Live2Dという可処分時間泥棒に、ついに手を出してしまいました。
さてさて。絵も描けない、声も出せない、なんなら一部のスパチャ文化には良くない感情を持ってる自分が、いったい何をやっているのか。暮らしの疲れからついに血迷ったか。
つまりこういうことですよ。
自身のクリエーション能力の頭打ちをいち早く察した自分と、ネットを見渡せば溢れかえっている才能や技術や熱量を前にして、いったいどうやって精神を保っていられよう。
クリエイター支援系の記事やアニメーターの活路みたいな記事を書いたりしていれば、どうにかこうにかクリエーションとの関わりを保っているような、界隈の隅っこに居場所があるような気分くらいは得られるかと思っていました。
しかし、それでいいのか。
私もクリエイティブで美味しいご飯が食べたいぞ。”「将来の夢」の欄に書いた、あの頃の私”を忘れていたぞと。
バ美肉したいわけでも、Vtuberになって清掃員ネタでファンだけを楽しませたいわけでもないけれど、ネットの片隅の壁打ちブログが関の山の元ワナビではあるが、お役立ち情報botではない。
私はね、ともかく、もうちょっと残りますよ。
絵を描くセンスもアニメを観るセンスもないが、動かす技術の会得なら可能かもしれない(早速ナメてる)。
もうLive2DをPCにダウンロードしてますし、書店で参考書も買っちゃいました。
さっそく読み始めたはいいものの、DAY1のカリキュラムが「ところで、イラストはもう準備してくれたかな? 用意したイラストをLive2D上に読み込んでくれ」というところから始まります(ある程度の予想はしていましたが)。
だもんで、モデリング用のイラストを持ってない私は1日目のスタートラインに立てずじまい。遅刻です。
イラスト作成に推奨されてるのは定番のペイントソフト「クリスタ」ことCLIP STUDIO PAINT。しかし、Live2Dのライセンスを買った直後で財布の事情がやや厳しい私は、ひとまずフリーソフト「GIMP」でイラストを仕上げることにしました。
>CLIP STUDIO PAINT PRO (公式ガイドブック付パッケージ版を購入するよりも、ダウンロード版を購入してkindle unlimitedで公式ガイドブックを読んだほうがお得)
そんなワンサゲン的、Live2D導入編の雑記です。
Live2Dを始めるにはイラスト(原画)を用意しなくっちゃいけないの
さっきも言いましたが、私の画力は「描写力……たったの5か、ゴミめ……」レベルなので、やる気だけでいきなり何かが描けるもんでもなく、好きなアニメのワンカットからトレースします。商用利用じゃないし、絵の練習目的ですから無問題(モウマンタイ)。
『天体のメソッド』EDから。乃々香かわいい。
これをGIMPでトレースしてって、Live2Dのモデリング、メイキングのプロトタイプの完成を目指します。
余談ですが、イラスト描かない人も一回トレスでもいいから絵を描いてみるの、おすすめです。現場の人といい関係性を築くためには現場感覚を身につけるのが手っ取り早いし、間違いが少ない。これ大事。
実際に描いてみると完成までの工程のなかでイラストレーターがどんな作業をどのくらい時間かけて作り上げているのかが少しだけ分かりました。だからといって、作業時間を時間給で換算して依頼代金の基準にするやり方は全く賛同しませんけど。
一枚絵のイラスト作成との違い
一枚絵を描く場合と決定的に違うのは、Live2D用のイラストでは、重なって見えない部分も全部描きあげる必要があることです。たとえば、首や顔の後ろにある髪の毛、前髪で隠れたおでこや生え際、髪が揺れたときだけ覗かせる耳……エトセトラ。
プラモデルの各パーツを平面で作っていく感覚といえば、伝わりやすいかもしれません。もしくは福笑いの素材を全身ぶん作っていく感じ。
これは後ろ髪のパーツで、一枚絵なら絶対に描写しないような首や頭の後ろまで作っています。最終的に影になる部分に濃い色を足して陰影をつけていきます。
Live2D上で動かしたときにレイヤーの後ろが白飛びしていたり、毛先がぶつ切りになったりと矛盾するような動きの発生を防ぐためですね。これがなかなか気を遣うというか、頭を働かせないといけない部分。慣れてないせいですが、一枚絵よりも遥かに手間がかかる。元の絵のトレースでは対応できないから想像で描いていく他ない。大変。
Live2Dモデリング用のイラストが完成!
ようやく、これなら土台に乗せても問題なさそうなクオリティに持っていけました。DAY1を始めるためのイラストづくりに既に20時間くらいを費やしてます。
目が肥えてる人には産廃に映るでしょう。これでも不得意なりに一生懸命頑張った、超特注のオートクチュールもとい、かわいい我が子なんですわ。トレスだけど。
たぶん、Live2Dに持っていって動かし始めたら口とか目とか、バグが生じるんだろうけども、いつまでも手前でこだわっていたら力尽きそうなので、当たって砕けろの精神で一旦完成とします。アマチュアのうちはこれくらいでも良いんですよ! 良くはない。
そんなこんなで、ようやく「10日でマスター Live2Dモデル メイキング講座」の1日目が始められそう。
Live2Dにも無事取り込めました。
10日の短期決戦は難しそうだから、長く見積もって30日以内には完成させて日の目を拝みたい。拝ませてあげたい。
また数日後、進捗書きます。
創作活動を始めるのに遅すぎるはない、とかなんとか
私見では、3D技術の進化が追い風になりショートアニメ系、モーション系、ナビ系(教える系)あたりがこれからさらに隆盛を極めていく、と踏んでいます。基本的には代行業ですけど、5年位は戦えるでしょう。動画作成能力、動画編集能力、素材精製能力が要です。
DTMにしろ動画撮影にしろ、初期投資費用がどんどん下がって取り組みやすくなった、良い時代ですね。
で、冒頭の学割についての詳細を書いておきます。
Live2Dの学割のビッグウェーブ感がすごいのです
2020年の4月から、Live2Dがすごいお得な学割キャンペーンをやってます。
4万円超えのPROライセンス(3年間プラン)が、学割を適用すれば1万円以下で手に入ります。
12ヶ月ごとに更新するタイプの「年間プラン」の1年目が15708円(税込)なのに、学割の資料を揃えるだけで、9693円(税込)ぽっちで3年間使えるなんて、ちょっとキャンペーン内容がバグっちゃいませんか。30000円が浮くんですよ。ヤバいですね☆
36ヶ月で割ると一ヶ月たった270円。たった270円ですよ。ジュースを2本我慢するだけでプロレベルの環境を構築できるなんて、タイミングの良さが羨ましい。
浮いた30000円のうちの10000円でペンタブを買うか、イラストをイラストレーターに依頼すれば、絵が描けない私のような人間でも、Live2D用の綺麗なイラストが手に入りますし、初手で躓くような苦労もせずに(いい経験にはなりました)、すぐにモデリングに取りかかれる。いいことづくめじゃないですか。
3年後の界隈はどうなっているか
本腰据えて取り組む学生さんは、学割使って3年間プランがマストなのは間違いがないんですが、とはいえ、3年後にはあなた自身はアバターづくりに飽きてる可能性もあります。すっかりブームが下火になっている可能性もあります。
では一年半後はどうなっているか。いまとすっかり状況が変わっている、とは到底思えないですし、そのときになってもアバターを求めている人はまだ居るんじゃないかなって思います。
「Vtuberになって配信したいけど、アバターがない。PCを持ってないから、配信用のアバターが作れない……」
そんな人はたくさんいると踏んでます。モデリングの需要はそこここにある。自分がそれを取りにいけるかは別の話ですけど。
それに、配信用のアバターだけがLive2Dの活用方法ではないですし。
まだ後追い新規が増える分野だけに、いまから始めておけば半年後に動画コンテンツを始める人がアバターで困ったときに自作アバターを販売することだって、作成ノウハウを金銭的価値に変えることだって可能になってるでしょう。余裕でペイできますね。
Vtuber界隈は配信者だけが稼いでいるわけではない。そこに余地があります。
なにはともあれ、まずはLive2D公式サイトからダウンロードできるトライアル版(PRO版と同じ機能が42日間使える無料お試し版
)で手触りを確かめてから、自分にもやれると思ったら学割3年間のライセンスを購入するのが失敗のない方法ですかね。
とにもかくにも、Live2Dデビューにはもってこいのタイミングなんじゃないでしょうか。ちょっと遅いけど、遅すぎず。
では、私もアバターづくりを再開します。
おしまい。
関連リンク
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