クラウドファンディング(以下、CF)でアニメ作りに参加できる新たな文化があります。
グッズを購入して作品や制作に還元するのではなく、作品を作り始める段階で投資的にお金を出す。そんな文化。
そのリターンには、作品のエンドロールに自分の名前がクレジットされたり、支援者限定の特製のグッズがもらえたり様々です。投資金に見合うかどうかは置いといて。
そんなクラウドファンディングという手法を用いてアニメの制作を行った『グリザイア:ファントムトリガー』への支援リターン(返礼品)が、ついに我が家にも届きました。
興味はあるけどクラウドファンディングに参加したことがないって方の参考になればとささやかな報告……というていの見せびらかしです。
少なくない支援金をサイフから出したあとになって、「思っていたのと違う」となってしまうパトロンが生まれるのも残念な話なので、リターンの内容を見極めたうえで、前向きな気持ちで二回目以降のクラウドファンディングへの参加に勢いが付けば良いかなと思っています。うす。
リターン品の値段やガチガチの損得勘定だけで決めるのではなく、体験(クレジットに自分の名前が載る!)の面白みで考えるのが良いかと思います。
クラウドファンディングのページはこちらから。
>>『グリザイア:ファントムトリガー』#03 スターゲイザー アニメ化プロジェクト
支援のコースは「布ラヴァーセット」
なんじゃそれってコースですが、豪華版にTシャツとタペストリィがプラスで付いてくるコースです。もちろんそのぶんお高いです。
布ラヴァーセット、23800でした。高えよ!(ラバーガールの大水さんっぽく)
ハコが届く
でかいダンボール、でかいロゴに最初はフロントウィング専用のダンボール箱なのかと思いきや、よく見れば、知る人ぞ知るTOKYO OTAKU MODEじゃないですか(私は知りませんでした)。
厳重にペーパーで緩衝されてますね。
では中身。
CF限定の豪華版
まずは付属系のリターン。
右上のお礼のお手紙から時計回りに、
- お礼状
- CF限定特別小冊子
- 劇場フィルムセット(4つ)
- グリザイアPTデザインTシャツ
となっております。
お礼状
グリーティングカードを思わせる小綺麗な文字でフロントウィング代表取締役、山川竜一郎氏からのメッセージが書いてました。
CF限定特別小冊子
キャラクター設定表ですかね。あまりにも美しい線なのですが、渡辺明夫さんの線なのかな。紙もリッチな質感で、ちょっと手が震えるのですぐにビニに戻しました。
劇場フィルムセット(4つ)
劇場上映時、入場者特典でフィルムが配られてましたね。今週はこのキャラの推しフィルム、みたいな感じで。おそらくそれが四人分集まっているのではないかと。主要キャラ、五人いたけど。ハルトを合わせると六人か。双子もいたな。
グリザイアPTデザインTシャツ
レナの凛々しい後ろ姿が映えるTシャツ。意外にもMサイズ。
ちゃんと着られるのか、着るチャンスははたして来るのか……。まあ自分次第ですが、しばらくは封印になりそう(もうちょい痩せよう)。もし内田真礼さんと対面する機会があれば、中に着ていこうかしら。ネーヨ。
タペストリー
これは布ラバーコース以上の人だけについてくるもので、まあタペストリィを部屋に飾る文化もないので一旦保存……(そろそろ「一体お前はなんでこのコースを選んだんだ? ブラザー」って思われてそうですね)。
ではラストスパートのデカイハコ。
CF限定豪華版パッケージ
CF限定です。繰り返しまs。CF限定です。
なんかめちゃくちゃ、大きい……。『リズと青い鳥』の初回盤もこんなにおっきくなかったけど。普段あんまりソフトとか買わないんでよく知らないけど、いまはどこもこんなにデカイのだろうか。TVシリーズの一巻とかだとボックスのガワが付いてきたりするのはブックオフのDVDコーナでたまに見る、その類か。
帯……一番扱いにくいコレクターグッズ。森博嗣なら速攻で破り捨ててますよたぶん。
まあいいや。開封。
またもやフィルムが……(寝ぼけてフィルム落としたか? ハァ?)。
「劇中フィルム」と書いてます。まだどのカットか確認してません。
で、白いディスク。見たところ、DVDです。
『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』特別上映会[会場:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場]と印字されてます。先行上映会の様子が収録されているんでしょうか。監督や演者の登壇の話とかか?
先行上映会の優先権
備考として、今回も上映会の優先申し込み権がリターンに含まれてます。それはありがたいのですが、今回もおそらく上映会は関東なので、そうなった場合、西や遠方の方々が優先権を有効に利用できるかどうかは少し懸念材料です。私は遠征ができる軍資も枯渇していたので上映会は見送りました。そのぶん、ワクワクの時間が長かったからいいけどね!
複製台本
来た、複製台本。これ二冊だけでもう勝利ではないですか(何に)。
第1話「SORD」/ 第2話「ソウル・スピード」の二冊分。
こういうの読むの、案外楽しいですよね。脚本書くときの参考にしたり、部屋を暗くしてミュート再生しながら隣に代永翼がいると思って音を立てないようにページをめくりつつのアフレコごっこなど、多様な用途に使えますよコレ。
パンフレット
これは劇場でも販売していたものですかね。物販に寄らなかったので正確じゃないですが。たぶんそう。おそらくは。わかんね。
キャラクター紹介、監督・キャストのインタビュー、美術設定、スタッフクレジットなど資料価値高めな一冊。CF支援者の名前は載ってませんでした。ちと残念。
で、本編のBlu-ray。二巻分収容のパッケージ。
リターンはあくまでも支援へのお礼と心得るべし
以上、リターンの品々でした。福袋の開封イベントみたいで面白かったです。
前回の支援時、集まった支援金の用途について、スタッフへの人件費やディスク制作費(送料やプレス)など詳細の振り分けを公開してほしいとアンケートに書いたんですよ(私以外の同意見が多数あったのだと思いますが)。
それが今回の概要説明にしっかり反映されていて、ワタシ的にポイント高いですね。
公式もアナウンスしてますが、このクラウドファンディングの主旨は、「共同で、よりよいアニメを制作する」ということです。私たち視聴者やその他の人間は制作費の捻出、スタッフ及び関係者は技術力の捻出。それぞれが共同でアニメをより良いものにしていくことが目的に企画されている。
なので、見合ってる見合ってないの話は最初から論点が違っていたのかもしれない。見極めてくださいとか言ってましたけど、支援したいから支援する、それだけです。
エンドクレジットに自分の名前を載せたい、それだけ。その目的のためにいくらなら出資できるとか、そんな話じゃないですか。よくわからないけど。
「クレジット(小)」は、劇場じゃ自分の名前を発見できないくらいにほんとうに小さかったけど、まあいいじゃないですか。でもやるんだよ精神ですよ(都合がいい)。その後、dアニメストアで確認しました。
そんな感じで、〈パトロン、『グリザイア:ファントムトリガー』のCFを振り返る〉でした。
CF第2弾は2019年9月30日まで。こちらからページに飛べます。
自分の支援金がムラサキのアクションの何分の(何千ぶんの)一になっているんだなあとか、噴射された弾薬の塵のひとつに変わってしまったのかなあとか、間接的に種崎さんにギャラを払ったことになっているんじゃないかとか、そんな想像も一興。
おしまい。
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)