左利きユーザーに持って来いのマウスのお話。
トラックボールへの切り替えを検討中だけど左利き用があんまりないんだよな、という方におすすめしたいのがこちら。
エレコムが2015年に発売開始した「ワイヤレスマウス トラックボール 左手用 M-XT4DRBK」(Amazonより引用)です。
これ、なかなかいいんす。大きすぎず小さすぎず手のひらにフィットするようにチューニングされたサイズ感。次のマウスも同じものにしようってくらいのお気に入りなのです。
トラックボール、ワイヤレス、左利き用、この三本柱。全部乗せ。
それに加えて6ボタンに機能振り分けも可能。ブラウジングが捗るはかどる。
2年前に買ったときの価格(5800円くらい)からするとだいぶお求めやすくなっててびっくり。クッション付きマウスパッドなんかもあると手首ケアにもさらに効果があると思います。
トラックボールのマウス「M-XT4DRBK」をリピートした理由
一言でいえば「不満がない」という、全部のガジェットに共通するような評価の仕方ですが、まあ率直にそう思います。
あとはトラックボール式のマウスで左利き用が少ないなか、しっかりと完成している点ですね。
各ボタンに好みの機能を割り振りできるので、使い方も広範囲のニーズに対応しています。
トラックボールの魅力
トラックボールマウスの魅力というのはやはり、腕や手首などの関節に負担がかからない、というところでしょうか。トラックボールを使い始めて数年経ちましたが、腱鞘炎の気配もなし。
最初は操作に慣れが必要ですが、動かし方のコツが分かると思いのままにポインタを操作できるようになります。
たまに光学式タイプのマウスを使う機会があるんですが、カーソルの移動に繰り返し「シャッ、シャッ」ってマウスごと動かしたりすると「こんな面倒なことやってたのか」って思います。そりゃあ腕と手首に負担が溜まるわな、なんて。
操作性
操作性の精密さは標準クラス。マインスイーパなども操作ミスせずに動かせます。
イラストの描線はどのマウスでも厳しいものがあり比較が難しいですが、トラックボールよりはマウスごと(底面に赤外線センサがあるタイプの話)動かしてたときのほうがきれいに線を引けていたと思います。バケツの色付け作業ならさくさく捗ります。
デフォルトのボールがぎこちない問題について
このマウスでしばしば話題になる「トラックボールがぎこちない」というトピックにも触れておきましょう。ペリックスのボールに交換したほうがいいよ、というアレです。
ボールとカップが完全にフィットしていないのか、僅かな隙間ができて、使っているうちにそこに手垢やひっついたホコリなんか入り込んでコマの周りに溜まりとして付着する。それが操作性をダウンさせる原因だと思うんです。
手垢ホコリの掃除は週に一回くらいの頻度です。
私自身も購入当初にそのトピックに対して多少の不安があったのですが、触ってから操作性に不満が出れば買い足すくらいでいいかと。そして、実際に届いたマウスを触ったものの(初めてのトラックボールではあったにしろ)、操作性に大きな不満はなく、点数をつけるなら90点くらいのものでした。
結局、予備として買っても予備のまま終わりそうな未来が視えたので、買わないまま現在に至る。
──という個人的な経過があったのですが、今回年の瀬に臨時収入が入り、もしかすると90点が98点になるかもしれないなんて期待も込めて購入しました。
ペリックス「34mm交換用ボール」というものがあります
買ったのは「艶出し」の方です。
すでに一年以上使ってるデフォルトのボールと比較すると、艶と擦り傷の差が明白ですね。
ペリックスのボールの使用感について(下げて上げる)
クッションから取り出しマウスに付け替えて操作した最初の印象は「あれ、失敗した!?」でした。むしろデフォルトより、引っかかる、つっかかる感触があるぞ。あんなに絶賛されていたのに、どういうこった。
先述の通り、デフォルトにそこまでの不満を感じていなかったので、劇的な変化が体験できるかどうか期待薄めのところもありましたが、まさか”買い替えた意義が見いだせない”ぐらいになんとも言えないこの感じ。
慌てて取り外し、ジャージの裾でホコリを落とすようにゴシゴシ磨く(柔らかい布を使え
その甲斐あってか、もう一度試してみるとデフォルトにはなかった滑らかさをようやく実感できました。
点数は95点くらいにはなったんじゃないでしょうか。
あとは使いながら経過を見て、手垢が本体のなかでつまりになるプチ不満がどの程度軽減/解消されるものなのか、そこに注目したいです。
保証の期間は安心の18ヶ月間。
無償で修理または新品交換(Perixx JPNから直接購入される場合のみ)。
ワイヤレスマウスの魅力
コード要らず、スペースに縛られないワイヤレスタイプなので、臨機応変に移動と操作が可能で机の上を広く使えます。
机から離れて操作もできるので、「布団に入って映画を観つつ、たまに少しだけ操作する」なんて使い方もできます。きっちりと大は小を兼ねるのがワイヤレスマウスの良いところ。
「M-XT4DRBK」は単三電池1本で稼働します。
左効き用トラックボールマウスがまだ少ない……
トラックボールのマウスといえば、定番中の定番機種にLogicool「M570t」があります。
トラックボールを探してたときも、叶うならこれの左モデルが欲しかった。
でも非常に残念なことに「M570t」って左利き用モデルが出てないんですよ。でも、エレコムにしたのは決して妥協からじゃないですよ。
友人が使ってるのを一度触りましたが、右利きの方なら(右手で使うなら)これ選んでハズシはしないと思いました。こっちのトラックボールも滑らかで精密でした(※2017年9月にLogicoolの新シリーズ「MX ERGO」が発売)。
「M-XT4DRBK」は機能設定の割り振りができる
付属のUSB受信機をPCに接続することで、ドライバが自動でインストールされます。マウスの機能カスタムが可能です。
デフォルト設定だと、左ボタンが”コンテキストメニューの呼び出し”、右ボタンが”決定/選択”になっているので、カスタマイズしたい場合は、エレコム公式サイトからマウスアシスタント(設定ソフト)をダウンロードします。
>>【エレコム 「マウスアシスタント」 ダウンロードページ】(最新の情報を取得するために移動先で「更新」をしてください)
OSに対応するソフトをダウンロード後、実行ファイルを開いて設定に進みます。
私は右クリックでコンテキストメニューを呼び出したい派なので、上の設定から任意でいじっていきます。
4,5,6ボタンを活用してマウスの機能性を上げる
一般的なマウスよりも3つほどボタンが多いですね。
ボタン4、ボタン5、ボタン6(左ボタンのさらに左にあるため画像には写ってません)、とここでは呼ばれております。
私はここに、「戻る」「進む」の機能を振り分けて、ブラウザやフォルダー内で重宝しています。これでいちいちダイアログボックスの左隅までカーソルを持っていったり、キーボードに手を伸ばさなくてもいい。楽。
Firefoxだとドラッグ+横スライドでブラウザバックができますが、ChromeやIEやOperaなどはそうもいかなくて、そのためにプラグインを入れるのもできれば避けたい。マウスに補ってもらえるのはありがたい。
さらにはセンターのホイールもクリックが可能(機能の振り分けが可能)なので、ここに「新しいタブでページを開く」を振り分けています。
「新しいタブでページを開く」を活用すると、調べ物のときにいちいちブラウザバックをしなくて済むので、一気にいろんなページにとりあえずアクセスしておきたいときに重宝します。
その他数々の機能を細やかに振り分けられるので、使いやすいオリジナルカスタマイズしてください。
いやあ、充実してるなあ。
おしまいに:左利きの方には「M-XT4DRBK」を強くおすすめです
動力は単三電池が1本なので、どこでも手に入りますね。私はエネループを8本買って字のごとくループして使ってます。
トラックボールはかんたんに着脱可能なので、ホコリが詰まって動きが悪く感じたり手垢でベタついたりしたら外して掃除もできます。
導入の注意点としては、ワイヤレスのためPC側のUSBの枠が一つ必要です。これは有線時でも一緒ですね。2.0でも3.0でも動作には問題なし。
買い替えにあたって:マウスは消耗品
2年で寿命を迎えるのはちと早い気もします。
購入時が5800円だったので、耐用年数を2年、残存価値が0円の計算で減価償却すると……まあざっくり1ヶ月250円切ってる! お買い得! どんな計算だ。
それが2年経ってみると、3800円前後にまで値下がりしてる(2019/4月 現在)じゃないですか。
↑2年前の注文明細
これは買いですよ。保証も6ヶ月ついてくるので安心ですな。
ps.衝撃だった事実
2台目を買って気づいたんですが、私が買った1台目、初期不良品だったみたいです。ははは。
なんかおかしいとは思ってたんですよ。ボタン6が全然反応しないから「これ飾りなんじゃないのか?」って。6ボタンって商品タイトルにあったけどクリックしても反応しないし5箇所しか機能振れないし、おかしいなーって。
で、試しに2台目で触ったら”ボタン6”がカチカチ動く動く!(保証期間中にサポートに対応してもらえばよかったな……
そんな感じで〈左利き用に勧めたいすごいトラックボールマウス「M-XT4DRBK」〉のご紹介、でした。
おしまい。
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