Bluetooth4.1採用のワイヤレスイヤホン「TT-BH07」と「Q12」はどっちが快適かという お話

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

TT-BH07とQ12

最近もっぱら外出のお供になっている無線イヤフォンを紹介します。

キーワードは「快適さ」

プラス、「尼ランに自分の買い物の意思すべてを委ねるな的な話もさせてくれ。

まずはワイヤレス入門がてら二つのイヤフォンを購入した話から。

私が買ったのは人気の高いふたつ。

TaoTronics 「TT-BH07」SoundPEATS(サウンドピーツ)「 Q12」

TT-BH07とQ12
左の赤いのがQ12、右の黒色がTT-BH07

Amazon内ではQ12が3200件、TT-BH07が1900件という多数の評価がつき、
大変人気で いまなお注目されている無線タイプのイヤホン。

今回初めての購入でしたが、無線未経験な友人へのプレゼントや、スマートフォンでのリスニング/ゲームなど日常使いにもオススメできそうな、なかなかに優良なイヤフォンでした。

そんなワイヤレスイヤホン、購入から2ヶ月ほど使ってみての中途報告です。
どうぞ。

(この記事はやや読者層を広めに想定しています)

有線所持の読者各位の状況予想↓

  • 無線に興味はあるけど、イヤホンに五千円とかはちょっと……
  • スマートフォンの操作にコードが邪魔。端末を持ち続けるのも疲れる
  • (PCなどの作業中に)席を立つたびにイヤフォンを外すのは面倒
  • 有線で接続するとノイズが発生するようになった
  • ポケットに入れたウォークマンからコードが耳まで伸びてるのってあんまり見た目良くないんだよな……
  • 夏は上着を着ないからポケットの空きが少ない。いっそ鞄に入れたい
  • ランニング中に音楽聴きたいんだけど、胸の前でプラプラするコードが鬱陶しい

↑この辺りは今回の推しイヤフォン、「TT-BH07」で解決できると思います。


  • 無線イヤフォンってどんな感じ? やっぱり使いやすいの?
  • 無線って有線より音質が悪くなるんでしょ?
  • TT-BH07が人気みたいだけど、実際どう?
  • Q12もまた人気みたいだけど、 実際どう?

↑後半にふたつの機種の比較をまとめたので一読ください。

無線の特筆すべきポイント「快適さ」に尽きる

(・無線イヤフォンってどんな感じ? やっぱり使いやすいの?)

まず、無線の機能性/特性について。
対義語であるところのWIRED(意:繋がれている)の文字通り、有線の弊害は「限定された距離間」「リードみたいなコード」だったわけです。

部屋で聴いていてトイレに行きたくなれば毎度ポケットに端末を入れ直し、ランニングに連れていけば胸の前や顔の横でプラプラペチペチ……、靴紐を結び直したら膝にひっかかって耳を痛めたり運が悪ければコード断線の危険も……。

有線イヤホン
気持ちよく聴けるのは間違いないのですが……

どうにも持て余してしまうコード。薄着だとなおさら。

有線が無線になることで、これら諸問題に対する潜在ストレスが取っ払われたのは「快適」の一言。耳の横に小さなスピーカーを置いて移動しているような、移動してついてくるような気分にさせてくれる。(ちょっと大袈裟

イヤフォンやヘッドホンなんかしないで、スピーカーで常時リスニングができればいいけど、それができるような住宅事情や出先の事情も日本では限りなく少ない。車内の音漏れイヤフォンにさえ冷ややかな視線をぶつけてくるのが日本。悲しいかな。

通信可能距離について

TaoTronics「TT-BH07」とSoundPEATS「Q12」のふたつを使っての印象としては、障壁なしなら10m程度離れていても通信は良好。最近の無線システムは進んでますな。

あまり広くないコンクリマンションの自宅で試したぶんとしては、ベランダにウォークマンを置いて、玄関付近のトイレに入り扉を締めても音飛びせずにリスニングが可能。これは壁が二枚・直線距離8mくらいかと。

同周波数を扱うものが近くにあると混線して音が途切れてしまう。家庭製品だとレンジなど。回していなければ問題はなし。新幹線などの高速移動中でも問題なく再生。言わずもがな地下でも使用可能。

無線を体験して気に入っているところ

繰り返しになるけれど、コードの存在がなくなった恩恵は大きい。

たとえば外出時。イヤホン側に操作ボタン(詳細は後述)があるので、本体はバッグのサイドポケットなんかに放り込んで、操作は耳元のボタンでちょちょいと済ます──なんてことが可能。上着のポケットやバッグからコードが伸びていないのはかなりスマート&フリー。

他には

  • タッチノイズも感じずランニングに集中できる。
  • どこかに引っ掛ける心配から解放される。

など、要はさっきの不満点がまるまる逆転しているような図になる。

音楽聴きながら縄跳びもできますよ

あとは単純に「軽い」

首の後ろにぐるっと回り込ませるだけで、名札カードをぶら下げるみたいな下に引っ張られる力も発生しない。ただただ軽い。首にタオルを「置いてる」感覚に近いかもしれない。なにせたった15gですから。

【2017/8/13追記】
日差しが強くなってきた夏真っ只中ですが、汗ばんだ首に回して装着するとベタつきを感じますね。ワイヤレス初めての夏の新発見とともに、U字ケーブル時代を思い出しました。そして、選んだカラーが黒のせいか妙に暑さが乗っかってくる気がしてしょうがない。
【追記終わり】

有線だと起こりがちな、ウォークマン本体が手からずり落ちてジャック部分の損傷だとかコードの断線だとか、そういった不意のトラブルはなくなる。端末本体が傷つくのはしょうがないにしろ。

音質について

(・無線って有線より音質が悪くなるんでしょ?)

私もそう思っていた時期がありました。
そんな”回り道”をしたら音に悪影響が出るだろうがと。

しかしBluetooth 4.0(-4.1)の登場による音質の向上に(実際に音質があがるわけではなく、送信による劣化を防いでいるということ)いまや有線と無線に大きな隔たりは存在しないように思える。iPhone 7からジャックが消えたのも素晴らしい技術を有しているBluetooth4.0の登場が背景にあったのかもしれない。(よく知らないけど

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なんとなく注記。

[このレビューを書いている私自身の耳の性能のようなところについて、愛用のイヤフォンを紹介して信頼や安心が勝ち取れれば簡単なのですがそうもいかない部分はあると思います。かんたんな自己紹介を挟むなら──クラッシュシンバルの枚数、2タムフロアタムの違い、スネアの”固さ”、ギターやベースの”歪み”、などの聴き分け。定位 リバーブ ディレイ パンチイン イコライジング などの基本的な楽曲エフェクト方面の理解。コードの耳コピはニガテですが転調したタイミングくらいは分かる。いわゆる標準的リスナーのひとり──こんな感じです]

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話が逸れました。

で、実際にTT-BH07のほうを聴くと、やはりというべきか、最初は低価格イヤフォンに付き物なドンシャリサウンド……ドンシャリシャリサウンドとでもいうべきものでした。

しかし、予想していたより音像がこもったりしてなくて、(予想はモコモコにこもっているんだろうと思ってました)定位なんかは結構しっかりしていてそれぞれの楽器は聴き分けやすい部類でした。そしてエージングを経て丸みがついてきた頃には、突き刺さる高音部も消えていきました。

全然いけます。全然問題なくいけますって意味です。
音の鳴る空間(左右のレンジ)がもっと広ければ……というのはさすがに高望みでしょうか。

TT-BH07
鳴り分けはいい感じ。

「無線だから音が良くないの考えはやはりこれを機に改めるべきですね。

むしろ有線でありながら(どういうわけか)それなりの評価を得ているZERO AUDIO「カルボ テノーレ ZH-DX200-CT」とかに比べると、無線タイプであるTT-BH07のほうが解像度もいいし、(あんまり好きな言葉じゃないですが)遥かに「高音質」ですから。

カルボテノーレは産廃レベル。

音質に関して言いたいことがもうひとつ。

主張がやや本旨とズレるのですが、
「アウトプットされる音質にどこまで気を使うか問題」について話したい。

アウトプットされる音質にどこまで気を使うか問題

私が無線イヤフォンを持っていくのは主に外出時です。SE215やUE900を連れて行くときもありますが。

道路の横の歩道を歩き、人の出入りが多く常時アナウンスが絶えない電車に乗ります。街に出ると雑踏のなかに放り込まれます。そして帰宅後、雑多な作業を無線イヤフォンで音楽を聴きながら進めます。

「無音だとつまらない」から大好きな音楽を聴くわけですが、はたしてこの環境が「深めのリスニング」に向いているかと言われれば決してそうではない。これは断言できる。実際無音ではないし。

やや偏向的で乱暴な言い方ですが、「ノイキャンだ、高遮音性だ」といくら言ってもですね、街のなかでハイレゾ聴こうなんて無茶もいいところなんですよ。楽しめるわけがない。「ハイレゾを聴いている自分」を楽しみたいのならご自由に。

そういったわけで、幻想的な「高音質」に向き合うなら外部環境にもそれなりの配慮が必要だし、そしてそれは庶民には、なかなかなかなか大変かつ難しい。ほぼ無理に等しいので私は一線を引いて諦めました。

幸い、TT-BH07の音質は、数多のイヤフォンから導かれた”平均値”よりだいぶ上のところにいるので、私は満足しています。ちゃんと音楽を”深ーく”聴きたいときは自室の椅子に座って、スピーカーかヘッドフォンアンプを介して聴くのがふさわしいと思います。

結論:理想の音環境よりも「快適さ」を優先しました。それが無線の最大の意義でしょう

購入前に知っておいてほしい点

(・TT-BH07が人気みたいだけど、実際どう?)
(・Q12もまた人気みたいだけど、 実際どう?)

無線イヤフォン使用して、初めて気づく予想外なこともいくつかありました。
それも書かないとフェアじゃない。

イコライザーが反応しない

ソニーのウォークマンでの検証。端末側でイコライザーを変えても連動しないため、低音を強めたり高音を強めたり等のイコライジングはできなくて音のバランスは固定。

(2017/5/31追記)ウォークマン側のBluetooth設定サウンドエフェクトの項目内で変更可能でした。すみません訂正します。

操作性や無線での不満点(リモコン関連)

リモコン付きイヤホンというものを生涯使ってこなかったので、(これまた無用な機構を挟んでピュアオーディオ的に無駄が生まれると思っていたのが理由)リモコンの機能についてはいまさらの話なのかもしれないが、周知のことか判然としないので一応書いておきます。

三つのボタンでは限度がある

本体に手を伸ばさずに再生中の音楽への操作ができるのはたしかに便利ですが、ボタンが三つしかないために操作・動作は単純なものに限られています。

便宜上、「左・中・右」と仮定した三つのボタンに振り分けた機能は以下の通り。

  1. 左と右でそれぞれ音量の大小
  2. 左あるいは右を長押し(左:再生中の曲を最初から 右:次の曲へ)
  3. 中:再生&一時停止 
  4. 中を長押し、電源オンオフ

以下、普段使いでよく操作するもののリモコンでは無理な動作。

早送り・巻き戻しができない

冒頭からの再生になるか、次の曲にいくので「10秒ほど戻す、20秒ほど先に進める」などはできない。

二曲前より向こうの曲に戻れない

左を長押しで曲の頭に戻るが再度長押しをし始めると、すでに曲が始まっているために同じ曲の頭に戻るだけ。一時停止状態から長押し二回でも同じ結果。

階層の移動、リピート・シャッフルの切り替えができない

例えば「某アルバムを再生中に同アーティストの別アルバムに移動」などの複雑な移動はできない。

音量の上限が有線のものより低い(可能性がある)

これは端末出力の差や各イヤフォンの性能の差なのでTT-BH07に限ったことでもない部分かと。上限が下がるといっても急激に下がっているわけでもなく、耳に通す音の鳴りとしては十分出ていると思います。

バッテリーが切れると何もできない

これも無線イヤフォン使用者には今更な話でしょうが、バッテリーが切れる15分前あたりから、一分に一回のペースでアラームが流れます。そこまではあとどれくらいの残量か判断できません。バッテリーが切れてしまうと音は一切出ませんし、まさかスピーカーで聴くわけにもいかないので、ウォークマンごと使い物になりません。ウォークマンのバッテリーとイヤフォンのバッテリーとふたつ気を遣わないといけないのはけっこう面倒です。長期で出掛けるときは充電器やスペアの有線を持っていきます。

TaoTronics「TT-BH07」とSoundPEATS「Q12」の二択なら私はTT-BH07を強く勧めます

価格帯も近く、形状も似ているので無線初心者の私はどちらか選べずに結局どちらも購入したわけですが、いま返品が許されるのならQ12とは速やかにお別れしたい。スペアが必要ならTT-BH07をもう一個買ってもいい。

Q12とマッチしなかった理由はふたつ。

Q12

Q12の難点

ひとつめ。音質の面。

(TT-BH07は定位がしっかりしながら音場は狭い印象だったのに対し)

Q12の音のレンジは良く、ほどよいステレオ感がありました。しかし、Q12はエージングの時期を過ぎても高音のカドがとれず耳に突き刺さるんです。人間の声でいうところの「サ行」──歯擦音の突き刺さりがいつまでも消えない。音源による部分はあれど、クラッシュシンバル/ハイハットも耳が痛くなるケースが多々。

メタル系のベチベチしたバスドラ、硬いスネアの響き、このあたりが大好物な方には、もしかしたらハマるタイプのイヤフォンかもしれない。やはり安易には薦められませんが。

もうひとつはバッテリー残量が減ってきたときや電源オンオフ、ベアリングモード以降時などのアナウンス。これが壊滅的に不快。

TT-BH07のバッテリーアラーム(アナウンス)の場合、再生中の音楽の音量レベルが8→3のようなイメージで後ろに引っ込み、音量レベル6の「ピコピコ♪」といった音が鳴ります。アラームは一秒以内に終了し、また再生中の音量レベルも8に戻ります。これが一分に一度、15回ほど繰り返し完全にバッテリーが切れます。

例えるならば、車で音楽やラジオを流しているときの「このあとの交差点を左折です」というナビのアナウンスの音量変化、挿し方とバランスをイメージしてもらえばわかりやすいと思います。まさにあんな感じなのです。

一方、Q12のアナウンスの場合。

再生中の音楽は先ず ぶつ切りミュートになり、
「バッテリーの残量が少なくなりました。充電してください」
──という女性の声が、音量設定いかんに関係なく(逃れられない)最大音量で、若干の音割れを伴い流れます。三秒ほどで再生していた音楽に戻りますが、ぶつ切りミュートしたくせにしっかり三秒進んだところから再生してくれます。(端末と別経路なので当たり前ですが……)これが一分に一度、20回繰り返されてバッテリーは切れました。あまりの不快さにシコルスキーとガイアの戦いを思い出しましたね。

シコルスキー ガイア
再登場でテンション上がったものの、ガイアはもっと登場させてもよかったキャラクターだったのに。

このアラームさえなければもっと好評価できたのに……。
まことに残念。

TT-BH07とQ12、比較のおさらい

以下、表での比較(あくまでも比較としての度数です)

TT-BH07 ────── Q12
○○○○ 音質 ○○○
○○○○ 装着感 ○○○○△
○○○ バッテリーの持ち ○○○
○○○○ 消耗アナウンス
     
○○○ 遮音性 ○○○
イヤーピース変更
あまり意味なし シュア掛け あまり意味なし
変更可 イコライザー 変更可
○○○○ ベアリングの感度 ○○○○△

こんな感じで両者を比較すると、「TTBH07」に折田(兄)の軍配が上がった感じですね。

2017/5/27現在、AmazonでのランキングではQ12のほうが票数が圧倒的に高く、今後のランキングも不動のような気がしますが、私は納得してませんよ(お前が納得しないからなんなのだ

「そろそろ無線をひとつくらい触ってみようか」とか、(限定的ですが)もしTT-BH07とQ12のどちらかで迷っている方がいるのなら、TT-BH07をチョイスしたほうが幸せになる後悔しないと思います。

予想以上の快適さを。ぜひ。

おしまい。

by カエレバ

by カエレバ

【追記】

記事作成のその後、Tao Tronics JAPANさんに当記事を見ていただき、Twitterにてシェアまでしてもらえました。やはりリアクションがあると何かと嬉しいものです。

Amazonで購入される場合、マーケットプレイスからの購入になると思いますが、
屋号【満点プラス】さんはTao Tronics製品などの正規代理販売店なので、「ココで買ってまがい物が来たらどうしよう……」といった心配はありません。ご安心を。

【追記終わり】

ありがたいコメントご意見ご感想

  1. mossa より:

    iphone7導入ではじめてwirelessを検討中・・・まさしくこの2つで悩んでいたときにドンピシャの記事でした笑

    掲載リンクからTTBH07購入しますね(^^)

    有難うございました。

    • 折田(兄) より:

      リンクまで経由していただいてありがとうございました。書いた意味があったな、と嬉しく思います。
      ワイヤレス体験は有線での生活が長かった人ほど驚きがあるのではないかなと想像します。

      mossa様のリスニングライフも快適なものになれば幸いです。