【音楽】AKG TRIBUTEはネバヤン演奏の『君の街まで』が圧勝【寸評】

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

AKG ジャケット ヘッドフォン

結成20周年のアジカンがトリビュートアルバムを出しました。「アジカンが出した」というのが正解なのかはちょっとよくわからない。アジカンは歌ってないし。ソニー・ミュージックから出たってのなら間違いはないんだけど。

一周目で「順位をつけるならこんな感じか」なんて当たりをつけて、確認にそのまま三周ほどリピートしたり次の日にもう一度聴いたりした結果、一周目とさほど変わらない感想に。

はじめにざっくり言うと、

同年代・同年期のAKGファンでもおすすめできるかどうか……という内容でござんした。

BECKの竜介みたいに「2・3曲を除いてbullshit」を引用したりしてね。
特に私がいうこともないし、その通りっちゃそのt(ry

トリビュートアルバムの意味合いや役割

で、やはりプロのフィールドで活動しているわけだから、自分の店の味を出して欲しい、と思って聴いたんですけどね。何曲かはプロフェッショナル(『自分の店の味』に言い換えよう)を感じませんでしたよ。まあ、夜の本気ダンスとKANA-BOONがそこに落ち着くんですが。

ジャケットのヘッドフォン

AKG ジャケット ヘッドフォン

iTunesのロゴからCDの絵が抜けて久しいですが、いまはデータで音楽を聴く時代のようだ。
配信だ!ダウンロードだ!の時代。

さんざんSpotifyやらlast.fmなどのストリーミング再生の文化を日本に近づけないよう近づけないよう徒党を組んで画策していたりリミテッドなんちゃらなんてどこまでも「自分の庭」の思考から抜けてないようなソニー・ミュージックがこのジャケットを採用しているのは首を傾げざるを得ない。まあ別にストリーミングを推奨するようなジャケットでもないんだけど。

この女の子が装着しているヘッドフォン。ソニーの定番モニターのMDRCD900-st(のはず)

イヤーパッドの形こんなに四角寄りだったっけ? って気がするんだけどまあ間違ってないかと。

で、AKGなのにソニーのヘッドフォンとは何事か!?(AKGというオーストリア産のヘッドフォンがあるのです) っていうのはまあくだらないジョークとして流してもらって、モニター向けヘッドフォンを携帯端末に挿してこの女の子はどんな聴き方をしてるんだろうと、これまた首かしげ。わざわざ標準プラグを3.5mmに変換させるパーツまで買ってさ。

mdrCD900-st 標準プラグ

MDRCD900-stの先端はこうなってるんですよ。正規品、出荷時の状態は。それをXperiaなんかに挿すには3.5mmに変えるんですが、正味な話、そこまでするなら改造すればいいのにと思わなくもない。この状態でお外歩くのはちょっと恥ずかしいな。解ってるふうでわかってないちょっと痛い子状態っぽい。外なのかベッドの上なのかわからないけど。

と思ったら、ヘッドフォン挿してない! スピーカーで聴いてるのか、でもヘッドフォン装着しているし……。なんなのこの女の子。うーん謎。

全曲の寸評

ほんとに少しずつ。あまり詳しくないアーティストもいるので。

『ソラニン』(マジックディスク収録)/yonige

アボカドの楽曲及びMVが独り歩きしてる感のあるyonige。「関連動画のサムネイルのほうもきっちりクリックしたくなるような仕様にしております」の匂いがプンプンするのは嫌悪感が先行しちゃう。まあいいけど。もうひとつyoutubeで曲を聴いたら全然パンチがなかった。

ここ二年かで録音機器や録音環境がまた進化したんだなと思ったり。

『未来の破片』(君繋ファイブエム収録)/04 Limited Sazabys

フォーリミについては「ドラムがいいなあ。あと声の伸び」ばかり言ってる。それくらいの浅いところしかいまだ踏み込んでいないだけだけど、アジカンにおいての伊地知潔のドラミングというのは思春期持ってかれた世代の贔屓目を多少取り除いても、相当にカッコイイものなので、並のドラムアレンジじゃ敵いっこないんですよ。それこそパート尺に縛られず原曲を壊していくぐらいじゃないと、予想は越えられないのかもしれない。

これは全曲通じて思ったこととして言えると思う。ジャズやフュージョンを通ってからはメロコアのベースがルート音を追うだけの「ジャジャーラジャジャーラ」が、やけにつまんなく思えたりするのに近いと思う。「求めるもの(勢いとか)が違うから」と言われればそれまでだから別にどっちが良いって話じゃない。ただの八分のリズム・パターンとかで「ちんたらやってんなあ、おい」ってめちゃくちゃ思うけど、求めてるものが違うんだからそれ以上はいけない(フォーリミの話じゃないですよ)

『Re:Re:』(ソルファ収録)/じん

逆に、アジカンにないものを押していけば差別化は図れる。とするならば、別楽器からのアプローチや電子的なアプローチ、打ち込み的な編集の妙など色々見いだせそう。で、この曲聴いてて思ったのはあんまりアジカンでカッティング押しってなかったかなと。そこがじんの手癖にわりかしハマったかなと。

『夏の日、残像』(君繋ファイブエム収録)/amazarashi

ころころ意見が変わって申し訳ない。差別化にもう一個有効なテクニカルはボーカル。ボーカルの力でただのカラオケもその人に曲に染まっていくことはある。逆キムタク現象。

秋田ひろむの声にはそれがある。ちょっとレイドバックするドラムと、拍の頭で旋律一発だけのピアノがいい。「このトリビュート買って正解だったのか……?」と続いていた不安がここにきて、少しずつ氷解してくれる。聴き終えてもう一度リピート。

『リライト』(ソルファ収録)/Creepy Nuts

誰かはやらないといけないリライト。”見えてる地雷”としか思えないリライト。

すんなりと通ったんは参加者のみなさんが避けていたところに我々が厚かましくも申し入れをしたからと話していたCreepy Nuts。リライト企画での聖徳太子ラップが余興(失礼だなオイ)だとしても、今回は余興では済まされないレベル。お金が動くパッケージに、コンパクトディスクに参加するわけですから、これは相当頑張らないと”ヤバイ”とこです。レーベルの垣根を超えた関係でいまの旬でもあるところ。(※その後、ソニーからメジャーデビュー発表)で、このサイトでも二度ほど書いたCreepy Nutsですから「こいつら誰?」の側ではなく、むしろ「かまへん、いったれ」サイドで聴いたんです。あとで聞いたら批判殺到だったらしいですけど。どの層が批判したのかとか、やっぱりさっぱりでしたけど。

かっこいい仕上がりだったと私は思いますよ。
フックでのR-指定が合いの手になってて、いわゆる「私たちの嫌いなラッパーがしそうなやつ」になってるのはいただけないとは思う。ビリケンが『なごり雪』をカバーしたときのスベってるやつみたいだった。

まあ、見方によれば三浦大知 feat.宇多丸『No limit』やRUN-DMC『Wark this way』のあの感じともとれるわけで。ロック畑の若者にはピンとこないか? どうでもいいや。

2Bやサビのあとに追加されたヴァースの「音階がわかればメロだってなんだってできるんです」の実践はらっぷびとの絶望先生シリーズなんかを彷彿とさせてアガるところですよ。

懐かしいので皆で観よう。

これくらい挑戦的で実験的なアプローチしてくれたほうが楽しい。

らっぷびと×絶望先生は 俗・人として軸がぶれているらっぷ も好き。

愛情は文量に出る──ってことでこのへんで。(たいした文字数じゃない)

『迷子犬と雨のビート』(マジックディスク収録)/シナリオアート

男女混声がいい。ほんとにドラム叩きながらこんなに歌えるんかいな。本家で聴いた当初「アジカンがホーン隊? ちょっとちょっとマジカヨ」って揺らいだ記憶がある。そのホーンのパートがコーラスになってて好き。最後のオクターブ下げの「いこう」まで律儀にしてるのも好き。

『ブラックアウト』(ファンクラブ収録)/LILI LIMIT

ここまで書いていて誰かしらにバレてるかわからんが正直に言うと、「君たちほんとにアジカン好きなの?」と思わざるをえない類のものがある。ハイポジションのEのコードが満足に鳴らせないくせに、 ポールのソロなんてまともに追ってないくせに、「ちゃんとアジカン聴いてきた?」なんてせまく限定した範囲にのみ古参ぶった老害が私だ。

そんななか、原作愛──”アジカン愛”を感じられたのはLILI LIMITの『ブラックアウト』

もちろん愛を持つだけじゃなくて、アジカンのおいしいところを咀嚼して吸収して、最初の前菜を経てようやくメインデッシュがドカンと来た感じ。ここまでくると「ああ、もとは取れたんじゃないかな」なんてバイキングで必死な貧乏人みたいな思考になってるけどそれはそれ。キーボード、というかプログラミング様々な楽曲。パートのけつに差し込んでくるジャミングノイズがいい。ここは原曲だと裏拍でスネア&オープンのハイハットを閉じて「バシィ」とキレの良いところなんです。いやあ、おいしいと思える箇所が通ってるっていいですよね。

歌詞カードに「携帯電話のCMで流れていた……」のコメントがあってキャリア会社については触れてなかったんだけど「──そんなこんなでアジカンはいまでも僕達の英雄です」的な結びになってたら笑い転げて五億点あげてました(面白くない

『N.G.S』(君繋ファイブエム収録)/夜の本気ダンス

NUMBER GIRL SYNDROMEの略で「N.G.S」なのです。だから若干テイストが、毛並みが違う。NUMBER GIRLを通っていればもろに「ああ、寄せてるんだ」とびびっとわかる。BBBの『つよがり少女』もときのあの感覚。どのタイミングでゴッチのナンバガ好きのことを知ったのかもう覚えてないんだけど。

ことこの曲に関しては”ナンバガらしさ”を追求するのか正解かどうか焦点になりそう。で、実際聴いてみると、ナンバガらしさは薄い。弱いって言い換えたほうが良いのかも。じゃあ、夜の本気ダンス全開でぶっ壊しにいってるのかといえばそうでもない。ナンバガに寄せてみた結果残念な結果になってしまった、のが私の思う結論としてのところ。

LILI LIMITのときとはうって変わって「ナンバガ像」がズレている。だから楽しくない。

SM57で撮ったのかわからないマイクのショートディレイとか、ギターのサウンド具合とかやりたいことはわからなくはない。けどナンバガらしさってそういうことなのか?

「このあたりの動画を参加にしたのかな?」なんて邪推もしたくなるような……高校生がいっちょ噛みでコピーしたような。カバーなのかこれ?

アヒトイナザワのドラミングごっこをする伊地知 潔が楽しい曲なんですよ。特にスネアのロールのコンビネーションと長~いフィルがアヒトイナザワの特徴なんですが、トリビュートのほうはそのあたりは皆無。最後のサビ戻りとかは「……おう」って感じです。私もそれ叩けますっていう。これじゃ何も伝わらないか。

とかく私のドラミングセンサーは全く反応しませんでした。
アレンジしたリフも正直に申すとダサい。もっと逃げ道あったろ。

『アンダースタンド』(君繋ファイブエム収録)/BLUE ENCOUNT

ギターロック勢の流れが戻ってくる後半。ドラムは四つ打ちギターはハイポジションでピロピロなバンドが雨後の筍みたいに発生してもうどれがどれか見分け聞き分けのつかなくなったときに名前を知ったので、印象があまり良くない。どこで見たか覚えてないので恐縮ですが、銀魂の主題歌になってた曲への評価で「メロディアスな」って文句を見かけて憤慨してたのはいまだに覚えている。根に持ってる。勝手に。
どこのライターか知りませんが、メロディアスなめんな。

だから通称ブルエンの楽曲について二曲しか知らないんですが、なかなか良かった。間奏のドラムフレーズとか。別の音色のギターの貼っつけ方が雑だなとは思ったりもしたけど。「Understand」じゃなくて「アンダースタンド」ってカタカナ英語で歌ってくれていたらなお良し。

『ムスタング』(まだ見ぬ明日に収録)/リーガルリリー

椎名林檎ほどではないにしろチャットモンチー橋本絵莉子の影響は大きかったんだなと未だに思うことがある。サンプルが少ないのでなんでもチャットモンチーにつなげてしまう(GO!GO!7188 には繋がらないのがこれまた謎である)のが私の悪い癖。あとはやくしまるえつこに結びつけてしまうことも多い。老害街道驀進中2017→

ともかく『魔女』で「ああ、持て囃されてポイされないか心配」とか身勝手なことを思ってたリーガルリリー。意外と普通な演奏になってて評価をつけづらい。曲が良いので加算されてる部分がありそう。「風景画」「言うまいが」のところはドラムのフレーズ変えたら良いのに、とかくらいの苦言しか思いつかない。

リッケンバッカー』と『ムスタング』、の悪ノリみたいな選曲だったら今後不買運動を起こしたいね。

『君の街まで』(ソルファ収録)/never young beach

本作優勝の演奏。2馬身くらい差がついてる。

このアルバムを買うにつけ、なるべくフラットな視聴がしたくて、参加アーティストとカバーする楽曲の情報を入れ無いようにできるだけの努力はしたつもりでCDを再生。yonigeから始まるもイントロ一発でどの曲か悲しくもわかってしまう。原曲から壊れてないから。

無茶な注文だとは思いつつも、歌詞カードさえもうっちゃって聴き続けるとこの曲のイントロが耳に入る。入るはいいけど、なんの曲かわからない。全アルバムを買ってきたこの私が(自惚れるなよ)

歌詞のメロになってようやくイメージが繋がる。気づく。これはやられた。最高だ。

最後の拍取りが変化するとこから逆に設計したみたいなバランスの良さ。メロのアレンジとコーラスの付け方と、クリーンとクランチの気持ちよさと。文句の付け所すらトーシロの私には思いつかない。何度か聴いているうちに冒頭のノイズが原曲での「間」を引き継いでいることにも気づいて、もう一から十までニクいっすなあ。

ムスタングもそうだけど、『君の街まで』でも用いる”一回目のサビは半分のサイズで”のつくりっていいですよね。(”二回目のサビで倍のサイズ”と捉えるよりは前者のほうがイメージしやすい)

『踵で愛を打ち鳴らせ』(ランドマーク収録)/the chef cooks me

ゴッチのモードが大きく変わった気がしたランドマーク。マジックディスクでその片鱗はあったようにも思う。ともあれ時期でいえばこの二枚の間2011年に、東北地方太平洋沖地震および東日本大震災があって、心中何かは変わったはずである。ムスタングを初めて聴いたときは「なんだか優しい歌をうたうようになって、さては結婚でもしたな!?」なんておふざけを勝手に思っていたんですが、ランドマークではまた一枚皮がめくれたような。リスナーとしていいことなのかよくないことなのかわかんないけど。あんまりアジカンの魅力が出てないなーとは思いました。アジカンの曲というよりは後藤正文の──Gotchの曲っぽい。いまとなってはの見方。シモリョーさん繋がりって意味合いがなくはない。ある。

zeppのチャットモンチーのオープニングアクトでの演奏がもはや懐かしいthe chef cooks meですが、これもすごいいい仕上がり。ピアノはやっぱり存在感でかい。

『君という花』(君繋ファイブエム収録)/KANA-BOON

アジカンキッズ、アジカンフォロワー臭が参加者のなかで一番にじみ出ていたのは何と言ってもKANA-BOON。それはかなり前の前情報として知っていたことなので、『君という花』をチョイスすると知ったときは「四つ打ちどんだけー」と恋ダンスでも始めようかと思ったり。四つ打ちアイデンティティこじらせてますね。

で、君繋よろしく最後の締めに『君という花』を持ってきているのに、すげー普通にカバーしてるような内容で驚いた。逆に。むしろ逆に天地無用ですよ。もう疲れてるから内容も意味不明ですよ。

「僕らが演奏して、鮪が歌っていればそれでもう成立してますから」とでも言いたげなどストレートな演奏。この演奏を最後に持ってくるソニーサイド。

どうせ賛否両論になるんだ

アーティストの選出とか楽曲の選出とか曲順とか、ソニー・ミュージック内の評価や期待度や売り出したいバンドとか斜めに訝しんで考えるもの楽しくなってきます。

名刺代わりって前の方で言ったけど、実際は名刺交換なんだねこれは。
名刺渡しであり、橋渡しでもあると。

そうなると私たちはアジカンの楽曲という架け橋をかかとで踏み鳴らすどころではなく土足で踏みつけているような図が浮かんでくるけど、これは誰が幸せになれるのやら。


【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

【あんまり更新しないけど、待機フォローしてくれたらそれもとってもうれしいなって】

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ありがたいコメントご意見ご感想

  1. 匿名で失礼します より:

    すっげえ読みにくい駄文

    • 折田(兄) より:

      >すっげえ読みにくい駄文
      すいません、冒頭の花見の話とか本題との関係が薄くて自分語りまみれで「すっげえ読みにくい駄文」の導入に思い当たるフシがあるのでがっつり捨てました。ちょっとだけマシになったと思います。他の部分は私の文章力では急造の修正は難しいです。