2022年に入っても細々と続けているわがアニメ感想ブログですが、まあ読まれない。
書き始めた当初の想像よりも読んでもらえてない。それが少し悲しい。露出が苦手というのが大きいんですが。それはわかってはいるんです。
アニメの演出面に重心を置いて記事を書いているつもりで、味が落ちにくい、頑丈な記事ではあるとは思うんです、そのへんの集合体の記事とは違って。こういう選民思想なところがウケない理由なんだろうか。
とはいえ、あれらもアーカイブ性については評価します。ただ私がやりたいことではない。
私がやりたいことはこんな感じ……と私の感性や嗜好を知るのにおすすめの記事たちです。うるせー。知りたくねー。
ではどうぞ。
- 2022冬アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』第1話の感想記事
- 2021年秋アニメの感想記事
- 京都アニメーションの演出の凄み、「作画じゃない部分」を語る
- 「おまつりトライアングル」と藤田春香
- 『響け!ユーフォニアム2』のカメラと画面動について学ぶ
- ローポジションのカメラと和室の相性
- 画面には映らない美味しさがある『ゆるキャン△』なでしこのカレー麺
- アニメーションとワイプには無限の可能性がある
- 関節が見える作画に惹かれた
- イマジナリーラインとアニメの作法
- ジャンプカット演出についての整理
- 『灼熱の卓球娘』とスズメの密かな関係
- 『はるかなレシーブ』第1話の境界線演出がキマってる
- 女子高生とキューブリックと一点透視図法の出逢い
- 『天気の子』で身につける「Jカット」の魔法
- 『映画大好きポンポさん』の72時間は欺瞞だと主張したりする
- 「作画アニメ」や「撮影アニメ」と言われる日まで
- 穏やかに……(アニメレビューには需要があるはずだ)
2022冬アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』第1話の感想記事

一番新しいもの。いまの書き味はこんなふう、というのが分かるかと思います。
中国アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』第1話が良かったね、小清水亜美は役者だね。とそんなようなことを書いています。新海フィルムっぽさと影についても。
2021年秋アニメの感想記事

2021年秋アニメいくつかの作品の第1話について少しずつ。第1話だけ観て何かを語る、というスタイルはあまりやらないです。だからあまり上手くいってません。
『吸血鬼すぐ死ぬ』第1話の構成の巧さについてはよく書けていると自負。すぐ自負。
京都アニメーションの演出の凄み、「作画じゃない部分」を語る

「作画」を称賛する声が飛び交う一方、視聴者は「演出」を語らないらしい(明確なソースなし)。
作画の定義も定まらず、画面に映ってるもの=作画とすら言っちゃう人たちを見てどうすることもできないが、演出は演出、作画は作画。同調に飲まれずしっかりと使い分けたいし、見極めたい。
京都アニメーションは作画だけが優れているのではない(作画だけが優れてるスタジオなんてあるのだろうか?)。
そのあたりの演出にフォーカスをあてた、私なりの京アニ称賛記事。
「おまつりトライアングル」と藤田春香
これは藤田春香さんが有名になったきっかけにもなった(と思っている)「あがた祭」の挿話記事です。
あの夜、実際にどういうルートを2人は通ったのか、といった聖地巡礼的な角度から書きたかったのですが、結局は中二病の話になってしまいました。
ブログを書き始めた頃の、謎の熱量があります。

『響け!ユーフォニアム2』のカメラと画面動について学ぶ
『響け!ユーフォニアム2』で画面動(画ブレ)が多用されていたことを発端とした「心の揺らぎとカメラの揺れ」の記事。
物理的な揺れよりも精神の揺れを表現する巧みさがたいへん勉強になります。

画面のどこに空間があるのか、緊張と緩和について考える記事。

ローポジションのカメラと和室の相性
『こみっくがーるず』のカメラはローポジションで撮影される印象的なカットが多く面白かったです。
それは映像美の観点からだったかもしれないし、和室家屋を撮るならではのこわだりかもしれないし、かおす先生よりも低い位置に立つことで先生を励まし、自尊心を押し上げようという試みの表れだったかもしれない。
あばあば。

画面には映らない美味しさがある『ゆるキャン△』なでしこのカレー麺

漫画からアニメに場所を移しても運んでこれないものが料理の匂いや味なのです。
「美味しい」は伝えられないが、「美味しそう」なら演出次第。味付け次第。
画面に溢れ出る「美味しそう」とはなんなのか、同時期に放送していた『ゆるキャン△』と『ラーメン大好き小泉さん』の料理と食事描写にフィーチャーし、比較したり分析したり味比べをした記事。
アニメーションとワイプには無限の可能性がある
画面の隅に小窓が出たりする「ワイプ」ですが、アニメにおいては未知の可能性があると思っています。カロリーコントロールの面でも、演出の面白さについても。
ワイプも奥が深いなと言う記事。

関節が見える作画に惹かれた
『スロウスタート』のOPを見ていると、人体構造への理解がいい作画を生むのだな、と少し理解できた思い出のある記事。オバケやケレン味が作れるのもアニメの良さではあるけれど、細部への目配せに気づける自分が自分を成長させるのだと思うのです。

イマジナリーラインとアニメの作法
アニメを題材のブログをやるならこれは書いといても損はないか、と何度か書き直しも図ったイマジナリーライン記事。Twitterなんかで話題になるたびに流入が狙えるんじゃないかと思ってましたが、全然そんなことなかったです。動画のほうがわかりやすいもんね。
イマジナリーラインを越えるとどうなるのか、越えるのは悪いことなのか、といろいろ考えました。


ジャンプカット演出についての整理
某企業のサイトに記事をつまんでパクられて順位が下がり埋もれてしまった悲しい思い出もカットしたい、ジャンプカット解説記事。
ジャンプカットの基本と良し悪しなどについて。

『灼熱の卓球娘』とスズメの密かな関係
アニメ版『灼熱の卓球娘』だけでしか味わえない、「スズメのメタファ演出」。その意図と条件を分析した記事。

『はるかなレシーブ』第1話の境界線演出がキマってる
境界線演出がバシバシとキマっていた『はるかなレシーブ』第1話がたいへん良かった、という挿話の感想記事。
言葉を追いかけるだけでは気づけない関係性や心の距離を表現するのに有効な境界線演出を知ろう。

女子高生とキューブリックと一点透視図法の出逢い
『女子高生の無駄づかい』の一点透視図法レイアウトがかっこよいしか言わない記事。
描き込み主義よりもレイアウトを楽しむ気概を持ちたい。

『天気の子』で身につける「Jカット」の魔法
音声が前に滑る「Jカット」を効果的に使った『天気の子』のワンシーンと『ジェネラル・ルージュの凱旋』の演出を比べた記事。
Jカットとはなんぞや、という方にもわかりやすい内容になっていると思います。

『映画大好きポンポさん』の72時間は欺瞞だと主張したりする
どれだけ周りが「良い!」と言っても自分の気持ちや感覚に正直に突き進むべし、という部分をジーン君に重ねつつ、やっぱりあの72時間はちょっといただけないよねと主張したい。というかする。そんな記事。

「作画アニメ」や「撮影アニメ」と言われる日まで
撮影もりもりの画面に対しての「作画がすごい!」にいい加減思うところがあるので、モヤモヤと不満を整理。撮影を知ればそれ即ち作画を知る、みたいなことはないのかもしれないが。まあ作画は作画で、撮影は撮影です。

穏やかに……(アニメレビューには需要があるはずだ)
ブログの書き方もアニメの感想の書き方もわからず、それとなく始めて5年ほど。
後ろを振り返ると、面白くないもの物足りないもの何が伝えたいのかわからないものがたくさんでした。アニメの感想に需要がないのではなく、私の感想の需要が問題でしたね。ははは。
またこのまとめ記事に組み込めるような満足できるものが書けるといいのですが、明らかに意欲低下 熱量消沈。
単なる独りよがりか変な潔癖症が首を絞めてるだけなんですが、まあ性格なもんで。私も誰かの道を塞いでいるし、誰かの感想を埋めてきた自覚がないではない。
ネットワーク外部性、勝てば官軍負ければ賊軍、それがコンテンツ社会の常でつね。
そんな感じで〈アニメ感想ブログも5年続いたので、自薦の記事をまとめて振り返る〉でした。
おしまい。
関連リンク
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