<FANBOXの始め方から支払方法とか手数料とかの話(基礎編)>からの続き。
FANBOXにクリエイター登録したい方々向けの記事です。
FANBOXの概要は前回の記事で把握していただいたと思うのでサクサク行きます。まだ読んでない方はちらっとでも目を通しておいてくだされば幸いです。
本記事では、pixivIDの取得からクリエイターページの作成、初めての投稿方法までの流れを書いています。
- pixiv IDを発行する
- FANBOXにクリエイター登録を完了する
- クリエイターページ(活動ページ)を作成する
さらに項目3のなかに
- プロフィールを整える
- 支援プランを作成する
- コンテンツ投稿を行う
といったサブメニューがあります。ひとまず2.クリエイター登録の完了までは走りきりましょう。
では、「FANBOXのクリエイターページ作成編」始めます。
FANBOX登録編:「pixiv ID」を発行します
FANBOXでクリエイターとして活動するには、pixivアカウント「pixiv ID」が必要になります。すでにpixivで活動をしていれば既存のアカウントをそのまま使えます。
pixiv公式トップにアクセスして、新規アカウントを登録しましょう。
入力するのは、メールアドレス、パスワード。
ふたつが既存のユーザーとカブりがないか確認後、ニックネーム、性別、生年月日を入力します。
ニックネームはあとからでも変更可です。
登録したメールアドレスにID発行のメールが届く
登録したメールアドレス宛にメールが来ます。指定URLからIDの認証へ進みましょう。
メール認証完了
はい、pixiv IDを取得できました。
「本登録が済みました」とpixiv事務局からのメールも届きます。
ここまではクリエイターもファンも同じです。クリエイター登録者はもう少しステップを踏みます。
「クリエイター登録」をおこなう
pixiv IDが取得できたあとは、FANBOXマイページにアクセスできるようになります。
クリエイター登録をおこなう場合は、マイページのメニューバーを展開して「クリエイター登録」を選択します(注意:メールアドレスの登録を済ませておく必要があります)。
R-18コンテンツ投稿の有無を設定する
メールアドレスを入力し、あなたの活動ではR-18コンテンツを投稿するのかと確認されます。登録が済んだあとでも、相互に設定の変更が可能です。あまり悩まずお好きにどうぞ。
最後に「クリエイターになる」ボタンをクリックして登録完了です。
ここからが本当のクリエイティブの始まりだ……。
3.クリエイターページを充実させよう
クリエイター登録ができたら、次はクリエイターページ内のプロフィールづくりとプランの作成です。
このページは誰々さんのページで間違いないな、ちゃんと運用しているんだなと思わせるような、デフォルト抜けしたものを心掛けましょう。
3-1.プロフィールをつくる
カバー画像やポートフォリオなどの画像を設定したり、プロフィールに活動内容などを書きます。
デフォルトのまま真っ白い状態だったり、一言ぽつんと書いただけの自己紹介はミステリアスな雰囲気を演出できますが、悪手だと思います。
むしろどういったペースで運営していくのか(いままで無料の範囲で楽しむだけだった自分がお金を出して支援する意義は何か)といった詳細があると、活動的な人だと思われてGOODなんじゃないでしょうか。
支援する方にしてみても、「なんでまだ支援してたんだろ? 続ける意味はあるんだろうか」といった疑問は持ちたくないです。支援は届いてる、と思っていたいものです。
リンクを張って誘導線を作ろう
FANBOXマイページからのリンクの設置方法は、
- プロフィール欄にテキストリンクを置く
- 「外部リンク」を設定する
この2つがあります。少しだけ違いがあるので説明します。
プロフィール欄にテキストリンクを置く
プロフィール欄にはテキストリンク(外部サイトのURL)を貼り付けることが可能です。Twitter、youtube、booth、DLsiteなど、活動本拠地や販売場所のリンクも簡単に設置できます。このあたりが「ブログ的なホームとして活用できますよ」と私が言っている部分。
お仕事依頼系ならSKIMA、ココナラ、skebなどのリンクを置いて、コミッションに繋げたりもできます。
Amazonほしいものリストなんかもここに置くことができます。Twitterに欲しい物リストを置くと指原氏に底辺とか評されるらしいので。こわいですね。ははは。
銀行口座を書くのはどうなんでしょうかね。pixivすっ飛ばすと儲けるところがなくなるので、それとなく諭されるんじゃないでしょうか。
「外部リンク」の使い方
「外部リンク」で登録すると、ユーザー名の下にアイコン化されて外部リンクが表示されます。
たとえばX(旧Twitter)のアカウントページを「外部リンク」に設定した場合は、画像のように鳥アイコンが出来上がります。見た人には直感的にTwitterに移動できるとわかりますね。
X(旧Twitter)のURLを「外部リンク」に設定するときの注意点
自分のTwitterのアカウントにリンクを貼ったつもりが、自分のアカウントにリンクを接続できてないクリエイターがけっこういます。
よくある間違いが、「Twitter.com」「twitter.com/home」と入力してしまうパターン。
これだと、あなたのアカウントページではなく、リンクを踏んだ人のマイページにリダイレクトされます。つまり、誰もあなたのアカウントまでたどり着けません。
正しくマイページのURLを確認して、「外部リンク」の欄に入力してください。
「https://twitter.com/○○」といった具合にあなたのページのURLをただしく設定しないと意味がないです。
「外部リンク」と「テキストリンク」の使い分け
同じ導線づくりの使い道がある「プロフィール欄のテキストリンク」と「外部リンク」の使い分けですが、「外部リンク」に入れたURLはとにかくアイコン化してしまいリンク先がパッと見ではわからない問題があります。
画像のように、アイコン化に対応していないサイトにはワールドワイドなアイコンが代用されます。
この代用アイコンが増えていくとファンの方も混乱を招きそうなので、対応していないサイト・ファンの方には馴染みがないサイト(説明が必要なサイト)に関してはプロフィール欄に書き、リンク先はどんなサイトなのかを併記したうえでテキストリンクを置くほうがいいよ、という話です。
Twitterとの連携は是非ともやっておいてほしい
Twitterをやっているクリエイターの方々、是非ともTwitterとの連携、紐付けを行ってください。ファンがあなたを見つけやすくなります。コレ大事。
連携のやり方は、右上のメニューから「アカウント設定」へ進みTwitterの連携を選択設定。手順はこれだけです。
(※私はすでに連携が済んでいるので画像のような状態です)
Twitterとの連携を行うと、フォロワーが「クリエイターを探す」ページを開いたときに「Twitterでフォロー中」の一覧にあなたのページが表示されます。
ひっそりやりたい気持ちもわかりますが
FANBOXは大々的じゃなくてひっそりやりたい(クレクレ君たちに見つかりたくない)、という意見も尊重しますが、FANBOX内部では新規の出会いを求めるのは難しい、とだけ言っておきます。
FANBOXは集客(言い方ァ!)の場ではなく、Twitterやpixiv他で知ってもらったファンの方々とさらなる深い関係を作る場です。
さらに言うなら、FANBOX側からTwitterに連携することは全く大々的ではありません。
TwitterにFANBOXのリンクを載せるかどうかは個人の自由を尊重しますが、せめてFANBOX側からだけでもTwitterとの連携をやっておいてください。同名義もいるし、いちいち入力して検索するの大変なんですよ。
ここまでが、3-1.プロフィールづくりの基礎でした。
3-2.支援プランを作成しよう
プロフィール欄に自己紹介を書いて、外部リンクやTwitter連携などが整ったら、ほとんどプロフィールづくりは完成と言っていいでしょう。
続いて、支援プランの作成に移ります。
FANBOXでは、支援プランに応じて、ファンの方々が閲覧できるコンテンツをクリエイターが制限(コントロール)することができます。
早速プランを作っていきましょう。
「プラン管理」から「プランを作成する」ボタンをクリックします。
新規のプラン名、支援金の金額、プランの内容や説明を書いていきます。一度プランを作成すると金額の変更はできなくなるので要注意です。
支援のプランは複数作成できます。
アンカー効果を期待して3段階くらいを意識したプランを作るのが常套手段かと思います(運営ペースや運営の計画にもよりますが)。
プランの説明は意外に大事です
プランの説明も人となりが出ます。300円ならどうして300円なのかといったことを併記しているとポイント高いです。支援金がどう使われるのかを想像しやすくなると、納得して支援に臨めます。
「これでジュースが飲めます」
と書いてあると「月にジュース1本を奢るくらいのねぎらいなら、全然してあげられるな」と思いますし、
「支援金が貯まったら画材を買います or 狙っているマイクの購入に充てます」
といった用途が書かれていたら、「20分の1くらいなら負担してあげよう」「購入を1ヶ月早めてあげたいな」と気持ちのいい支援ができます。風俗でのオプションをグレードアップさせたいとか、ガチャ回す金が足りないとか書いてたら、私はちょっと抵抗があります。バイトの履歴書指南みたい。
税金に似たもので、自分の懐から出たお金の使いみちが気になるのは人間の性なのでしょうか。支援者もお金を捨てるわけじゃありません。出す人の気持ちを大事にしましょう。
個人的な意見として、最高額10000円に設定することは問題ないですが、「石油王向け」とか支援者を小バカにしたプラン名は辞めてほしいですね。お金を出してくれる人をなんだと思ってんだ。
100円の値下げで消える心理的ハードルを考える
支援方法にコンビニ決済しか選べないファンはけっこうな数いると思うんです。高校生とか大学生。特に学生は資金力が高くはない方が一般的ですし。
それなのにコンビニ決済は手数料がかかってしまう。余計に損した気持ちになって面白くない。
だからプランを作る際に、500円と400円、1000円と900円、といった具合に100円引きのプランが隣にあるだけで、コンビニ決済しか選択できない支援者の不満がなくなり、支援を始めるふんぎりが付きやすいというか気持ちの障壁がぐんと下がるんではないかと。そう思うんです。学術的なソースなし。
500円の下に400円のプランがあって、「どっちでもいいですよ」と書いてあれば400円を選択するでしょう。ほんとは400円を選んでくれるだけで十分ありがたいんですけどね。継続させるのが大事なんです。
自分のファンはどういう人たちなのか、ファンのことを考えるのも、ひとつのお仕事です。
同内容だけどプランの金額に差をつける、のもありかもしれない
たとえば4つのプランを作って運営していったとします。
コンテンツを投稿する際には「これはラフ画だからこのプラン……」と4つの箱に仕分けていくような感覚でプランを振り分けていくことになりますが、数が増えるとけっこう面倒な作業です。値段の微妙な差をクオリティも加味しながらランクを付けていくのは意外に疲れます。プランは2つでも良かったかな、と思う瞬間です。
こういった余計な選択疲れを起こさないために、コンテンツの振り分け方は2種類・支援のプランは4つ、といった料金設定を設けるのもありかなと思ったりもします。
つまりコンテンツの振り分けは通常プランと上級プランに二分し、通常プランと上級プランにも支援金のグレードの差をつくる、ということです。
どういった効果が期待できるかは未知数ですが、面白そうではあります。管理は楽ですし。
3-3.コンテンツ(記事)を投稿しよう
投稿の形式は現在、「ブログ・画像・ファイル・テキスト・動画・音楽」となっています。
画像やテキストの機能を取り合わせたハイブリットな新機能として「ブログ」が出来あがりました。現在はほとんど「ブログ」の形式で投稿すれば問題ないと思います。
おすすめの投稿方式は「ブログ」です
ブログ形式を選択すると投稿制作画面になります。
あんまり太くない太字やテキストリンクなどをはじめ、画像やファイルの挿入、ツイートや動画の埋め込み(下記を参考)が可能になりました。CSSはいじれません。フォントを大きくもできません。
投稿の内容が完成したら、「公開設定」に進みます。
投稿をプランごとに振り分ける
あとは、各投稿のタイミングで作成したプランのいずれかに振り分けるだけです。
- 「この投稿はラフ画だから100円プランの人にも閲覧できるようにしよう」
- 「こっちは内容も濃いものが出来たし、BOOTHのシークレットパスも入ってるから2000円以上の支援者限定公開にしよう」
と、こんな感じです。
プラン振分けは各投稿画面の最後に設定します(公開範囲の再設定もできます)。
「全体公開」は支援なしでも閲覧可能な、誰でも御覧くださいといった告知やご新規向けの投稿。
「支援者限定」で投稿したい場合は、閲覧できるプランを選択します。
全体公開と限定公開を使い分ける
お知らせやポートフォリオみたいなものは全体公開にして、潜在的な新規ファンへの周知目的で使うのも手ではないでしょうか。無料と有料の使い分けでいろいろとやりようはあるかと思います。
タグ付けで投稿を整理
ただやみくもに投稿数を増やしていくと、のちのち検索にかけるときにうまく探しものにたどり着けない可能性があるので(FANBOXは検索性がイマイチ、というかダメな方)、投稿にタグを設定して、検索性を上げておきましょう。
サムネイル(カバー画像)を黒塗りにする方法
サムネイル(カバー画像)は「こういう内容の投稿ですよ」といったサンプルの役目を担っているのですが、R-18指定のコンテンツがダイレクトに映ってはまずい場合もあります。
カバー画像を黒塗りの非表示状態にしたいときは、投稿画面の「カバー画像を設定する」をデフォルトのまま、無設定で投稿しましょう。
タイムラインではカバー画像が黒塗りになります(支援者限定公開の場合)。
上の画像のように、黒塗りのカバー画像だとタイトルでしか内容を推測する材料がないですし、タイトルもいじってしまえば(あるいはまったく別のもの)、投稿の内容がどんなものかは支援者と投稿主しか知り得ないブラックボックスが完成するわけです。良くも悪くも。二次創作で小遣い稼ぎの温床だーーー!
公開設定→公開
「全体公開」あるいは「プラン限定の公開」を選ぶと公開となります。
公開となりました。お疲れ様です。
全体公開の投稿ページはGoogleにインデックスされるので、文中のワードなどをグーグルで検索した人があなたのページを覗きに来ることもあります。
投稿したコンテンツは、メニューの「投稿管理」からいつでも内容の編集、公開非公開の再設定ができます。ラフでもなんでもばんばん投稿していきましょう。バックナンバーも貴重な商材です。
2019年のアップデートで、ついにスマートフォンからでも投稿や編集ができるようになりました。これで出先でもガンガンクリエイト活動に励めますね。
ひとまずクリエイターページは完成
とりあえず最初のスタートラインまでということで、プロフィールの作成、プランの作成、短いテキストをひとつ投稿しました。
こんな感じになりましたが、プロフィール画像がデフォルトなのでやっぱり寂しいですね。やる気があんのかこいつは。ぜひ活動的で華やかなトップページにしていきましょう(無責任)。
ここまでの作業時間はだいたい20分くらいでしょうか。
プランの金額設定だけは修正が効かない箇所だけに少し悩みどころではありますが、時間がかかるのはそこぐらいです。プランの設定だけあとに残しておいて、Twitterの紐付けなどを済ましておくのもアリです。積極的にシェアしない限り誰に見られるということもないですし。
支援金の受取には銀行口座かPaypalが必要
活動を進めていくなかで、支援金を受け取るために銀行口座の設定をするかPaypalのアカウントを取得するかなどが必要になってきます。
Paypalというのはオンライン決済ツール、送金ツールです。
個人事業主/フリーランス志望ならアカウントを作っておいて損はないです。私は原稿料をもらう案件がたまたま回ってきたのでその機会に作りました。
しかしこのあたりの作業は支援者が増えてきてからの話。とりあえずクリエイターページの骨子までを作り上げましょう。
まとめ:始めないと成果はなし
これでクリエイター側の準備は終了です。
「悩むくらいならまずかけや」とライトノベル界のかつてのワナビは言ってました。その通りです。ガワばかりに拘らず、良質なコンテンツをガンガン生み出してファンとの良質な関係を築いていきましょう。余計なお世話だバカヤロウ。
>クリエイター登録を始める方はこちら
そんな感じで、〈FANBOXログイン方法とクリエイターページの作り方。絶対にやっておいてほしいこと〉でした。
おしまい。
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