記事を遡り最初から目を通してくれた方々、本当にありがとうございました。
今回、せまい机の上にキクタニのスピーカースタンド「MO-SPS」を導入します。
これまでの FOSTEX PM0.3関連の記事
- まだまだ現役だよ!? PM0.3のあるPCデスク
- pm0.3周りその二《リケーブル編》
- pm0.3周りその三《インシュレータ編》
- pm0.3周りその四《USB電源リケーブル編》
- pm0.3周りその伍《スピーカースタンド設置で環境ブラッシュアップ》※このページの記事
スピーカースタンドの役割とは
「スピーカースタンドないじゃん!?」
まあまあそう怒らずに。
今回の主題──「スピーカースタンドの役割」とは何か。
ずばり、スピーカーを耳の高さに合わせること。
以前までは上の画像のような配置だったわけですね。PCの両サイドにどかっと置いた感じ。
これで椅子に座ってPCを操作すると、スピーカーは肩よりも下、肘と同じくらいの高さにくる。つまり頭や耳のずっと下の位置から音が鳴るわけです。あらためて昔の画像を引っ張ってきたものの……ひでえな。
この写真の何がひどいかと言うと
- スピーカーの背面に何もない空間を確保できていない
- スピーカーから出る高音部が耳にダイレクトに届かない
大きくはこの2点。
せまい机の上で無理矢理な展開をしているため、もとより条件が悪いのは承知の上としても、これはやっぱり早々にクリアしておきたい課題でした。
音の性質について
音は低音から高音になるにつれ波長(周波数)は長いものから短くなっていく性質を持っていて、この性質により、音の広がり方や伝わり方には大きな違いがあります。このあたりは「指向性 音」あたりで調べると詳細が出てきます。
話を要約すると、高音中音はレーザーのように進み(伝わり)、低音は全方位に膨張するように広がる(伝わる)。
イメージを図にすると下のように。
その高音域の出音をしっかりと耳で捉えるために、ツイーター(高音中音が出る)と耳の高さを合わせる必要があるわけです。PM0.3の上のコーンがツイーターにあたります。
耳の位置とスピーカーの高さに注目。
スピーカーの位置を底上げすることで耳の位置と高さを合わせた結果、驚くほど聴感がよくなりました。
ケーブルよりもこっち優先でよかったなあ。
自宅でモニタースピーカーを導入するならスタンドは必須だな、と思いました。
電源ケーブルを検討するよりもスピーカースタンドの導入を優先すべきですね。
サイズ感と設置が難しいスピーカースタンド
いざスピーカースタンドを探してみるものの、オンキヨー、タンノイ、ハヤミ工産など、どうもサイズが大きいものばかり。しかも想定されているリスニング場所がリビングだったりして。
床から直置きの高さで設計されているもんだから、スタンドの柱の長さ・高さが60cmだったり90cmだったりして「こんなの机の上置けないよ!!」と。いっそ机の横に120cmくらいのを置く案も考えましたが、それも部屋の構造上と広さによりあっさり諦める結果に。
手ごろでしっかりしたものはないものか。
ちょうどいいサイズの「MO-SPS」というスタンドを発見
さらに探り、ようやく机の上に乗っけられるスピーカースタンドを見つけました。
譜面台やギタースタンドなどで知られるメーカー、KIKUTANI(キクタニミュージック)から出ている「MO-SPS」というスタンドです。
このスピーカースタンド、少し珍しく鉄製なんです(一般的には木製が多い)。
PM0.3は鉄製のほうがマッチすると思っていた節もあったので、条件は悪く無い。むしろいい。
組み立てもカンタン。さっそく設置してみよう
丁寧な梱包で届きます。空軍からエアガンが届いたのかと思いました。
中身はプレート4枚と柱が2本とネジ多数&ゴム製インシュレーター。
では組み立てていきます。
標準サイズのプラスドライバー1本で最後の工程までいけます。れっつDIY。
上に乗っけるとこんなふう。奥行き参照にどうぞ。正方形ではなくやや縦長のつくり。
天板と底板は同サイズです。配置や向きはスピーカーによってやや対応が必要かもしれない。応用が効くとも捉えられますね。
完成
写真を撮りながらでも10分いらない楽ちん仕様。少し大きく写っている気がせんでもない。
鉄製なのでそれなりにずっしりとした感触があります。鉄アレイを握ったようなずっしり感。
耐重量は12kgです。
サイズが収まるならそこそこの種類のスピーカーに対応できるとみた。ひとつ上のPM0.4でも余裕でしょう。
(※念のため、ご自身のスピーカーの重量を確認してください)
使い勝手よし
いいですね。外観もすっきりしました。
使えるスペースやデスクが狭くてお困りの方、けっこう切実におすすめです。
【2020年追記】もう一回り小さいサイズのロータイプスピーカースタンドがハヤミ工房から出ました!
そんな感じで〈FOSTEX PM0.3を色々といじるレビューシリーズ〉これにて完結です。
お付き合いありがとうございました!
おしまい。
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