Amazonコインが終了するから「資金決済法」について少し調べました

財務局に「前払式支払手段発行者の払戻手続に係る記載要領 [令和5年4月(更新令和5年8月)]」という資料 Amazonギフトカード
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Amazonコインが3月12日に販売終了するということで、5月下旬の取扱終了日以降、未使用のコインについては日本の資金決済法に基づき返金されることがあわせて発表されました。

Amazonコインのよくある質問

今後のスケジュールなどさっと目を通したい方は、Amazonのリリース「よくある質問」を読んでく獺祭

日本の資金決済法に基づく返金が未使用コインの「総額」であれば購入時に割引かれた差額分がそっくりプラスになる──この記事を読んでいる方々はそんなような情報をどこからか得たんでしょうか。

発表当初はそうでもなかったですが、投資金が+10%になる儲け話があるぞみたいな感じでいまでも熱くはしゃいでるのは半分くらいアフィリエイトやってる人ですね。勝手な推測。

こんな僻地でブログを書いてる誠実系アフィリエイター(清純派○○みたいなあれ)たるもの、別に理屈がなくてもイナゴにフレンズに購入をけしかけられる厚顔は見習わないといけません。リスクが潜んでいようと踏ませればよかろうなのだってことですかね。いつもお得情報の提供でお世話になってるんだから、お返しとしてAmazonの潤沢な資金からぶっこ抜きましょうよ協力しますよってことなんでしょうかね。理想的コミュニティだなあ。偏見強し。

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Amazonコイン終了→返金で錬金術とな?

私もドシロートですからブンシュンばりに書いたことに一切責任は持ちませんけど、ちょっと調べたことを書いておきます。勉強メモとして書いてるだけで、個々の判断はこのあとに引いている一次ソースをチェックしてく獺祭。

すごい便利だったAmazonコイン

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Amazonコインという商品がありまして(もうすぐなくなるけど)、Amazonアプリストアで販売されている対象アプリの購入やアプリ内課金に使用できる”バーチャル通貨”です。

AmazonポイントやAmazonギフトカードとは全く異なる性質のアイテムで、Amazon.co.jpでの一般的な買い物には利用できません

このAmazonコインはまとめて購入すると割引が効きます。10000円分が9200円で買えたり、50000円分が45000円で買えたりします(最大10%割引)。

例えば、アプリ内でゲーム内通貨を買うと10000ジュエルは1万円だったりしますが、Amazonコイン10000coinを9200円で購入後、10000coinで10000ジュエルを買えば800円浮きます。

こんな感じでAmazonコインはゲームユーザーを中心に重宝されていました。そんなAmazonコインも3月12日に販売終了を迎えます。

錬金シナリオあるいは希望的観測という名の

そこで冒頭の終了&返金の発表に話が戻ってくるのですが……。

まず、どういうシナリオを描いているのか、というのを明確にしておきましょう。支払い方法や調達資金など枝葉の部分は人によるでしょうが、大筋は共通のはず。

  1. 2024年3月12日付でAmazonコインの販売は終了するので、割引が効いているうちにAmazonコインを買い集めます(高額買いほど割引率が高い)
  2. 取扱終了日(5月27日)以降、返金手続きができるようになるまで「未使用のコイン」を持ち続けます
  3. 返金手続きの受付が始まったら、各自、60日以内に返金手続きを出します
  4. Amazonコインの残高が等倍で現金になって払い戻されます(いまのところここが未確定部分)

というのがおおまかな背景、というか未来予想図。願望とも言う。

「未使用のコイン」がそっくり返金されるなら45000円で購入した50000円分のコインは50000円になって還ってくるんじゃないか。45万で50万か? と、そういう発想に至るわけです。いま騒いでるアフィリエイターはそういう発想をあたかも自分のなかから湧いてきたかのように振る舞って自分の手柄にしてるんです。また不確定な偏見を言ってしまった。

それはともかく、そんな西友偽装肉返金事件みたいなことが実現するのかちょっと考えてみます。

考えるな、調べろ!

「資金決済法に基づき、未使用のコインを返金」について

返金を巡っては「日本の資金決済法に基づき」というのがキーですね。

Amazonは、日本の資金決済法に基づき、未使用のAmazonコインを返金します
「よくある質問」より

資金決済法・前払式支払手段については、このへんを自分で読もう。pdf、長々とごめん。

資金決済法Q.A│新たな資金決済サービス

財務局に「前払式支払手段発行者の払戻手続に係る記載要領 [令和5年4月(更新令和5年8月)]」という資料

前払式支払手段をご利用の皆さまへ│金融庁

 

読んでないでしょ? まあいいけど。

要するに、Amazonコインは「前払式支払手段」に該当すると思います。「思います」だと?

商品券やプリペイドカード、ポイントやゲーム内通貨などと同じで、先にお金を支払っておき、また別の買い物の支払いに使用することができるものは「前払式支払手段」に該当します。

前払式支払手段の払戻しが認められるケースとは

で、日本の資金決済法では「前払式支払手段の払戻しは原則禁止」となっています。

一度買った商品券やゲーム内のジュエルとか、ああいうのは払戻し(返金やお釣り)ができないというわけです。でも原則なので例外はあります。

  • 払戻し金額が直近180日の発行総額に対して20/100以下である場合
  • 利用者のやむを得ない事情に寄って前払式支払手段の利用が著しく困難になった場合
  • 前払式支払手段の発行業務を廃止したとき(これも利用者保護の観点)

こういうケースだと払戻しが認められます。

ただし、特典で得たものやログインボーナス類の無償ポイントは払戻しには含まれません

AmazonがAmazonコインの提供を終了するわけですから、3つ目に該当するように私は思います(予防線)。

ということで、資金決済法に基づいてAmazonコインは「返金(払戻し)」されるわけです。ひとまず根拠としてはこのあたり。

で、気になるのは「何(なに)で」返金されるのか、そして「いくら」返金されるのか。

未使用のコインはいくらになって戻ってくるのか

財務局が作った「前払式支払手段発行者の払戻手続に係る記載要領 [令和5年4月(更新令和5年8月)]」という資料がありました。togetterのまとめ記事、ぬぬぬさんのコメントから拝借しました。

Amazonコインがついに販売終了。未使用のコインは返金してもらえるってことは……
Amazonコインの販売が3月に終了。「より良いプログラムへの移行を目指し、Amazonポイントを獲得・使用できる新しい特典プログラムを近日ローンチ予定」──とのことです。これからのスケジュール・..

これは発行者が払戻しをおこなうときに遵守すべきガイドラインの資料です(今回だとコインを発行しているAmazon、またはその関連組織。合同会社アマゾンジャパン、Amazon Gift Cards Japan合同会社あたり)。

財務局「前払式支払手段発行者の払戻手続に係る記載要領 [令和5年4月(更新令和5年8月)]」という資料

そのなかにこういう記載があります。

◆未使用残高の払戻しは、原則として金銭(直接交付、口座振込、現金書留等)により、発行価格ではなく支払可能金額をもって行っていただくこととなります。

未使用残高とは「未使用のコイン」のことです。ここはいいですね。

次に、「原則として金銭」と書かれています。普通に読むと現金。真ん中あたりにも「振込み」や「現金交付」との記載あり。

AmazonポイントやAmazonギフトカードは金銭なのかどうか、議論の余地は……あるかな。でもこれってAmazonに限らず発行者すべてに関する項目なので、Amazonが「うちはAmazonギフトで返金したいですわ」なんてのは通じないと思うんですが、まあ原則なんでね

「発行価格」と「支払可能金額」

続き。

「発行価格」ではなく「支払可能金額」を払戻しとするのはわかった。争点は、支払い可能金額って何なのかです。

引用の内容を補足すると、

発行価格(Amazonコインの割引前の価格)ではなく、支払可能金額(Amazonコインの未使用残高)をもとに払戻しをおこなっていただく」

ということになるとワタシなどは思うのですがいかがでしょう(予防線)。もしかしたら発行価格は割引後の価格→実際の購入金額かもしれないが、どちらにせよ発行価格は採用されませんから横に置きます。

要は、50000コイン買って2000コイン使っている人に対しては、残っている48000コイン相当を払戻し対象にしてくださいねということですね。まあ、道理です。

じゃあやっぱり未使用コインの総量が「返金」されるんじゃないかという印象を受けます(予防線)

「支払可能金額っていうのは、コインの購入時に使ったお金のことだよ」というのはどうも聞いていて言葉の意味として納得がいきません。私の納得とかどうでもいいんだけど。

Q.カスタマーサービスは購入金額=請求金額を返金って言ってるよ?

はい、そのような内容のスクリーンショットをTwitterでもいくつか見かけました。未使用ノータッチだと購入金額が戻るだけというカスタマーサービスの回答でした。

やっぱりそうかそりゃそうだという気持ちと、カスタマーサービスは先日発表されたばかりの内容をちゃんと全員理解しているのかという疑いの気持ちがあります。この件に関しての問い合わせが多いからそろそろ回答マニュアルが作られて共有くらいできているだろう、なんて思っている人がいそうですね。それは信頼し過ぎというものです。いつぞやのセールで会員によって対象期間が1日違ってるのに間違った案内をされて泡を吹かされたばかりですからね(まだ根に持ってる)。

仮にもし、「50000円返金になるって」という回答が得られとしてそれがネットでシェアされたらかなりヤバい状況になると思うんですよね。それこそ西友偽装肉返金事件の再来で……。

西友偽装肉返金事件 - Wikipedia

だから普通の感覚だとそっちを公に出すのは流石にブレーキがかかっちゃってるんじゃないか、という考え方も苦しいながら成り立つ気がしています。でもガリガリの亡者アクティブな人って問い合わせして「言質取ったぞー!!塞がれる前にどうぞー!」なんつって言ってイナゴを(繰り返しなので以下略)

とはいえ、カスタマーサービスが言うんならそうなんだろ、カスタマーサービスん中ではな、とは流石にならないと思うので、公式の見解として受け取っておきましょうか。言質を取るのは大切だ。

じゃあ資金決済法のなかの支払可能金額ってなんだったんだって話にもなりそうで

でもですよ?

例えばの話で、去年の12月頃に45000円払って50000コインを保有した人がいたとします。たぶんそういう人はいるでしょう。

その人が5月26日までに45000コイン使う。残りは5000コインです。未使用コインが5000コイン。この人はどういう返金がなされるんでしょう。請求金額の45000円が返ってくるわけはないし。5000コインですか。それは未使用コイン50000コインのときとどう状況が違うんですか。

45000コイン残ってたらどうするんですか。ノータッチと5000コインつまみ食いした人間はどう差をつけるんですか。

そもそも50000コインを45000円で買えるからといって、じゃあ1コインは○○円だねと逆算できるものなんでしょうか。

45000円で45000コインを買って、+5000コインは特典だった説を考える

こういう考えならゲーム内通貨の有償ジュエル無償ジュエルみたいなもので、有償の45000コインだけを払い戻しますよも通用するかもしれない。

でもAmazonコインの商品ページにはそういう記載はないし、「価格」としか書いていない。

100Amazonコインは¥100相当です

とも書かれているくらい。

いい加減うっとうしいでしょうが、そういう状況ならやっぱり普通に(?)残った未使用のコインを払戻し対象にすると思うんですよね。これが「支払可能金額を対象に払戻す」という資金決済法のルールなんじゃないですか。

どうしてカスタマーサービスはそういう回答に至ったのだろう。

明後日の方向へ疑問を投げかけてお茶を濁すスタイル

購入する方はリスクを考えて自己責任ですわな

まあそんな感じで、関連資料にあたっても確証は得られませんでした。よくわかりませんでした。いかが?恋人は?出身は?

虎穴に入らずんば虎子を得ずと言う言葉もありますし、いかないとわからないですねなどと煽ってはいけない。ここで勇気を出して一歩踏み出せる人間が上にあがるなどとは言ってはいけない。

私はイケる気がしてますけど(しらこい)、Amazonの傲慢無茶っぷりな側面も知っているつもりなので、アカウント停止とかを天秤にかけると毎月買い物しているユーザーとはいえこのタイミングでいきなりコインに45000円突っ込むのも怖いなというのがあります。綱渡りで資金が約3ヶ月ロックされて5000円かよっていうのもありますし。

これは質のいい10%超えの定期預金だ、クレカ修行には渡りに船だくらいに考えられる人にはイケイケドンドン祭りだわっしょいなのかもしれないけど。クレジットカードの利用実績を作りたいなら、AmazonギフトカードをチャージしてからAmazonギフトカードで買ったほうがいいでしょう。

Amazonコインの買い方(過去記事)

Amazonコインをギフトカードで買いたい方はこのへんの記事を参考にすればいいんじゃないですか(しらこ)。そこもやっぱり自己責任で(しらこー)。

AmazonコインをAmazonギフトカードで購入するための1-Click設定
Amazonコインの1-Click購入、買い方まとめと解説。ギフト券の残高がある状態だとクレジットカードでは支払えないんですって

買うならせめて、ノータッチではなくて300コインくらいはちみちみ使ったりしてリアリティの演出をするのがいいんじゃない?(せこい)。

余計なお世話ですかね。

Amazonコインのアフィリエイト報酬について知っておく

Amazonコインの購入画面,10000コインが9200円で購入できる

もう脱線がすごくて申し訳ないんですけど、ちょっとTwitterを見てたらどうしてかムカムカしてきてしまい、私のなかの千眼美子が9割言っちゃえよと囁き、怒りのサードアイが開眼したのでAmazonコインのアフィリエイト報酬の話をします。もうサービスも終わりますしね。

「ワンチャンあるかも!?」とのたまう割には実際にどういう根拠で5万も10万もベットしているのか、ベットを勧めているのか不透明で怖いんですが。あの人達には最早”はした金”ってことでしょうか(実は不透明でも何でもなくて、紹介報酬10%が比較的手に入りやすいと判断したんだと思いますけど)。

「最悪お金が戻ってくるだけの元本保証」という字面も見ましたが、アカBANは保証してくれますか?

実際のところ、ああいう場所でアフィリエイトで小遣い稼ぎをしている人たち(私含む)にとって、さらにそのなかでも購入レビューをするわけでもなく「お知らせ」も立派な要約業で労働対価なんだとばかりに開き直った挙げ句煽ったり焚き付けたりクリックベイト的な手法でリンクを間に挟んで仲介料をいただかんと画策する人たち(私含む)にとって、Amazonコインの返金で10%ちょいの上乗せが実現するかどうかはあまり関心がないんですよ。たぶん。

関心があるのは、5月だか6月に未使用コインが返金されたときにいま発生している紹介報酬がキャンセルされてしまわないか。そっちだと思います。それは私だけかもしんないが。

「10%美味しいデス」のウィン-ウィン(-ローズ)な関係

いま、駆け込み需要に漬け込み需要が高まってるんです。人はそれを祭りと言うし、私は紳士協定を破っている。短絡的な行動でした、と後日反省すると思います。

アフィリエイトっていうのはAmazonの商品ページなんかへのリンクを特注して、そのリンクを経由してAmazonで買い物してくれた人がいたら、発生した購入から「紹介報酬」が受け取れるというものです。このへんは、ここ十数年でじわじわ認知が広がってきていると思います。

で、少し詳しい人は「ひとつの商品購入につきもらえる報酬の上限は1000円である」という情報も持っていると思います。

商品カテゴリによって紹介料率は10%~0%と振り分けられているのですが、例えばかなり高額なiPadなんかを紹介できても、もらえる報酬は1000円止まりなんです。いや、すごいありがたいです。いまのところジェフには足向けて寝れません。

ところが、料率10%のAmazonコインはこの上限が設定されておらず(Amazonが気づいてなかったら面白いが)、50000円分を購入した人がいるとリンク作成者に4500円が入る。45000円の購入に対して10%ということだと思う。内部的には10000円*5つに分かれている線もうっすらなくはないですが、それだと4500円では数が合わない。


上限が1000円なら3回の購入で紹介料は3000円になるはずだが、上限がないらしく4500円*3で13500円になっていた(2023年8月くらいのデータなので現在は変わってるかもしれない)。

そうすると、45000円を突っ込んで天秤がこっちに倒れてくれるのを3ヶ月祈って待つ人間と、45000円でコイン買ってスクショ取ってキャンセルしてお金を手元に戻してこのビッグウェーブに一緒に乗っかりませんかとTwitterで煽ってリンク経由させて購入してもらうたびに4500円の報酬を得る人間が生まれたりする。

これでお互いに「10%の爆益ですね!楽しみですね」とかリプライでやりあってる。

うまいことできた世界だ。

 

そんな感じで〈Amazonコインが終了するから「資金決済法」について少し調べました〉というお話でした。

おしまい。

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