『のんのんびより のんすとっぷ』の第4話観ましたか? れんちょんがトマトを届けて回る話です。手伝った蛍には2つくらいあげて……。
こまりの出番がなかったことはは横に置いておいて、久々に気持ちいい「食べものをかじる音」が聴けました。
区分的にはひょっとするとフォーリーに入るのかもしれない。しかし実際に音を出したのがキャストである場合、フォーリーとは呼ばないのでしょうね。そんな感じで私は分類しています。じゃあ言うな。
『のんのんびより のんすとっぷ』第4話,トマトを齧る音が”アニメらしく”ない
第4話アバン、採れたてのトマトをれんちょんが齧るところ。ここの「シャクリ」がたまらないです。8回くらいリピートしました。アニメらしくなくて、良い!
だいたいこういう食べ物をかじるカットって、「あむ」とか「はむ」みたいなお寒い感じの演技のディレクションがよくあるじゃないですか。これ、演者が独断でやってるんじゃなくて演出や音響監督のディレクションですからね。もうこの声優界に蔓延する病理はどうにかならないものか。あえて誤用の「病理」を使う。
いっちょかみの暗い話はおいといて、このシャクリはどういう経緯で出来上がったんでしょう。そっちを想像するほうが有意義というもの。
小岩井ことりからの提案があったのかもしれないし、川面監督や亀山音響監督のこだわりだったのかもしれません。演出:福多 潤の功績かも知れない。詳細はわからないけど、いい演出だったと思います。
だって、せっかく種撒きから始めて、トマトのための布団まで用意して手塩にかけて育てたトマトを頬張る音が「あむ」とか「はむ」とかだったらもう台無しですよ。そこはやっぱり、愛情とリアリティが欲しい。トマトをかじったら「シャクリ」という音が鳴るのかは、新鮮なトマトを食べたことがない私にはわからないけれど、『のんのんびより』の世界ではトマトは「シャクリ」っていうんですよ!
そのあとの気づきSE「ドォォォーーン!!」もサスティンが効いてて抜群。いい音が鳴ってるアニメはそれだけで楽しさが独立しています。音響効果は小山恭正。
サトリナの齧りも聴ける
その少しあとに駄菓子屋にもトマトを。ここの”齧り”は佐藤利奈の声でした(ちょっと自信ないけど)。とすると、やっぱりアバンのれんちょんのところは小岩井ことりの”齧り”だったんでしょう。
自宅で林檎をかじったやつを宅録してデータ納品したんじゃないか、と密かに疑うくらいの、それぐらいの瑞々しさを含んだ絶妙の「シャクリ」、でした。
配信で確認できる方は、「シャクリ」から「ドォォォーーン」のコンボを確認してみてください。
『のんのんびより のんすとっぷ』第4話
「トマトを届けるサンタになった」脚本:吉田玲子
コンテ:澤井幸次 演出:福多 潤
れんちょんのトマトを齧る音がすごいグレートでした
そんな感じで〈『のんのんびより のんすとっぷ』第4話、トマトを齧るリアリティ〉といった話でした。
おしまい。
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