『賭ケグルイ☓☓』第1話。敵対者との対峙を示す構図と反転作用

百花王生徒会アニメ分析/感想文

賭ケグルイ』という作品のイントロダクションあるいは蛇喰夢子という女のイントロダクション。そんな表現もあながち間違いではない第一話でした(しかしギャンブルでは読み間違いひとつが命取りだ……)

 

なかでも惹かれたカットは、トレイラーでも出てきたこのカット。素晴らしいなあ。

『賭ケグルイ☓☓』第1話より
『賭けグルイ☓☓』第1話より

 

序列を眺める生徒たちがすでに序列の様を呈している。特異な制度がまかり通っている百花王学園の気風そのものを端的に物語っているカットです。

このカットがバシッとOP明けに出てくることにより、私の魂が(ダービーのスタンドみたいに)ガシッと掴まれるわけです。もしかしたら一期でも採用されていたのかもしれない。そこはちょっと記憶が曖昧になってます(おい

賭ケグルイが帰ってきたな、と思える期待通りの第1話でした。

E\(^o^)/D^

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誰が誰と対峙するのか

私達視聴者の感情の置き場、感情移入させるさきのキャラクターは主人公の蛇喰夢子……ではなくてその横にいる鈴井くんです。これはなんというか、ホームズ形式とか言われる形ですね。

シャーロック・ホームズ』シリーズの主人公はホームズだけど、私達の視点はホームズの横にいる語り手・ワトソンのものである。という構図。

本作品もこの形式にのっとっており、言ってみれば、(鈴井くんから見た)「おっかない女・蛇喰夢子が百花王学園を相手取る話」である。夢子の真意というのはホームズ同様明確に前には出てこない。鈴井くんの目を通してだけ百花王学園と世界と蛇喰夢子が描かれています。

敵対するものの撮り方

ここで立ち位置を整理しましょう。

視聴者は鈴井くんとシンクロしているので、鈴井・夢子サイド(芽亜里ちゃんとか含む)側です。他方、対峙している学園側には百花王学園生徒会の面々が立ちはだかっていました。

つまり私達視聴者は生徒会と対峙していることになるので、敵対する存在としてやや突き放した撮り方になっています。

『賭ケグルイ☓☓』第1話より
『賭ケグルイ☓☓』第1話より

 

しかし二期に入り、新たにモモモモバミバミ一族なる連中がぞろぞろと現れ、

『賭ケグルイ☓☓』第1話より
『賭ケグルイ☓☓』第1話より

 

生徒会の存在は揺らぎます。
敵だった彼女たちにとって新勢力は敵なのか味方なのか……。

その回答として、敵対する相手を遠ざけていた構図を反転させたカットが入ります。

『賭ケグルイ☓☓』第1話より
『賭ケグルイ☓☓』第1話より

 

今度は生徒会がこちら側(視聴者サイドnear夢子サイド)に寄ったポジションになりました。そして、また敵対する相手が遠くにいる、という構図ができあがります。

つまり、これからは生徒会にも感情を寄せていっていいんだよ、もしくは生徒会側にも温かい目でみてやってくれよなという気持ちが自然と芽生えてくるわけですな。

いいですね!

第1話〈再ビ賭ケ狂ウ女タチ〉

脚本 小林靖子

絵コンテ・演出 松田清

おしまい。

 

【参照リンク】

TVアニメ「賭ケグルイ××」公式サイト

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