『響け! ユーフォニアム2』がまだ第2話までしか観れてないので、中途半端な記事になってます。というか、2話とか特に木漏れ日くらいしか言及したいことないし。実質、第1話の話だけ。第2話は「みぞれは!? ねえ、みぞれの水着は!? 」くらいの感想です。
では、まっすぐGO!
カメラ動きの意図について(第1話)
一期の『響け!ユーフォニアム』(以下『響け1』)放送時の段階でけっこう話題になっていた”被写界深度の浅い(浅すぎる)カメラの使い方”については今回も散見されます。
『響け1』以降の京アニ作品は、
- 『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』
- 『無彩限のファントム・ワールド』
- 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』
- 『映画 聲の形』
と四作ほどあったわけですが、ファントム・ワールドと劇場版 響け!~では確認できました。あとは未見なので未確認です。
被写界深度とは
被写界深度についての説明、(京アニ視点の)演出採用の意図みたいなのは下記リンク先のブログ様におまかせします。私も少しここで書いたけど、質が悪いのでおすすめできない。
ダメ金ならぬダメレンズの収差で映し出す「響け!ユーフォニアム」と京アニの空間描写が尋常じゃない
そして
響け!ユーフォニアムの被写界深度が浅すぎる。過去の京アニ作品との比較
ここいらあたりで理解できると思います(リンクさせていただきました)。
終わりと始まりをつなぐティルト
一期のラストカット覚えていますか。下から上へのティルトでした。
そして、上に投げたボールがまた放物線を描いて落ちてくるように、二期の始まりは上から下へのティルトで地に降ります。次の物語がまた再始動するのです的な。
『響け! ユーフォニアム2』第1話より(初回は特別編成だったので1話と1.5話として話を進めます)
空からティルトで下がってきて久美子のショット。となる。
正直なところ、空へのティルト・空からのティルトを多用しすぎているとも思います。12話と13話のつなぎも似たようなものだったぞい。
画面動が伝えるもの
このあとから画面動の多用になります。
”石原立也と山田尚子ラインではおなじみ”らしいが、知らなかった。こんな酔いそうになる画面づくり印象に残らないこともなさそうなのだが。
ともかく揺らす、揺らす。
「これ誰かが撮ってんの?」と問いただしたくなるような。「記録係がいたのかな?」なんて。
POVとしての画面動、手ブレ
このあと、カメラマンがファインダーを覗いた画(つまりPOV)が出てきます。
ここは理解できるんですよ。両手で持っている構えからの手ブレ表現ですよね。POVには必須とされるような”ブレ”る動き。ファインダー越しだから、周辺減光も表現していたり。
三脚ゆえの固定
次は集合写真用に三脚を立てたカメラからの画。三脚で固定したカメラは動かない。
あすかたちを捉えたカメラの見た目も画面動はなし(うん、わかる。わかるよ)。
画面動あり・なしの狙い
さて、揺れありと揺れなしがある以上、そこには演出意図が確かにあるわけです。
では冒頭からの、久美子を呼ぶサファイアや部長・かおり先輩を撮った画面の揺れ(画面動)はどのような効果を狙ってのことなのかなと考えると、
を「カメラの揺れ」として表現してるんじゃなかろうか。
そこに物理的なPOVらしさや意味は介入してこない。リアリティからは切り離された演出。
葉月が「嬉しさを万歳で表現するんだよ」なんて言って、それに対して久美子は「そりゃ嬉しいけど……」と冷静に返しつつも、次のカットでは久美子の目元のアップになり「まだ実感がないっていうか」とそわそわしている気持ちを吐露する(心のなかで)。
久美子のアップになった瞬間に、このカットは久美子だけのものになります。つまりカメラの揺れは、久美子の揺れに。”画面の揺れ”と”心の揺れ”のタイミングが一致しています。
あー、なるほどなるほど。
不安の暗示としての画面動
その後、会場に来ていた のぞみと久美子が、遠く視線を合わせるシーン。ここも揺れます。
こっちは不穏や不安な雰囲気つくりとしての”揺らし”。ヒッチコックの『サイコ』的手法。
正直なところ、ここまでの間に画面が(別の効果とはいえ)けっこうな頻度で揺れてしまっているせいで、ここの”揺れ”がイマイチ効果的に働いていないと思いますん。
なんて一応の意図みたいなものを汲んで(でっちあげて)みたものの、このあともガンガンに画面が揺れてくるので、そのあたりはもう理由とか思いつかきません。
Bパート 朝練にて みぞれに会う
京アニとしては珍しいような気がするオーバーラップ(ディゾルブ)も、その派生っぽいものが一期では試験的に何度か使われてました。
オーバーラップ/ディゾルブで寝起きの洗面所から電車のなかまですっ飛ぶ。
”マッチカット”もいくつかありました。どっちかと言えば、同ポとしたほうがいいかも。
突然ですが……
プレイバック記事:下記の記事内でこの演出についてちょっと触れました。マッチカットがどうたらこうたらオーバーラップがあーだこーだ。
京アニといえばジャンプカット、的なイメージを払拭したいのかもしれません。まだ第2話までしか観れてませんが、これみよがしにジャンプカットは使われてないと思います。
で、みぞれと出会う音楽室。
種崎敦美は台本があれば最高daze!!
このピン送りもおいしいなあ。
はじめはみぞれに合っていたピントも、久美子がカメラの中心を通り過ぎたあとは久美子がピントを持っていってる。ピントの移動に合わせて椅子なんかもボケる。流石、被写界深度が浅いぜ。
音楽室や他のシーンでも椅子や譜面台は3Dモデルなんですな。全部じゃないけど。
パート練習にてダッチアングルも
夏樹の「話があります」に明日香先輩が「恋の相談ww?」みたいなやり取りのあと、
夏樹が否定してさっとその場の空気がまずい予感に変わる。ここで絶妙なダッチアングル。マイナー調のピアノが「コーン」と鳴る。いいわあ。うまいわあ。
古典的だけど、久々に”らしい”ダッチアングルを見た気がする。最近は思わせぶりダッチアングルを見せられることが多々あったりしてたぶん余計にいいなあと思ってしまった。
そういえば今やってる『selector infected WIXOSS』の1話か2話でも正当なダッチアングルが使われていた。あれもよかった。
と言ってる間に1話終わり。1.5話に続く。
1.5話のアバン 南中の回想
コンクール帰りの面々。1話に呼応するかのようにまたもや画面動。縦ブレ。
あんまり顔変わってないみぞれ。
ここの画面動はバスによる振動。この辺も1話に対してのアクション指定なのか?
「1話で画面動してたんで私も画面動しますね。ってことでバスにでも乗せますね」みたいな思考があったとしたら恐い。藤田春香を若干神格化している自分がいるのであまり大きなことは言えないですが。
浴衣探すためにお姉ちゃんの部屋へ
カメラから離れていくので揺れの幅(伝わる振動)も次第に小さくなっていく。
画面動おおいな(ボソっ
このお腹と背中のチラリズムがね。フェティッシュですよねー。
祭りパートは百合百合しいな。
EDコンテも藤田春香
出世、と捉えて良いのかな?
一期はOP・EDともに過去作を踏襲したように思えたつくりでしたが今回はそういうこともなく、『響け!』の二期だなあって印象です。
女の子が好きであろうケーキや紅茶やクローバーを前にしても物足りない表情の面々。
そして、この表情。
年頃の女の子とは少し違うところにいる、演奏こそ至高!って思考ですね。こいつぁ完全にmusic addiction(音楽中毒)だ。
で、走り込みは基本と。
この辺が文化系のなかの体育会系といわれる所以なのかもしれない(違う
ZAQと高田暁のコンビはストライク。どっちも個人でもかっこいい曲がいっぱいある。
忘れないからね、の「かーらーねー♪」がもうZAQ節だなあ。
最新まで全部観てから また何か書きます。書きたいことがあれば
時間差と温度差と情報量の差はやっぱり大きいですね。全部観てから再戦です。
フェティッシュな話でもう一個。
このアニメに限らず女の子の作画についてですが。
昨今は 腋<わき>の需要よりも 膕<ひかがみ>の需要のほうが多い気がしますね。いや、需要はどうかわかんないけど供給は間違いなく膕のほうが多いでしょう。つまり現在、供給過多の状態なんですよ。
これは膕がどうよりもふくらはぎの肉付きがポイントなんでしょう。
どうやってひかがみをおいしくいただくか、が今後のアニメーターと視聴者の課題かと。
したり顔で腋prprとか言ってる場合じゃないすよ皆さん。そんなのでドヤ顔できる時代は終わってんスよ。この膕……最高にグレートだぜ! くらい言わなきゃ。早く膕の良さに気づいて需要を上げないと。
おしまい。
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