配信用モデルをLive2Dで作成中です。修行中とも言いますか。
表情づくりの一環として、
(。>﹏<)
↑↑
こういう目を作りたい。しかし、すでに出来上がっている「閉じた状態のまつげ」から変形させていくのは無理があります。
このまつげを変化させるのはあまりにも茨の道です。アートメッシュをぽちぽち打ち込んで分割したり、デファーマでひん曲げていくよりは描いたほうが早いです。つまり別レイヤーを作ります。
この「(><)」ふうのリアクション自体は飛び道具のようなものとして使用するため、間の変化はすっとばしてぱっと出てくる漫画的な表現で問題ないと思います。少なくとも私はそれでいい。
早速GIMPを起動して、「><」のレイアーを描き描きします。
GIMPでデフォルメした目「(><)」を描く
デフォーマで曲面に少し変化をつける程度であれば、そこまでディテールに拘らず、左右の長さとバランスだけ違和感がないかチェックするぐらいでいいでしょう。
片方を作って反転させてもいいですし、ささっと両サイド描くでもよろし。
ちなみに、黒い部分だけ描いたレイヤーだと、Live2Dに持ち込んだときに元々ある目のパーツと重なってごっちゃになる恐れがあります。
こういった事態にならないように回避する手段は
- レイヤーの描写順で重なりを調整する
- パラメータの位置で重なりを調整する
- クリッピングで調整する
などなどいくつか方法があると思います。修行の身のワタシにはやり方がいまいちわからないけど。
レイヤーで覆いかぶせて下の目を隠す
私が対処した方法は、さきほどの「(><)」のレイヤーの可視部分(レイヤー枠内の何も描いていない部分)に元のモデルの肌と同じ色を塗りました。
こんなふうに。
そして、Live2Dに持ち込んで、標準目のパーツ群よりも上に(手前に)「(><)のレイヤー」を配置します。
GIMPで描いたレイヤーのファイルをLive2Dで読み込ませるには
GIMPで作成したレイヤーは、「ファイル」→「名前を付けてエクスポート」でファイル名の後ろの拡張子を.psdに変更して保存します。ファイル名が「〇〇.psd」のファイルが保存されたら、あとはLive2Dで読み込めばファイルが展開されます。
編集中のモデルに新たにレイヤーを加える場合(今回はこのパターンです)は、以下の画像のように、編集中のファイルを選択してください。
新しくデフォルメ目「(><)」が追加されました。
(※画像は肌の色を乗せなかった失敗時のキャプチャです)
話を戻します。
肌の色を塗ったレイヤーをLive2Dに読み込む
このように肌の色を乗せた「><」のレイヤーだと、標準目レイヤーの上に重ねるだけで下にあった目のパーツを全部覆ってくれます。
さらに、「(><)」レイヤーにも曲面デフォーマを設定します。
顔の向きをX軸やY軸に変えても元のまつげが重ねたレイヤーの横からはみ出たりしていないか、調整とチェックをすればOKです。
「(><)」用のパラメータを追加して範囲を限定する
上のgif画像は完成したバージョンでしたが、
ただレイヤーの曲面デフォーマを設定したままでは、ずっとデフォル目が上に居続けて、表情の変化になりません。なので、「><」のパラメータをいじって、ポインタの有効範囲を限定します。
新規のパラメータを作成する
パラメータボックスのどこでも構わないので、右クリックで「新規パラメータ作成」を開きます。任意の名前をつけます。範囲の数値は0.0~1.0でいいでしょう。もっと範囲を広げてもいいです。自分がやりたいアクションに合わせて工夫できればいいですね。
範囲を設定する
有効になる範囲を設定して、「(><)」のレイヤーにオンとオフの効果をつけます。
具体的には、画像の通り。
このように範囲を限定していれば、右の2点の間にポインタがいる間だけ「><」のレイヤーが表示されます。表示している間は標準目のデフォーマを覆い隠すので、瞬間的に表情が切り替わったように見せられます。
基本的には2点の間隔を大きく取れば変化先のデフォルメの時間を長く広く設定できます。
Live2Dで作った表情パターンはキー設定をアサインして使用するらしい
Live2Dの、というか配信用アバターの表情替えは本来FaceRig側のキー設定機能で切り替えをするらしいです(FaceRigだけじゃないですが)。
だから上記みたいにパラメータをいじって、ランダムポーズ中でも表情を切り替わるような設定にする必要はないのかもしれません。あの作業時間はなんだったのか……。
まあ、こういうのもできるんだっていう、経験値アップにはなったと思います。触れば触るほど上手に、達者になっていくのは間違いがないですし。
今日はここまで。
おしまい。
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)