「Amazonほしい物リストの仕様変更で住所バレが……」という話についての整理と検証

Amazonのほしい物リスト「配送先住所を出品者と共有する」オプションに矢印が向いている
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3/26を迎え、Amazonほしい物リストの「配送先住所を出品者と共有する」というオプションはAmazonのサポートの対象外になりました(対象外です、という記載がなくなる強引っぷり)。

「仕様変更」というのが使いやすい単語として拡がってますが、特段変化があったようには見えません(検索に引っかかりやすいように泣く泣くこのワードをチョイスしている。ほぼ釣り記事である)。

この件に関して珍しくちょっとピキってしまっている「あの、サポートの対象外ってそういう意味じゃないと思うんですけど?」という私信は2月末に書いたので興味ある方はそちらを読んでいただくとして、本記事では懸念点として残っていた部分の検証結果を共有しておこうと思います。理屈は説明できないけどなんかバレるらしいよだけで拡散に加担するのはほんとによくないと思いますよ。SNSってそんなんばっかだけど。

では始めます。

ほしい物リストの注意書きを読んでみる

Amazonは、ほしい物リスト「リストの管理」のなかで以下のような注意書きをしています。

Amazonは、共有リストまたは公開リストから商品を購入するギフト購入者と、お客様の住所を直接共有することはありません。ただし、注文を履行するために、Amazonは出品者および配達パートナーと配送先住所を共有する必要がある場合があります。配達の更新と追跡により、ギフトの購入者にお客様の住所が表示される場合があります。

注文を受けた出品者は自分で商品を発送するために受取人の住所が必要です。また、配達スタッフも荷物を届けるために住所を見る必要があります。これをAmazonは提供(共有)します、というのは至って普通の流れです。

Amazonから出品者へ住所の提供→出品者が荷物に書いた宛先に配達スタッフが荷物を届ける。別に変なところはないですね。

マケプレ出品者発送の商品に起因する問題点と危惧

問題は「ギフトの購入者に受取人の住所(※届け先住所)が表示される場合がある」という部分。

あくまで購入者と出品者は協力体制にないという前提で、これはどういうケースから起こるもんなんでしょう。

購入者に住所が伝わる

例えば、発送作業中にお届先住所に関しておかしい部分を見つけ、送り主と受取人は知り合いだと思っている出品者は贈り主に確認の連絡を入れる(たぶん入れたらダメなんだけど)。こういうことは考えられます。

「番地がダブってますけど送り先は千葉県○○の△△、山本様方で合ってますか? お荷物は……これはコスプレ衣装ですか?」みたいな。ほしい物リスト経由のプライバシーな注文だって理解してないケースとか。あるかもしれない。購入者の電話番号とかメールアドレスとか、Amazonが共有していればですが。

あるいは、配達スタッフが配達先で目的地を見つけられなくて購入者に確認をするとか。これは取人と連絡をとる段取りが普通だと思うが。持ち帰りのあとにまた出品者が連絡を……とか。

あくまで推測です

あとはヤマト運輸とか日本郵便とか佐川とかがトラッキングIDを購入者に送って、そこから最寄りの営業所を辿っていける、という話がありますが、最近はめっきりトラッキングIDを送ってこなくなってると思うんですがいかがですか。まだトラッキング送ってくるとかありますか。ちょっと情報が少なくてここは保留。

出品者が共有された住所を悪用する

もうひとつは、出品者が共有された住所を悪用すること。不信な出品者に自分の住所(お届け先住所)をAmazonが渡してしまうこと。

一般ユーザーが出品者になることは容易なので、受取人の設定に”不備”があればけっこう簡単に情報は取得できます。あとは自分で使うのか誰かに提供するのか知らないけれど、規約を無視すればできないことはないでしょう。

購入者と協力体制にあるなら、ここから購入者に漏れるというのはありそう。

危惧しているポイントは、大きくこのふたつだと思います。

マケプレ出品者に発送をさせないのが肝要

Amazonのほしい物リスト「配送先住所を出品者と共有する」オプションにチェックが入っている

いま挙げたポイントは、どちらもマケプレ出品者が発送をする商品を購入させていることに起因して起こり得る”事故”です。

でもこれは、今回の「サポートの対象外」で始まったわけではないんですよ。前からなんです。

「配送先住所を出品者と共有する」にチェックを入れるというのは、そういうことに同意するという意味です。何を今更ビビってるんですか、そんなことも知らずに利用してたんですか、という感じ。そこをスルーしてリスクが上がっていると言われても呆れる他ない。

そういう嫌味を言うと、「サポートの対象外になってブロックができなくなるんだ」というのが返ってくるのですが、そのあたりを今回検証しました。

検証したかったこと(Amazonほしい物リストは本当に仕様変更したのか)

「サポートの対象外」に変更後のほしい物リストはどういったシステムになったのか、あれってまだできるのか、など諸々の疑問点。

  • 3/25以後、配送先住所を出品者と共有するオプションはなくなるのか
  • マーケットプレイス出品者が発送する商品を購入者は自由に購入できる、は本当か
  • Amazon発送・販売の商品だけをリストに入れておけば大丈夫、は本当か

「配送先住所を出品者と共有する」オプションはなくなるのか

Amazonのほしい物リスト「配送先住所を出品者と共有する」オプションに矢印が向いている

現在も「配送先住所を出品者と共有する」というオプションは存続しています。サポートの対象外っていうのはこのオプション自体がなくなること、とは一体何だったのか。

予告から1日経ち、サポート対象外のテキストもなくなったことから、もう変更は完了したものと考えていいんじゃないでしょうか。

Amazonのほしい物リスト「配送先住所を出品者と共有する」オプションにチェックが入っている

オンとオフを切り替えても特に注意書きなどは表示されません。以前と変化はないように思われます。

中途結論:なくなっていない、ということで。

「配送先住所を出品者と共有する」のオンとオフ

機能のおさらいです。

「配送先住所を出品者と共有する」というのは、「販売元・出荷元が第三者の出品者の商品」を購入することを容認するかどうか設定できるオプションです。

オンにしている場合は、「販売元・出荷元が第三者の出品者の商品」が購入されるとAmazonは受取人の届け先住所を出品者に提供(共有)します。そのため、出品者には確実に住所がバレます。

便宜上「バレる」という物騒な表現をしてます。ご容赦下さい

オフにしている場合は、「Amazonが出品者とお届け先住所を共有することを禁じる」ではなく、「そもそも出品者が発送する商品を購入させない」という対処を取れるようになります。

つまり事実上の「マケプレ出品者が発送する商品の購入ブロック」として機能していたわけです。

出品者が住所を把握することを危険視しているユーザーは、「配送先住所を出品者と共有する」はオフにして、出品者を取引に加えないというのがいままでの常識的なアクションでした。

今回の「サポートの対象外」で騒いでいる大部分は、このブロック機能(「配送先住所を出品者と共有する」オプション)がなくなってしまうという勘違いから生じていると、観察してます。

でも、そうではないのでね。

ご自身でもほしい物リストのなかを確認してもらえばわかると思いますが、「配送先住所を出品者と共有する」はなくなってません。

マーケットプレイス出品者が発送する商品を購入者は自由に購入できる、は本当か

「出品者が発送する商品を購入者が自由に購入できるようになる」という状況は、出品者と購入者が協力すれば受取人の住所を把握することができることに直結します。そんなことはしてはいけないというルールがあるかどうかはいまは関係がなく、やろうと思えばできるという意味です。なんなら協力なんてしないで単独で実行することも可能です。

出品者が発送する商品を購入者が自由に購入できるようになるという状況が出来上がってしまうことは本当に危うし、そんな仕様変更になるらしいという情報を目にしたらエクスクラメーションたっぷりに大騒ぎして「伝えなきゃ」って思うのも無理はないというか。

  1. 「配送先住所を出品者と共有する」がなくなる(サポートの対象外あるいは仕様変更と表現)
  2. マケプレ出品者発送の商品の購入をブロックする方法がなくなる
  3. マケプレ出品者発送の商品を好き勝手に購入されてしまう
  4. 出品者にばんばん住所がバレる

きっとこういうシミュレーションを走らせていたんでしょう。

この理屈は通ってます。でも前提が間違ってます。

この理屈は「サポートの対象外」がオプションの終了(強制オンの状態。オフにできないのでブロックもできない)という前提で組み立てられています。

しかし現状を見ると「配送先住所を出品者と共有する」オプションはなくなってませんし、オフにした状態でマケプレ出品者が発送する商品を購入できるか試してみたところ、レジを通過できませんでした。

マケプレ出品者の発送する商品をブロックできるか検証する

ちゃんとブロックが機能しているかを検証します(3月26日に検証)。

Amazonのほしい物リスト「配送先住所を出品者と共有する」オプションにチェックが付いていない

リストの設定をオフにしてあることを確認後、販売元と出荷元が第三の出品者の商品(くら寿司ネット通販のくら寿司で使える食事券5000円分)をリストからカートに入れます。

続いてレジ画面で送り先を選択します。ほしい物リストの配送先住所なので受取人の名前と都道府県までの情報が出てます。

ほしい物リストからマーケットプレイス出品者の商品を購入しようとすると、レジでブロックされお届先住所を確定できない

お届け先の確定ボタンをクリックしてもエラーメッセージが出ます。

「配送先住所を出品者と共有する」をオフにしているおかげでマーケットプレイス出品者が発送する商品はレジを通せなくなっています。

このように「配送先住所を出品者と共有する」オプションをオフにしている限り、「出品者が発送する商品を購入者が自由に購入できるようになる」という状況は成り立ちません。

Amazon発送・販売の商品だけをリストに入れておけば大丈夫、は本当か

マケプレ出品者が発送する商品を購入できないように、リストにはAmazon発送・販売の商品だけにしておくのが重要……という話ですが、これも「配送先住所を出品者と共有する」がオフのときには特に影響なしです。

もともとが「配送先住所を出品者と共有する」がオフにできなくなるという仮定から生まれた対策です。有効性はありません

リストは出品者を区別しない

「配送先住所を出品者と共有する」がオンになっていると、以下のようなことが起こります。

  1. Amazon発送・販売の商品Aをリストに追加する
  2. Amazon倉庫から商品Aの在庫がなくなる
  3. マケプレ出品者の在庫に残っている商品Aがカートをとる
  4. 購入者がリストから商品Aを購入する

こんな流れをイメージしてください。

マケプレ出品者が所持する商品Aが購入されたので、Amazonは出品者にお届先住所を共有することになりますね。危ないですね。詰みですね。

マケプレ出品者の商品を自由に購入できるという状況は本当に怖いものですが、とにかく「配送先住所を出品者と共有する」がなくなったときに考えたらいいと思います。

というか、リストの商品の構成をどうするかよりも「配送先住所を出品者と共有する」をオフにしてブロックすることをなにより周知してもらいたい。なるべく在庫切れしないものを、とか無理難題(というか効果なし)を挙げてもしょうがないと思います。

在庫切れを待つ必要もない

上のはわかりやすい例でしたが、実際は在庫切れしにくい商品であるとかは関係ありません。

  1. Amazon発送・販売の商品Aをリストに追加する
  2. マケプレ出品者Xが商品Aを同ページに登録する
  3. 購入者がリストから商品Aの商品ページへ飛ぶ
  4. 出品者一覧から出品者Xを選んでカートに入れる
  5. カートの商品Aを購入する

こういう手順を踏めば、注文を受けたのは出品者Xなので、Amazonは出品者Xにお届先住所を共有します。在庫切れ関係ないです。

ちなみに、購入者はあなたの支援者であり、出品者Xの中の人です(ジョーク)。

商品入れ替えが実行可能かどうか、もともとAmazon発送商品としてリストに追加された書籍をマーケットプレイス出品者から送らせる検証も過去におこないました。

A4サイズの茶封筒。書籍が一冊入っていて少し膨らんでいる。Amazonのマーケットプレイス出品者から購入した商品で、Amazonの段ボールで配送されないことを説明している

届いたときはこんな感じ。Amazonの段ボールとかうっすい紙ケースじゃなくて、出品者が自前で用意したA4の茶封筒に住所貼り付けただけのお手軽発送(ガムテープ閉じ)。

Amazonのほしいものリストからマーケットプレイス出品者の商品を購入したときに封入された注文明細書

なかの明細書。当然出品者はお届け先の住所は把握済みです。

おしまいに:すべては「配送先住所を出品者と共有する」なんだ

そんなわけで、マーケットプレイス出品者に住所を伝わらないためにするオプション「配送先住所を出品者と共有する」をオフにしておくことを推奨します。

そんな感じで〈3/25日以降に仕様変更とか言われていたAmazonほしい物リストの仕組みについて整理する〉というお話でした。

おしまい。

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