あくまでも善意からなんでしょうが、「セルシスの株(旧アートスパークの株)を買付けて優待をゲットすれば、半永久的にEXが無料で使えます」的なお話、クリスタ関係のトピックが出るたびにちょっとした話題になって盛り上がりますね。何度目だクリスタ。
とうぜん、株を買うことになるわけです。
株価の動きによっては得をするかもしれないし損をするかもしれない。それ以上に、近い将来に株主優待が廃止になる可能性もあります(いきなり廃止はなくても条件が200株になるとか)。この視点がおざなりになってるんじゃないかって思うんです。わかりやすさが情報不足を呼び込む、いつもの風景というか。
とにかく。
セルシスの株を購入することについては、良いシナリオと悪いシナリオがあると思っています。
- 良いシナリオ──優待の効果によりクリスタEXの月額利用の負担がゼロになる。さらにセルシスの株からも利益が発生する
- 悪いシナリオ──優待が廃止となりクリスタEXの月額料金は自己負担になる。さらにセルシスの株からは損失が発生する
実際には、良いシナリオ悪いシナリオの間に損得のグラデーションがあって、ダブルで得をするケースもあれば素直にライセンス料を支払っていたほうが損がなかったというケースもあるでしょう。
運否天賦ではないですが、先が見えないのが株の世界です。
そもそも、あなたのやりたいことって「EX」が絶対必要なんですか、5900円買い切りのクリスタPROじゃだめなんですか? ということも立ち返って自問していだきたいところである。
(配当金の存在を無視したざっくり解説絵です。実際はもう少しだけ条件が良いです)
まあ、買い切りがなくサブスクするしかないiPad/Mac組もいることですし、そこを言っても仕方がなし子ちゃんですから。重要なのは、株を売却するときにそれまで掛けたお金をちゃんと取り戻せているのかどうか、ペイできていたのかどうかです。
ではどのくらいから得をするのか、あるいは損をしないのか。これくらいのシナリオなら株主優待でクリスタEXを運用する選択もありかな、というのを考えていきます。
60点くらいのたたき台記事のつもりですので、間違った情報を発信していたらご容赦ください。
セルシスの株主優待を手に入れるまで
セルシスの株主優待(クリスタEX6ヶ月分のライセンス)を手に入れるまでの簡単なロードマップを書いておきましょう。
- 証券会社を選んで証券口座を開設する(ネット証券がおすすめ)
- 口座開設後、軍資金を入金する(「株価×100円」と、予備の手数料で1000円くらい?)
- 6月末あるいは12月末の「権利付き最終日」時点でセルシスの株式100株を保有しておく
- 9月あるいは翌3月に優待コードが届く
- アクティベーションコードを期限内に入力(ここからクリスタEXが使用可能になる)
ざっくりとした流れはこんな感じです。
このざっくりしたなかに、「購入するタイミングはいつがいいのか」「値上がりとか値下がりするんでしょ」「NISA枠で買った方がいいのか」などの回答は一切省略されています。特に3番が収まる時期が長すぎるのでかえって困惑させただけの結果になったかも。
証券会社はNISA・iDECO・手数料などを判断材料にして選ぶが吉
おすすめはネット証券。
かつNISA口座・iDeCoが開設できて、米国株も取引ができるところ……であれば問題はないと思います。まあ、もうだいたいの証券会社はそんなのはクリアしています。セルシスは国内株なので、たいていの証券会社で買付が可能です。
私が友人に相談されたときに紹介するのは、楽天証券とSBI証券です。SBIのUIはあんまり好きじゃないですが、選択肢が広く総合的に評価が高いです。
「今回はセルシスの株を買うつもりだけど、普段から株を買ったりすることにはならないと思う」という方は、約定手数料が50万円まで0円の松井証券でもいいと思います。将来的に活用する機会ができても、NISAやiDeCoにもちゃんと対応できます。
そんなわけで、私が使っていておすすめできるのは楽天・SBI・松井の3社です。
私の意見としては、優待が欲しくて長期的にホールドするつもりなら、わざわざNISA枠で購入する必要はないと思うんですが(※売却益の目減りに対する優先度が低いはずだから)、賢い人はまた違う意見を持っているかもしれません。株価がどんどん上がっていくと考えているとか、NISA枠はどうせ余るとかそういう場合はNISAでもいいです。NISA枠は同年内に2回目の売買ができないことと損益通算ができないことを承知であれば、あとは自由にお任せします。
証券口座の開設まで
証券口座の開設には数日の期間がかかります。NISA口座なら1週間くらいかかるかもしれません。
近日中に買うにしろ買わないにしろ、買いたいときに買えるよう下準備だけは早いうちに済ませておくのがおすすめです。煽ってません。
権利付き最終日は6月末と12月末
証券会社に口座開設の申請を出し、株取引の準備ができるまでの間にセルシスの優待と優待がもらえる条件を確認します。
- 株主優待の内容は「1デバイスで6ヶ月間使えるクリスタEXのアクティベーションコード」
- 株主優待の権利確定日は6月末と12月末(ライセンスが使えるのは9月と翌3月から)
- 証券口座を開設していないと株取引ができない(優待はもらえない)
- 株主優待は内容の変更・廃止になることが割りとよくある
- 株価の展開によっては浮かせるつもりの月額利用料金よりも大きな損失が発生する可能性がある
ひとまず、株の基本的なところから。
「株主優待」というのは、優待を出している会社の株を指定数買った人だけがもらえる特典です。
優待をもらうには、指定された日程で株を保有していないといけません(=株主になる必要あり)。この日を「権利付き最終日」といいますが、セルシスは6月末と12月末に権利付き最終日を設けています。
権利付き最終日に株主かどうかが重要なので、それまでの保有期間が100日だろうが2日だろうが優待内容には関係ありません。長期株主を優遇するタイプの優待を出す会社もありますが、セルシスはそこには含まれません。
だから9月に買い付けても12月に買い付けても、12月末に「優待の権利が得られる」という点に関しては違いがなく、値動きを考慮しないのであれば、焦る必要はないといえます。
また、権利付き最終日が過ぎてしまえば、翌日の朝一で株を売っても株主優待を受け取る権利は残ります。これを読んでいる方のなかには、数年間けっこうなお金を預けっぱなしにしないといけないというイメージを持ってイル方もいると思いますが、そうではないです。最短で2日の保有でも株主優待は手に入ります。あまり大声で推奨したい話でもないのでさらっと次に行きます。
セルシスの優待獲得の条件は100株(1単元)の保有です
株価は1株分の価格を表しています。株価が856なら「株価*100」で85600円が購入に必要な金額ということになります。
株価は日々アップダウンを繰り返します。さきほど9月でも12月でも変わりはないと言いましたが、9月と12月でどちらの株価が高値になっているかは誰にもわかりません。それがわかっている人はお金持ちになれます。
次回の権利付き最終日までに600円に下がる可能性もありますし、1200円くらいまで上がっていてもなんら不思議ではありません。これは買いのタイミングに依っては6万円で優待の権利を得られるかもしれないし、12万円が必要になるかもしれない、という話です。ただし、5月に6万円(株価600)で購入して6月末に株価が1000になったからさらに4万円が必要になるというわけではないですから、そういう勘違いはしないように。購入するときにお金がいるというだけの話です。
とにかく、「株価*100」というまとまった金額を用意して、権利付き最終日までに株を買い付けないと優待を手に入れることはできません。
【追記1】2025年6月から、株主優待獲得は200株の保有が条件になります
優待の獲得条件が”2025年6月”から「200株の保有」に変更になります。
2023年12月期 第4四半期決算説明補足資料[セルシス]より
いままで通り100株の保有でも優待がもらえるのは、2024年の6月末・12月末、それぞれの権利付き最終日まで。これを書いているのが2024年2月なので、残り2回です。
2025年6月以降(利用のタイミングでいえば2025年9月以降)も優待を継続したい方は、2025年の6月までに100株を買い増して200株保有にしておく必要があります。
優待クロス(クロス取引)はできない……っぽい
少し株に詳しい方なら「クロス取引」という言葉も知っているかと思います。現物株を買いながら、信用取引で空売りも合わせる手法です。
この手法をとれば、株価が下がっても上がっても利益と損失はプラスマイナスゼロで相殺されて、取引手数料の負担だけで株主優待を獲得することができます(かなりざっくり)。
セルシスの株を200株(100株の現物と100株の信用)買い付けられたら取引手数料だけでクリスタEXが使い続けられるという甘い考えでいたのですが、松井証券で情報を見ると、セルシス株の規制情報には「信用新規売停止(無期)」が入っています。つまり信用売りができません。よってクロス取引も実行できません。
もしかしたらSBI証券とか楽天証券ならできるのかもしれないが、どうでしょう。わかりません。まあ信用取引はしない人間なので、「現物買い」で勝負です。
より安いところで買ったほうが有利、ということですね。反対に、高値で買ってしまうと下がるリスクが相対的に大きくなります。「いまの株価は(将来振り返ったときに)高いのか安いのか」は誰もわからないんですけどね。
セルシスの株主優待でクリスタEXの料金はペイできるのか
優待獲得までの手順はあんな感じです。投げやり。
では改めて「本題」を検討しましょう。
お話を簡単にまとめると、クリスタEXを月額や年額で払い続けるよりも、セルシスの株を買って(最終的には売りますが)優待を活用したほうが、将来的に振り返ったときにクリスタ利用に掛けた元手は小さくなるんではないか、という話です。小さくしたいぜ、という。
検討に関係ある数字は
- セルシスの株価、100株保有に必要なお金
- クリスタEXの年額料金
- 配当金
- 議決権の行使でもらえるクオカード(500円)
- 売却時の株価
このくらいでしょうか。
株主優待を得るための必要なお金
これはさきほども触れましたが、「株価×100」です。10万円以下なら約定手数料も0円のはず。
このあとの話のため、9万円で100株を保有すると仮定します。
将来的に200株が必要になりますが、2025年6月までは100株あれば十分です。これから来年の6月まで下がることはないと判断するなら今年のうちに200株をホールドしておくのもありだと思います。
クリスタEXの年額は8300円
続いて、CLIP STUDIO PAINT EXの月額利用料金を見てみましょう。
クリスタEXの1デバイスプランでは月額払いが980円、年額払いなら8300円となっています。知らない間に値上げしましたね。ずっと優待で使ってたから気が付きませんでしたわ。軽いマウント。
セルシスの株主優待は「クリスタEXが6ヶ月間無料で使えるアクティベーションコード(1デバイス)」です。これが年に2回送られてくるので、毎回使えば優待がある間は無償でクリスタEXが利用できるという嬉しい待遇です。
このことから、セルシスの株主優待には年換算で8300円の価値があると考えます。
配当金は1200円
株主になると100株保有でも配当金がもらえます。
もらえる配当金は株価の影響は受けません。「保有株価×1株あたりの配当金」で計算されます。つまり100株の保有なら1200円の配当金です。
セルシスの配当金は12円ですが、2024年12月から増配の予定です。
【追記2】配当金が20円に増配します(予定)
2023年12月期 第4四半期決算説明補足資料[セルシス]より
配当金が12円から20円になります。中間配当10円、期末配当10円です。
これは単純に計算して、「持ち株数×配当金」が1年ごとにもらえるということです。100株持っているなら2000円、200株持っているなら4000円が毎年もらえる計算になります。
ただし、特定口座で買っていると所得税(20.315%)が発生するため、200株でも”手取り”は3187円くらいになるでしょう。NISA口座(新NISAでいう「成長投資枠」)だと配当金も非課税ですから、まるまる4000円が手に入ります。その際は「株式数比例配分方式」を選択する必要がありますが。
議決権行使という隠れ優待
セルシスは、議決権を行使した株主に対してQUOカードを返礼品として贈呈しています。これがいわゆる「隠れ優待」です。
いまは「スマート行使」という、スマートフォンから議決権を提出するサービスもできあがりました。QRコードを読み込むだけで1分くらいで完了します。1分のぽちぽちで500円のQUOカードがもらえます。
隠れ優待としての500円も計算に入れておきます。
軽めのまとめ:100株ホールドで得られるペイバックについて
売却時の株価は先延ばしにします。わからねえし。
ざっとまとめると、セルシス100株の保有に9万円かかりました。そして、セルシスから享受できる恩恵の価値は、株主優待と配当金と隠れ優待の3つを合わせて、年間10000円(8300+1200+500)となります。
言い換えると、100株の株を買い付けることで「毎年10000円がペイバックされる環境」を作ることができます(もちろん意訳)。
2025年以降、条件が200株になったら?
2025年6月以降、200株保有が条件になったときはどうなるか。
株価は未知数です。とりあえず、私は900と750のときに100株ずつ、平均取得株価825で保有済みなのでその数値を参考にします。
16万5000円が200株保有にかかったお金。
株主優待と配当金と隠れ優待に関しては、8300円、4000円、500円となります。株主優待の価値(内容)は変わりませんし、議決権行使の返礼品は行使に対してですから、配当金の数字だけが増えます。
3つを合わせると年間12800円となります。
最終的に売るときの株価がどうなっているかがキー
仮に100株保有するのに9万円かかったとします。株価900円×100株ですね。お得に買えたかどうかは留保します。
優待を使い続ける手段として、「権利落ち日」に売って次の権利付き最終日の前にまた買い付ける、というやり方の繰り返しでもいいんですけど、問題を簡素化するためにホールド志向を想定しています。
9万円で「毎年10000円分のペイバック」の環境を作っているので、14年後にはペイバックの合算は16万5200円になります。
そしてクリスタを使い倒した後、最終的にはセルシス株を売りに出します。
売却時の株価が下がりすぎてなければ「勝ち」と言える
株主優待でクリスタEX運用コースがお得になるのはどのラインか、考えてみます。
という結果であれば、ルート選択は間違いではなかったわけですよね。
売却損は絶対値じゃなくてマイナスで考えてください。
ある年、引退することに決め100株を売りに出します。株価がいくらになっているかは現時点ではわかりません。300円かもしれないし、2000円かもしれません。セルシスの名前が残っていたらいいな。
売却時の株価が600円なら6万円、2000円なら20万円が戻ってきます。9万円で購入していたので、6万円なら3万円の売却損。20万円なら11万円の売却益です。
ここで「-3万円」という売却損に目を向けます。優待の利用がどれだけかわかりませんが、配当金や隠れ優待などを-3万円と相殺します。2年なら2万円のペイバック。相殺して「-1万円」です。
相殺したあとの「-1万円」と、クリスタEXを年額払いで2年間使ったときにかかっていたであろう費用を比較すれば、得だったか損をしたかがわかります。
2年利用だと8300円×2で16600円かかっていたところを1万円の出費で済んだのですから、3000円分しっかりお得になっているのです。
こういう考え方です。
リクープラインはどのあたりか
当然、売却による損失が出なければ万々歳です。
9万円で買って9万円以上で売れたら、それはクリスタEXに使うはずだった金額分まるまる余裕綽々でトクをしていることになります。手羽先ビビンバです。そこまでトントン拍子にコトが進むとも思えないので、9万円よりも安い価格で売るとなったときのことも念の為考えます。
ある時期の売買が損をしていないかどうか(損益分岐点?)を判断するには、
[売却時の株価*100]>[買付金額-(4150×優待利用回数)-(配当金の受取合計)-(隠れ優待の受取合計)]
という状態が成り立つかどうかでチェックができるはずです。成り立っていれば黒字です。
※売却のタイミングを配当金や優待がきっちりもらえるタイミングと合わせられる保証はないので、ちょっと式を変えます。
具体的に数字を入れると次のようになります。
9万(株価900円で100株)で買って5年後に売るケース
5年後なので優待回数と配当金受取は10回です。隠れ優待は4回か5回?
売却時の株価が300円だと
3万 > 9万-(4150×10)-(1200×10)-2000
数字を入れてみましたが、これは成り立ってません。右辺は3万4500円ですから、左辺は346以上でないとこの不等式は成り立ちません。つまり4600円損をしています。株が下がりすぎです。
売却時の株価が700円だと
7万 > 9万-(4150×10)-(1200×10)-2000
これは成り立ってます。7万>3万4500円です。
左辺との差分だけ利益になります。
長く持ち続けるほど、売りの許容ラインが下がってくる
優待取得や配当金獲得を重ねるほど右辺の数字を減らせます。
右辺が下がるほど、式が成り立つ左辺の下限も下げられます。つまり、株価が下がっていても損をする可能性を削ることができます。
このあたりを踏まえて勝ちパターンと負けパターンを整理しましょう。
勝ちパターン
- 買付金額以上で売却できた(売却益獲得&クリスタEXが無償利用)
- 買付金額よりもやや下がったところで売却したが、本来のクリスタEXの利用料よりは出費が抑えられた(クリスタEXが安上がり)
- 本来払っていたはずのクリスタEXの利用料が買付金額以上に達する。売却時にはさらにお金が戻ってくる(クリスタEXが安上がり)
主にうえの2つ、長期プレイヤーなら3つ目もあり得ると思います。
負けパターン
- 売却損がクリスタEXの利用料を払っていた仮定の金額を超えている
- 優待がなくなって重篤な含み損を抱える
このくらいでしょうか。
優待に300株以上400株以上が必要になって追証地獄 or 売却撤退を余儀なくされるも加えておきますか。
2024年3月の追記ここまで
決算から追記まで日数が経ってしまい申し訳ない気持ちが1pxほどあります。1日20PV程度の記事の追記に5時間も使って馬鹿みたいだなモードになってきたのでだいぶ投げやりです。
文量が多くなりすぎて編集が手に余り半分放置です。話半分で読んでください。というか、読まなくても損しないです。
アニメ観てリフレッシュしましょう。
おしまいに:セルシスの株を株主優待目的で買ってもいい条件について考える
株主優待がこれからも継続されると仮定して(※けっこう無茶な仮定な気がしますよ)、こういう条件であれば優待を取りに行ってもいいと思えるケースがあります。
いくらで買い付けるにしろ、どこかでは月額料金を払い続けるよりもオトクなタイミングがやってきます。
いまから少なくとも13年はクリスタを使う(必要とする)というのであれば、90000円で買い付けるのは合理的な選択と言っていいと思います。株価の変動も一切チェックしなくてもいいから精神的にも気楽です。
最終的には売却の選択肢が残っていますし、90000円がまったく手元から離れるわけでもないですから。売れば戻ってきます。
これは個人的かつ無責任な発言ですが、「株価がゼロになる」というのは極めて”考えにくい”です。イラスト界隈をはじめ、クリスタのシェアが大きく揺らぐのは考えにくい。変わるにしても、朝起きたら自分以外はadobeに移行していたなんて急激な変化ではないはずで、シェア率や人気が変わっていっても、そのときどきに業界や界隈の流れを見て十分に手を打てます。
まあ何が起こるかがわからないのが世の常ですし、9割減くらいを一応の覚悟のラインとして……。それすらも私は考えてませんが。危機感ナシ
あくまでも優待を獲得するためには「指定された期間の株保有」が条件なので、株価が予想以上に高くなった時点で一度売却して利確する選択もあります。跳ねた株価はそのうち戻ってくることが多いですし、戻ってきたところで再び買いで入っていけばよいのです。
そんな感じで〈セルシスの株主優待でクリスタEXの月額料金はペイできるか〉という話でした。
おしまい。
関連リンク
CLIP STUDIO PAINT EX│セルシス
EXのver3.0買い切りタイプも販売中です。
クリスタはダウンロード版(5000円)が安上がりで良し│おりあに劇場
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)
愛情あふれる記事を読ませて頂き有り難うございます。
saiやphotoshopからクリスタにユーザーが移動した時のように「開拓者」である内は成長性が見込めますが
それが一旦定着してしまった後では、クリエイター自体の絶対数がそう一気に増えない以上、利益が伸び悩むと言うのが悩ましい所ですね。
昨今急速に市場を拡大しているxppen+アイビスと言う競合もあり、必ずしも一強とは言い難くなっているのも懸念材料です。
配当強化+優待狙いユーザーの買い増し期待で株式の訴求力を高めようと言うのは分かるのですが、配当性向が80%を超えるとの話も出ており、集めた資金で何が出来るのかと言う問題は残り続けます。
ワコムとのタイアップによる品質は信頼性が高い訳ですから、ユーザーが若い内から製品に触れられるよう、より一般的な教育部門での市場開拓など何かアイデアは無いのかなと思ってしまう次第です。