こんにちわ。
なんですか、これ?(めちゃいいじゃないですか!!)
第7話まで来ましたね。楽しんで観てはいるんですが、その……、シリーズ構成大丈夫ですか?
お話畳めそうですか? そこが心配です。
全13話といっても京アニは12話で一旦話を結んで、13話(ラスト話)はサイドストーリーだったりギャグ要素多めの一話完結みたいなこともあるので、そうなると実質、あと5話分しかない可能性もあるわけで。
次回のオーディションからコンクールで演奏して三年生は引退だなんだの展開まで──ということになるんでしょうか。おねいちゃんとの関係ってあれ以上良好にならないんですか、原作見てないので結末知らないんです私。ぬーさんのヒステリック演技は良いなあ。
なつ「そういえばベッドの下の箱は?」
あれはねぇ。久美子が全然家に帰んないからさ。お姉ちゃんも影を潜めてるし。というか、これ、原作ありアニメじゃないですか。
先の展開を予想して仮に合ってたら「どうせ原作読んでたんだろ」ってなるし、外れたら「お前見る目ねえな」でどっちにしろ私が得しない袋小路。オリジナル作品の話しか話せなくなるかも。まあいいや(よくない
第5話「ただいまフェスティバル」
麗奈「──黄前さんらしいね」
このカットだけでご飯三杯いけますね。後ろからの光もいい演出だ。
ともあれ、久美子のモノローグは作中何度も出てきますが、メタいですね。ええ実に。
原作ではおそらく一人称視点なんだと思いますが、アニメ化にあたりその辺り手を入れてきてるんですね。
例えば、第5話のサンフェスに向けて行進の練習を運動場でするシーン。
久美子「行進は左足から一歩の歩幅62.5センチメートル。これは八歩でちょうど5メートル」
……という解説が挟まれて、
「これが守れると『こう』なるし、できてないと『こう』なる(上の画像がそれ)」
という台詞に繋がる。
「こうなる(この状態になる)」の台詞とその映像で視聴者に状況説明をする。つまり久美子は語り手であるが視聴者を認識している語り手なのだ。これは恐い。
他にも第8話でこんな台詞(ナレーション)がある。
「県まつりを前に、部室はにわかに騒がしくなり始めていた……こ ん な 感 じ で」
するとカメラは部室の様子を映す。
近年のリアリティの欠片もない「誰に言ってんの!?(you talkin’ to me?)」と怒りたくなるような「台詞に溶け込ませたような説明ゼリフ」よりは、こっちのほうが遥かに整ってて私は好きだ。
自分の居場所は自分で選ぶ
もうひとつ第5話で触れておきたいパートがある。
名門・立華高校に入学していた中学時代の吹奏部仲間との決別シーン(大袈裟
ころあずいいよー。
動画で用意したんですが、容量が大きくて無理でした。youtubeに投げようにも引用の範囲内に収まるのか、公衆送信権を犯すんじゃないかと考え、断念。残念。
ともあれ。
久美子が振り返って仲間を視認したあとに、佐々木梓にお別れするひとつの流れ。
これ、ロバート・デ・ニーロとショーン・ペン主演の『俺たちは天使じゃない』(89)に近いものがある。
ショーン・ペンが振り向いて、街の人々を見ながら「俺の居場所を見つけたよ」みたいに思う目で語るシーン。あそこ大好き。
オマージュだったらいいなあ。「気づけた私偉いでしょ」に浸りたい。
『響け!ユーフォニアム』第5話「ただいまフェスティバル」
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:三好一郎
第6話「きらきらチューバ」
何を隠そう私、ベースを弾いてます。Fenderのジャズベです。レフティです。ぱっと見た目けいおんの澪が弾いてたやつです。
いま週一くらいでスタジオに入ってギターやドラムと共につまびいています。
で、スタジオで合奏するぶんにはいいんだけど、個人練ってどうしても退屈になるんですよね。家でルート進行弾いててもつまんないし。リズムキープの重要性は重々承知していますが、やっぱり楽しいかと言われると、他にしたいことが出てくる。
だから、というのは強引な接着かもしれないけれど、低音域楽器は弾いてる実感が湧かないって葉月の気持ちはよくわかる。やる気と続ける気持ちがブレる瀬戸際の感じとか凄い伝わりました。
楽器の楽しさはやっぱり合奏だぜ!
合奏のシーン良かったなあ。『きらきら星』、アルトリコーダーで演りましたよ昔。
演奏に余裕が出てくると楽譜や楽器から目を離せるんですよね。タブ譜や手元を見ずとも狙った音が出せるようになる。「ああ、CからDでその次がEmね」って具合に、ノールックでの運指が可能になる。吹奏楽部の演奏作法的によそ見とかがどうなのかは知りませんが。
葉月も余裕が出て久美子と視線を交わします。それを見守るサファイア川島。
音楽の、セッションの楽しさを改めて思い返すいいシーン。
葉月の恋慕は第6話の電車でなく、第5話サンフェスの荷物運びこむときにすでにスイッチが踏まれていたのだ。
『響け!ユーフォニアム』第6話「きらきらチューバ」
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:川浪栄作
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