最近「&emi=AN1VRQENFRJN5」のことを、「検索結果URLの末尾につけることで”悪徳業者”を検索から除外する便利アイテム」といった誤解まみれの表現とともに広がっているのをよく見かけます。Amazonで買い物をするのときの必須のライフハックだ、みたいな触れ込みで拡がっているし、有難がられているのが心苦しいです。
大抵、タイムセール祭りの時期になると示し合わせたように湧いてきます。
keepaの話とサクラチェッカーの話と「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話(マーケットプレイス出品者を検索から外す話)と、もう何十回こすれば気が済むんだよそれ、と呆れ顔で傍観してますがRTが稼げるんだからしょうがない。私自身も何回こするんだよそれ、をこうして何回もこすってるわけですけど。
で、紹介するのは構わないんですが、インプレッションを増やしてアフィリエイトに繋げたいからって、わかりやすく「見出し化」したツイートにして正確な情報を伝えないのはよくないと思いますよ。
Twitterで広がる情報を鵜呑みにしない、信用しすぎない
この文字列(パラメータ)の実態は「Amazon.co.jpが販売している商品のみに限定する」です。
「AN1VRQENFRJN5」の部分が、Amazon.co.jpに振られている出品者IDです。セラーIDとも言いますが、正確な名前は知らない。
セラーIDはそれぞれの出品者に与えられていて、Anker directなら「A2Q9OW6QVJC5XE」、松屋フーズなら「A1OIBGK4JPBIF8」という具合です。絞り込みたいときはストアに行けばいいだけなので、このへんのIDは使う機会なんてほとんど無いですけどね。
トップの「すべて」からカテゴリ選択後、左のメニューを下がっていくと出品者の選択(絞り込み)ができるようになっていて、「&emi=AN1VRQENFRJN5」と同じ効果が得られます。
Amazon.co.jpが販売する商品だけが表示される、の解釈違いですか
販売者をAmazon.co.jpのみに絞っているから「Amazon.co.jpが販売している商品だけが表示される」という、知ってしまえば単純な仕組み。
あえて言い換えると「販売元がAmazon.co.jpではない、マーケットプレイス出品者(が出品している商品)を検索結果から除外する」パラメータと言えますが、あくまで結果としてという話で。
悪徳業者だけ除外するとか怪しい中華系を弾くなんて芸当、全然出来てません。
もちろん、”悪徳業者”はマーケットプレイス側にいます。ですが、マーケットプレイス出品者のなかには真面目に販売業務をしている方がたくさんいますし、中小企業応援キャンペーンの対象はまさにそういった方々です。
それを「大阪ではひったくりが多発しているから、大阪にいる人間は全員ジェノサイドしましょう」といったキテレツな論調で『独裁者スイッチ』を配っているのが、多くのフォロワーを抱えたインフルエンサとか呼ばれてる人です。なんかホワイトカラーぶってますが、Twitterで見えてるのは無茶なことを言って注目を集めたのちにアフィリエイトのリンクを置いてお小遣いしようとしているガリガリの亡者です。どうだ、キレイになったろう、じゃないんだよ。
「&emi=AN1VRQENFRJN5」で弾かれるマーケットプレイスの中小企業たち
こういった風説の流布であおりを受けるのがマーケットプレイスで出品している中小企業です。
例を一つ挙げると、「株式会社シロ」という主に香水や化粧水を販売している企業があります。ルクアや阪急うめだにも店舗を構えている”ちゃんとした”会社です。
この株式会社シロは販売元としてAmazonに出店しています。マーケットプレイス出品者として参加していてストアも構えているということですね。もちろん、中小企業応援キャンペーンの対象でもあります。
ここで実験として、「魔法の便利コマンド()」とされている「&emi=AN1VRQENFRJN5」を、「SHIRO 香水」という検索結果のURL末尾に付け加えて再検索します。
すると、マーケットプレイス事業者である株式会社シロの取り扱う商品は検索結果から弾かれました。
勘違いした情報発信者によって、真面目に商売をしている(※香水ギャグ)企業の販売機会が奪われましたとさ。
これ、めでたしめでたしですか?
SHIROの品質のことはユーザーじゃない私に語る資格はないですが、最近のデータだとボディコロンは1ヶ月で5000本以上売れています。リピーターの方が一定数確実にいます。会社が傾くと困る方々がたくさんいるでしょう。
「Anker」や「final」も悪徳業者だって言うんですか?
ほかにも、主にASMR向けのイヤホンを作っている「final」という企業があります。
finalの製品については監修したイヤホンも含め2つほど所持しており実際に使用していますが、良いイヤホンです。画像でスパークさせたり【令和最新版】なんて言葉に頼らないちゃんとした運営をしています。
ASMRのエントリーモデルとしても度々おすすめしています。いまは関係なし。
しかしこのfinalも、「イヤホン」という検索結果に「最強技の呪文()」であるところの「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け加えられると、Amazonでは存在しないことにされます。理由はもうおわかりですね。
同様に、ワイヤレスイヤホンからスピーカー、モバイルバッテリーまで幅広い製品を取り扱っている「Anker」でさえも村八分です。HDDやルーターを扱う「バッファロー(ダイレクト)」もそうですね。キリがない。
「finalやAnkerやSHIROは”悪徳業者”なのだから問題なし」という主張であるなら、最初から相容れない人間だったということで腑に落ちます。でもそんなレイシズムからの発言とは思いたくないので、追っかけて訂正してほしい思いがあります。
真に受ける方もどうかと思いますが。
おしまいに:Amazon.co.jpからしか商品を買いたくない方はどうぞご活用ください
まとめに入ります。
「&emi=AN1VRQENFRJN5」を絶対に使うなとか使うべきではないとは思ってないですけど、耳触りの良いコマーシャルだけを鵜呑みにしないように、くらいは言ってもいいかな。なんて。一応ね、向こう側にも人間がいるんで。
「中華系を排除できる方法でSHIROが消えたってことは、SHIROは中華系企業だった……ってこと!?」みたいな誤解や認識もされかねないわけですよ。それもどうなんだって話で。
要は正しく理解して使おう、って感じでしょうか。
どうしてもこだわりがあって、Amazon.cp.jpが販売している商品しか絶対に買いたくないという方には、このパラメーターは重宝すると思います。そこは否定しません。
備考:スマートフォンで(アプリで)で買い物する方は
私は基本的にはブラウザでウォッチしているので、Amazonアプリは購入時しか触らないんでよく知らないんですが、アプリだと検索窓にURLを打ち込むとかがないらしい。やったことがない。
Amazonはスマートフォンで見ているんだがという方は、アプリからじゃなくてブラウザを開いて、メニューにある「PC版サイト」モードでAmazon.co.jpにアクセスすることをおすすめします。それならURLの編集もできますし。
web版で商品を選んで、購入はアプリから行えば、ポイントアップキャンペーンの「アプリ購入で還元率+0.5%」も達成できて抜かりなしです。
【追記】ポイントアップキャンペーンの「アプリで+0.5%」はなくなるかもしれません。
URLを打ち変えるもしくは、キーワード検索をしないで該当するカテゴリを先に選び、メニュー下部の「出品者:Amazon.co.jp」にチェックを入れるという手順でもいいです。
これで「&emi=AN1VRQENFRJN5」を入力したときのような絞り込みが済んでいる状態になります。
[&rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5]でも同じような状態になるようです
「&emi=AN1VRQENFRJN5」をURLの末尾に打ち込むと、「&rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5」というパラメータに変化します。リダイレクトみたいな処理をAmazonがやっているんだと思うのですが、そのまま最初から「&rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5」と打ち込んでも同じ結果になりました。
これでも、Amazon.co.jpが販売する商品だけが表示されます。
コピー用:「 &rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5 」
必要性を感じたら、ご自由にお使いください。
マーケットプレイスのおすすめ品
最後の最後に、マーケットプレイスにもいい買い物ができる商品はたくさんあるんですよ、ということも知っておいてほしい例として”宣伝”を。
くら寿司ネット通販 AZが販売している「くら寿司全店で使える食事券」なんかもすごくいいと思いますよ。
タイムセール祭り恒例のポイントアップキャンペーンの対象でもありながら、食品・飲料 8,000円以上の購入で800ポイント (表示されている方限定)のキャンペーン時にも購入の有力候補になります。
食事券ですけど、クレジットカードだけじゃなくてAmazonギフトカードでも買えるのがありがたい。
ギフトカードのカテゴリじゃなくて食品・飲料のカテゴリだからこういうことができるわけですが、いつまでもTwitterで呪文だライフハックだなんて言ってないで、こういうのを教えてあげたら喜ばれると思うんですけどね。広まって争奪戦になっても困るけど。
そんな感じで〈ライトなAmazonユーザーにやたら重宝されてる「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話〉でした。
おしまい。

関連リンク(Amazonのキャンペーン、スケジュールまとめ)
2023年ブラックフライデー開催!(スタンプラリーもあります)[11/24~12/1まで]
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コメント,ご意見など (中傷発言はNO)
「レイシズム」の使い方間違っていますよ。
すみません、不勉強でした。ご指摘ありがとうございます。