『スロウスタート』がスタートしました。ゆるいですね。ゆるくてぬるくて、現実に戻るときのより返しが怖い。
OPの四人が並んで歩くところ、特にたまてと花名の、肩から腕の動きが面白かったので「ここがいいんだぜい」ってわざわざ絵にしてツイートしたのに、あっという間に流されていきました。
やっぱり話題性の高いもの流れの早いもののなかに小石を放り込んでも有象無象に飲まれてしまいますね。自分の意見はそれなりのものだって諦めない
「かわいい」「ぶひい」「ペロ」「絶対面白い」「絶対見る」「きゃわわ」「太もも」「この関節の動きが……」「萌え」「最高」
……こんな感じでした。野中さんがどことか、杉田柊がどこだとかもありましたけど。
誰が書いてるかじゃなくて、何を描いてるか何がどう描かれてるかが大切って意見にはシビレました。
「ここは○氏、たまらん」「ここは○○、やばいね」じゃ伝わるものが少ない。伝えたいかどうかにもよるし、あくまでも”呟き”なんで独り言でもなんでも構わないっちゃ構わないんですけど。
共通認識って難しいですわ。
で、ブログに描けば主張もすこしは広がるんじゃないかって、私が見直されるんじゃないかって。結局そこにいたる。
すごいね、人体
私が一時期ハマっていた、アニメーターや作画を評価するときにこれ言っときゃ通ぶれるワード「背骨が視える(キリッ」っていうのは、言葉のカッコよさとしてはあれですけど、あながち着眼点は間違いでもなくて。
骨の上に筋肉がついてるのがすなわち生命体なる人の肉体なので、表面的な筋骨隆々とは別で骨の動きや筋肉の動きが想像できるような芝居ってのは眼を引くわけです。重心の移動とか。
この歩行カットと1つ前の花名のソロカットがいいんだ。
脇を締めた状態で腕を振ると、腰の横あたりで肩が固定され手の平が外側に開いていく。実際に腕を振ってみると理解できると思います。
リラックスした上半身はその関節の開きに流されるように、たまちゃんは手首が返り、花名はぶらーと腕が横に開いて戻ってくる。1.2.3.4のリズム取ってるみたい。
とまあ、こういうことを絵と一緒に描いて呟いてもまあ目指していた「30RT 8いいね」には届かず。Twitter上の数値とか気にしてないですけどね。フォロワー数がその人の人格とか、失笑もんです。
杉田 柊の描き味がちょっとだけわかった
結局名前出すんカーイって感じですが。
なるほど、「これ、あっこで観た!」的な気づきの感覚から作画眼(ノブナガンみたい)なるものが芽生え、成長していくんだろう。
OP、リップシンクのカット。
特にたまてがピンと来ますかね、前髪の跳ねっ返り具合とかです。丸みのあるほぼ真球に近い反りの角度。「ふわっと、ふぁさ」よりは「ぴょん、ふわ、しゅた」っぽく形容できそうな動かし方。
あとはエイコさんの最後の表情の意地悪そうな眼と口。『NEWGAME!』ひふみのSっ気が出てくるときのあの眼。
こういうふうに描き線を繋げていくんだ、たぶん。これ人違ってたら恥ずかしいなあ。
『NEW GAME!』つながりで言うと、こっちは全然自信ないですけど、第2話で出てきた「目だけフレームから外す」画がスロウスタート1話にもあって、おっ? となりました。
『スロウスタート』第1話より
こうやって繋げ(ry
みっつとも共通しているのはネガ寄りの心象吐露や自問タイムに入っていたりするシーンだったってこと。モノローグで不安を語ったり。目は口ほどに物を言うとも言いますし、気持ちの出入り口でもある”目を遮断”することで相手に悟られぬようにしている表現なのかしら。己を見つめている、とか。
むしろ、目を省くことで口元をクローズアップして、しかもただの口ではなく「閉ざした口」を見せることで「本音が出てない」って解釈に持っていけるんじゃ……。
面白いですねー(考え放棄)
流れるフリッカー
フリッカーと呼べるのか、呼べないのか。
笑い表現でフリッカーを用いるのは『それが声優!』小花凛、『のんのんびより りぴーと』なっつんなどでも観られる(どちらもOPの映像内)、定番といえば定番の作画テクニック。
実写なら、
0:44~0:48あたり、閣下がメガネを取るところなんかはアニメーションになったらフリッカー映えしそうです。
話は戻って、このエイコの笑い方は後ろに下がりながらも反時計回りに体を捻って戻ってくる。これは……おいしい。
太ももの陰のつき方が正しいのかはよくわからない。
以上です。
スロウスタートってそういう……
「ちゃんと高校1年生に見えるかな?」ってそういう……。
二次元キャラクターの存在が「合法ロリ」「これが経産婦だと」など、年齢と見合ってない容姿が通例でもあるようなところにきて、逆サバですか。良いカウンターパンチだ。
昨今の学園日常系アニメって(※これがそもそもカテゴリとして広義になってる問題)なにかと所属組織を形成する傾向にあるような気がしてて、○○部だとか○○同好会とか○○係などの組織もあれば、『ガブリールドロップアウト』では悪魔サイド天使サイドがあったみたいに、所属先/帰属先があるんですよね。あるいは特進コースだったり落ちこぼれの集合体だったり。
組織があれば活動方針と内容があって、ゲームオタクがゲームを発表するように、サバゲー好きがサバゲーを勤しむように、アニメ好きがアニメを語るように、行動がそのキャラクターを作り上げていく。属する組織を用意することは
「女子高生×属性α」「中学生×属性α」
ってキャラ属性が乗せやすい仕組みなんじゃないかと。
その点『スロウスタート』って、(第1話の時点では)家とクラスルームと通学路で第1話が完結してしまったので、主人公のことをビジュアル抜きで形容する言葉がぱっと出てこない。「オタクの」だとか「ゾンビの」がない。「引っ込み思案な性格の」くらいしか印象がない。
「普通のいい子」くらいが一番しっくりくる。
この普通さがいい。周りも普通。元気な子と、背の低い子と、大人びている子。OP観た感じでは音楽の素養があったり手芸に秀でてたりしてそうですが。
普通で、無所属で、無特化。
女子高生が女子高生している(最近、名詞+サ変で無理やり動詞っぽくするのにハマっています)。
this is 日常。
なんだか『Aチャンネル』を思い出しました。あれ以来ってことはないでしょうけど。『きんモザ』とかかな? ちゃんと観ていないので確証はない。
まあ、相変わらずのマイルールマイボーダーなので……。あしからず。
第2話も観よう。
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)
作画がヌルヌル動いてかわいいキャラも沢山いて人気が出る要素があるのにゆるキャン△に話題を持っていかれている感じがありますね…
個人的に非常にもったいない流れだと思ってます。影響力のあるユーザー方にもっと盛り上げて貰えればいいのですが…
無駄と贅沢は紙一重と言いますか、ほんと気を許すと立ち話でもぐりぐりしてますね。2話の身体測定もろもろが好きです。私もどちらか選んでと言われると『ゆるキャン△』を選びますが
ゆるキャン△になくてスロウスタートにあるものもやっぱりあるので、その惹かれるポイントが(ポイントを楽しむことが)拡がってほしいです。影響力のあるユーザ、憧れますね。