随分とサボっていた、『けものフレンズ』の裏テーマを探ろう/人類史にこじつけようのコーナーの続きです。
かばんちゃんの生態系がハカセによって明かされ、残る疑問は
まだまだわからないことはいっぱい。
#けものフレンズ考察班 なんて興味深いタグがあるのを先日知るなど、輪が広がっていってるのを感じます。
ここまでのけものフレンズを「かばんとサーバルは人類史に導かれている!?」という観点で第5話までを振り返っていますよ。
頑張っていきますよ~。
では、続きを見ていきましょう。
第6話「へいげん」
お城。どう見ても日本のお城である。名古屋城っぽい天守閣。ジャパリパークだから日本風なのか? というところを差し引けば”複雑な構造で大きな建築物”といえる。
そしてお城の裏側に取り付けられた滑り台。画面右端に緑色の柵が写ってます。ヘラジカ陣営側のハコ型の土俵のようなもの。あとは半分埋め込まれたタイヤのオブジェなど、公園を想起させるアイテムがたくさん出てきました。いましたねぇ、たこさんみたいな複合遊具を占領するガキンチョ。
人類史との比較の観点
前回「こはん」にて、現在のユーフラテス川の近くまで移動してきました。
もしかしたらあの離れの陸地はキプロスのことだったのかな。
紅海を川サイズまで縮小したとしたら、なくはない話ですが。第5話はテル・アブ・フレイラを参照している説のほうが濃厚。自分のなかではそっちのほうがすんなりくるというか。
そうそう、第6話。
移動中オーロックスとアラビアオリックスに捕まったかばんたちは、ライオンのもとへ連れて行かれます。南北に分断されているフレンズたちとサーバルが「へんなところ」と感想を漏らすほど発展している文明(居住)がありました。
世界最古の文明 メソポタミア文明
メソポタミア文明があったとされる現在のイラク共和国あたりまで来ていることになります。アフリカを出て西アジアまで来ました。
メソポタミア文明の発生は時代でいうと紀元前4000-3000年くらいですね、都市国家の成立まで含めると。
チグリス・ユーフラテス川がそばにあり多くの洪水・氾濫でできた沖積平野のうえに形成されていたのでこの地域はメソポタミア平原とも呼ばれます。
メソポタミア文明を地域的に大きく分類すると、北部がアッシリア、南部がバビロニアに分かれ、さらにバビロニア内の北部をアッカド、南部をシュメールと呼びます。
メソポタミア文明の発展の中心はシュメール人のいた下流域から。そこから上部へと発展していきました。シュメール人が都市国家をつくり、階級社会もできあがりました。
百獣の王ライオンと森の王ヘラジカがそれぞれ上階級(リーダー)にあたるかと。
バビロニアの戦い
バビロニア(メソポタミア)は戦いの歴史でもありました。
バビロニア神話に登場するバビロニアの国家神マルドゥクは「太陽の若き雄牛」という名前の由来が残されていたり、バビロンにあるイシュタル門にはライオンのレリーフがあったり、なにかと史実と結び付けられそうなものがあったりします。
ライオンの「来週が合戦でねー」という発言で、時間の感覚の存在にも踏み込みましたが、一週七日制の制定というのもバビロニア発祥である、らしい。これは諸説ありですが。
「目には目を、歯には歯を(正確には、目には目で歯には歯で らしい)」で有名なハンムラビ法典も古バビロニア王国で誕生しました。かばんちゃんが提言した”新しいルール”はこれになぞっているのかもしれない。
ちなみに世界最古の法典はハンムラビ法典ではなく、ウル・ナンム法典。
これは紀元前2100-2000年ごろシュメール人により発展したウル第三王朝の時代にできあがったもの。ウル、というのはバビロニアの南部に位置する地域名。
その時代の遺物として「ウルの軍旗」というものがあります。
ウルの軍旗↑
ここに描かれているのは、ウルの兵士たちの戦いの場面と平和の場面です。
これも第6話とリンクしていませんかね。
アラビアオリックスが投げた旗はそういう意味も……?
ウルのジッグラト
あとはなんでしょうね。映画『300(スリーハンドレッド)』などでも出てきましたが、ファランクスって戦法がありますよね。盾を持って一面ゴリ押しするみたいなやつ。実はシュメール人もこの戦法を使っていたらしいのです。あの一点突破感ってヘラジカ陣営の戦い方に似てるかな、なんて。
煉瓦の技術
チグリス・ユーフラテス川の下流域だったシュメールでは良質な機材は得られにくく粘土から生成する煉瓦が主な建築材でした。それがメソポタミア全域に広がったのです。
シュメール人は建築物に控え壁を用いていました。
これは極めてこじつけに近いので無視してください。
平和的にたたかいも終わり、へいげんを南下していったかばんたちは、いよいよ次の回で”としょかん”へ。期待のハカセの正体がついに明らかに。みかしーかわいいよ。
といった第6話でした。
次は第7話。
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