Live2Dを購入しました。買い切りソフトではないので、正確にはサブスク契約をしました、というのかな。ぽつぽつと作業を進めています。
Live2Dの契約(ライセンスの取得)には、単月・年間・3年間と、使用期間で分けられた3つの料金プランがあります。
本記事では、Live2Dの始め方・プランの選び方について、使用期間とコスト面からの考え方を提案したいと思います。自分に最適なプランはどれなのか、ライセンス購入前の確認がてら参考にしてください。
いまからLive2D制作を始める方に向けて必要そうな情報を個人の判断で書いていますが、気になるところだけ流して読んでくだされば。
- 【学生・教職員なら76%OFFクーポン】→ 学割プログラムから申請
- 【誰でも使える10%OFFクーポン】→ 「7VA2GLMEVL」
- 【鬼頭明里とのコラボ動画企画15%OFFクーポン】→「HJ5SLR2AZ9」(2025年3月31日まで)
この3つ。
クーポンの入力は、購入画面でおこないます。
学生さんにおすすめなのは『学割プログラムを利用した3年間プラン』です。まる3年使えるのにそのお値段9,693円ぽっきり()と、一般の方の年間プランよりかなり価格が抑えられてます。とにかく安くて間違いがない。
学割対象外の方でも、シーズンセールの割引クーポンや通常10%オフのクーポンは誰でも使えるので、無駄なく利用しましょう。
そのあたりのポイントも含めて、Live2Dのプラン選びについて書いていきます。
Live2Dの料金を比較する
個人がLive2Dを使用する場合は、「Live2D Cubism PRO for indie」のライセンスを所得します。ライセンスの取得にはサブスクリプション契約への同意が必要になります。
サブスクリプション契約というのは要するに、買い切りではなく契約月数に応じて使用料を払っていくシステムです。
利用プランの料金について
「Live2D Cubism PRO版 for indie」の料金は、以下のとおりです。契約時に一括で支払い、その後、更新時期に再度決済が行われます。
- 単月プラン……¥2,288/月
- 年間プラン……¥15,708/年
- 3年間プラン……¥40,392/3年
上のグラフは、「単月プラン」で契約すると7ヶ月後には「年間プラン」の料金を追い抜くことを示しています。
単月プランの契約は、Live2Dを7ヶ月以上使うかどうかが判断材料のひとつになると思います。
Live2Dの3年間プランは「買い切り」なのか?
一般的に「買い切り」というと、購入時にお金を払ったきりそのあとは追加料金無しで永続して使える、といった形態を指すのだと思っているのですが、他のネット記事を見ると3年間プランをライセンスの買い切りと表現していたりしてちょっと困惑しています。
Live2Dの「3年間プラン」は3年間使うと、そのあとは使えなくなりますからね。ちゃんとこの事実は認識しておきましょう。
Live2D公式もそのような発言をしている以上、そちらに合わせますがなんともモヤッとする表現ですね。「実質的に」はたいへん便利な言葉だ。
Live2Dのフリー版もダメではないけれど……
3つのプランはRPO版ですが、これらとは違う「FREE版」というものあります。文字通り、無料で使用できる版です。
FREE版でもある程度は動かすことができるのですが、やはりカメラなんかと同じようなもので、機能が制限されている状態では上達していくスピードも鈍るものです。
ズームが1.2倍までしかできないとかISO感度が400で固定されているとか、そういった制限のあるカメラでは”いい写真”を撮るのは難しいですし、なにより一定以上の水準からは、技術が向上しない。
ということで、ごく簡単な用途で使うだけの場合を除けば、やはりPRO版で動かしたほうが将来的にも手に入るメリットは大きいのではないかと思います。
Live2Dには「トライアル版」もあります
Live2Dには試験用に用意された「トライアル版」があります。PRO版と同機能のソフトが無料で触れます。
この記事を読んでいるいま、もし大きめのセールやクーポンが利用できないのなら、手始めに42日間のトライアルを触ってみることをおすすめします。トライアル中にセールが始まれば、それに乗っかる感じでもOK。
トライアル版でPCの動作環境の確認はもしておきましょう(これ大事)。
練習用の素材となるモデリングデータ(イラスト作:かにビーム)も付いてきます。手持ちのイラストを持ち込んで動かしてみる、というのも可能です。
その後、いっちょ気合を入れてLive2Dを始めるぞという気持ちになったらPRO版ライセンスを購入(サブスクリプションの契約)すればいいと思います。
Live2Dを1年間契約したときの料金を比較する
契約から1年後──12ヶ月後の料金をシミュレーションで比較します。
12ヶ月後の計算値は以下の通り。
- 単月プラン……¥27,456
- 年間プラン……¥15,708
- 3年間プラン……¥40,392(契約時払いきり)
単月プランは”年間割引(※)”が適用されないうえに基本月額が高いので、ぐんぐん出費がかさみます。7ヶ月目で年間プランの料金を抜きます。
年間プランを逆転してからもずっと単月プランは伸びていきます。最終的に単月プランで1年間使用すると、27000円を越えます。
長く使うほどお得な「年間割引」
「年間割引制度」という言葉が出てきました、
この制度は、ライセンス契約を更新するたびに翌年度の年間契約料金が値下げになる制度です。2年度、3年度と3段階で年間割引が適用され、4年度以降は3年度の料金で固定となります。
税込価格で計算すると、1年目と3年目以降の料金の差は\3960円です(\15,708-\11,748)。年間約4000円ほどお得になります。
続いて3年後のシミュレーション。
Live2Dを3年間契約したときの料金を比較する
はい、お次は3年間契約のシミュレーションです。
意外なことに、3年後(36ヶ月目)の契約が満期になる時点で、「年間プラン」と「3年間プラン」の支払い額は同額になります。
つまり、3年間(36ヶ月)できっちりLive2Dの契約を終了する場合は、「年間プラン」と「3年間プラン」はどちらを選んでも(支払いのタイミング以外は)変わりないということです。
月数で割れば、どちらも月額1,122円なのです。
- 単月プラン……¥82,368
- 年間プラン……¥40,392(月額1,122円)
- 3年間プラン……¥40,392(月額1,122円)
【注意】3年間プランは更新ができない→もう一度、新規契約が始まる
重要なのは4年目以降の支払い額の変化。
4年目以降もLive2Dを使用する場合、支払う料金に差が出てきます。
3年間プランは更新のないワンタイム契約ですので、満期になると契約は解除になります。3年間プランが満期になると新規契約を行う必要があり、年間割引の効果が消えてしまいます。
”4年目”もLive2Dでモデリングを続けたいなら、新たにプランを選んで契約しなおさないといけません。ここが更新可能な「年間プラン」との違いです。
「3年間プラン」が満期になったあとに「年間プラン」に切り替えたとしても、それは更新ではなく、新規契約扱いになります。
つまり、年間割引の効いてない1年目のプラン料金になります。年間プランを更新し続けた場合と比較すると、¥3,960の差額が発生します。一生追いつけない差です。
もし4年目もLive2Dを触っていた場合、「それじゃあ最初から年間プランで良かったじゃないか」となりそうです。
3年間プラン満期後に、再度3年間プランを新規で契約すれば同額の割引でコストは年間プランと同じになります。6年間きっちり使う決意があればその選択もありでしょう。
結論:「7ヶ月の使用期間」を判断材料にしよう
使用期間と比例させたお金のかかり方を見てきました。
結論として、一般ユーザーで7ヶ月以上(※)触るのであれば「年間プラン」を選べば問題なし。
学生や教職員であれば、学割プログラムを利用して「3年間プラン」を選ぶ。
現時点ではこれが”最適解”だと思います。
現在配布中のLive2Dのクーポン
現在案内されているクーポンは
- 【学生・教職員なら76%OFFクーポン】→ 学割プログラムから申請
- 【誰でも使える10%OFFクーポン】→ 「7VA2GLMEVL」
- 【鬼頭明里とのコラボ動画企画15%OFFクーポン】→「HJ5SLR2AZ9」(2025年3月31日まで)
学割のクーポンは学割プログラムを申請するとメールで送ってもらえます。
クーポンの使い方
クーポンの使い方は、まず上のクーポン番号をコピーしておくか、学割申請後のメールに記載されているクーポン番号をコピーしておきます。
次に、コピーしたクーポン番号をライセンス購入画面でボックスに入力します。コードが未入力のまま購入すると通常料金になるので要注意。
これだけです。
基本的に一番オトクなのは学割プログラムです。利用できる方は遠慮なく活用しましょう。
学割クーポンは「学割プログラム入力フォーム」から申請後に受け取れます(学生・教職員の証明が必要です)。ぜひとも学生諸君は学割を利用しましょう。
Live2Dの学割プログラムは本当にすごい
しかしすごいオファーです。
3年間プランが税込価格で¥40,392(税率10%で計算)のところ、学割が適用されると76%の割引で\9,693(税込)。
9,693円というと、1年間プランの15,708円よりも遥かに安いです。それでいて、使用期間が24ヶ月も長いのです。えげつないですね。
ほんとにバリューがある。行けるなら絶対行っとけなキャンペーンです。
対象資格などは以下の引用と規約のページを参考に。
【対象資格】
本プログラムは、日本国内の以下の学生及び教職員で、その資格を指定の方法で証明できるかたが対象となります:
- ・ 小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校の学生、またその学校に進学が決定した生徒
- ・ 大学受験予備校に在籍する学生
- ・ 小・中・高・大学・専門学校の教職員
※ 短期的な通信講座やオンラインコース等の受講生は対象外です。
※ 職業訓練や人材紹介の事業会社は対象外です。
Live2D学割プログラムの申請とクーポンコードの使い方
申込みの前に学生証か学生用メールアドレス(教職員の方は在職証明書)を準備して、Live2Dのトップページにある「学割プログラムを利用する」>「申請する」ボタンから申請を出します。
「申請する」から受付開始。
申請が通ればクーポンコードが送られきます。そのクーポンコードを購入申込み時に忘れずに入力しましょう。
これだけです。めちゃくちゃ簡単。
個人でもLive2Dで収益があげられる時代になった
Live2Dを触る方々全員が収益化に興味があるわけではないでしょうが、ちょっとした余談として。
個人的な経験から言えば、半年間しっかり腕を磨いたあとにはnizimaかSKIMAでモデリングの依頼を1本受けられるくらいの技術は習得できている……はずです。
1体目の完成が小ゴール、モデリングの販売を中ゴールくらいにして始めたら、燃え尽きずにモチベーションが持続すると思います。実際に若干の燃え尽き感・満足感がありました。
自信がついたらモデリングの販売をしてみましょう
Live2D公式が運営しているLive2Dマーケット「nizima」、イラスト系スキルのコミッション「SKIMA」、幅広いスキルで盛況な「ココナラ」など、モデリングの技術をお金とやりがい()に変えられるサービスはけっこうあります。登録は無料なんでとりあえず市場偵察の様子見でもOK。
ユーザーの傾向としては
- 配信用にオーダメイドのアバター(製品)がほしい人
- モデリングはできないけど、イラスト立ち絵なら描ける人(絵を買って欲しい、依頼して欲しい)
- イラスト立ち絵は描けないけど、モデリングはできる人(絵を売って欲しい、依頼して欲しい)
そんな人達が集まって、自分に合う良いものはないかと日々チェックしています。
絵が描ける方がLive2Dも覚えたら、鬼に金棒ですね。
以下リンク。
Live2D公式のマーケット「nizima」
Live2D公式のデジタルマーケット。イラストやfacerig用のモデルなどオリジナルの一点物が売買されています。販売手数料は10%。
完成されたモデルのプレビューを実際に動かしてじっくり見られるのがいいところ。
定期的に開催される「にじコン」はなぜか参加人数が少ない。賞金商品だって悪くないのに。絵が上手い人はぜひとも参加して賞金を狙いに行ってほしい。
おしまいに:「Live2Dのプラン選びを考える」でした
ちょっと横道に逸れましたが、Live2Dの「年間プラン」がどう合理的か、学割プログラムがいかに学生を応援しているかが伝わったことでしょう。伝わっていればよいのですが……。
Live2Dライセンス購入時はクーポンの入力を忘れずに!
- 【学生・教職員なら76%OFFクーポン】→ 学割プログラムから申請
- 【誰でも使える10%OFFクーポン】→ 「7VA2GLMEVL」
- 【鬼頭明里とのコラボ動画企画15%OFFクーポン】→「HJ5SLR2AZ9」(2025年3月31日まで)
皆様のモデリング生活にサチアレ!
そんな感じで〈Live2Dは「学割&3年間プラン」か「年間プラン」で始めよう〉でした。
おしまい。
関連リンク
Live2D用のイラストをGIMPでPSDファイルに変換する
関連書籍
読み進めつつ作業するハウツー本なので電子書籍よりも紙媒体で手元に置いておきたいタイプではありますが、お安い期間ですし、PC画面の切り替えが気にならない方であれば買い時だと思います。
私は本書↑を読みながら1体目を完成させました。
クリスタ初心者向けのイラスト本も書かれている乃樹坂くしおさんのLive2D本。出版日が新しいのはこちら。評判もいいです。
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)
「トレパクとは違う」とおっしゃっていますが公開している時点で私的利用には入らないかと……。たしかに「パクリ」ではありませんが、良くないのでは……。
>私的利用のみのトレスですので。”トレパク”とは違うのだよ(文中より)
昨今のトレパク過剰認定を受けて「トレスであってトレパクでない」というニュアンスを伝えたかったのですが、たしかにブログで公衆に公開することは私的利用の範疇におさまっているわけもなく、真っ当に主張できたものではないですね。削除修正します。
ご指摘ありがとうございました。