やたら重宝されてる「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話

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最近、「&emi=AN1VRQENFRJN5」のことを「検索結果URLの末尾につけることで”悪徳業者”を検索から除外する便利アイテム」といった誤解まみれの表現とともに広がっているのをよく見かけます。Amazonで買い物をするのときの必須のライフハックだ、みたいな触れ込みで拡がっているし、有難がられているのが心苦しいです。

大抵、タイムセール祭りの時期になると示し合わせたように湧いてきます。

次回のタイムセール祭りは5/6~5/12のFashion×お出かけタイムセール祭り&最大7.5%ポイントアップキャンペーン。「損します!」「騙されないで!」と、○○の専門家とかポイ活投資家()が飽きずに”断言”するかも

keepaの話とサクラチェッカーの話と「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話(マーケットプレイス出品者を検索から外す話)と、もう何十回こすれば気が済むんだよそれ、と呆れ顔で傍観してますがRTが稼げるんだからしょうがない。私自身も何回こするんだよそれ、をこうして何回もこすってるわけですけど。

で、紹介するのは構わないんですが、インプレッションを増やしてアフィリエイトに繋げたいからって、わかりやすく「見出し化」したツイートにして正確な情報を伝えないのはよくないと思いますよ。

コピペも単語登録も不要の自動入力検索ツールがすでにあります

「&emi=AN1VRQENFRJN5」を使う前に、Amazonの商品とマーケットプレイスについて知ろう

Amazon.co.jpにある商品は、合同会社Amazon.co.jpが販売しているものと、外部の出品者が販売しているもの(マーケットプレイス)、この2種類に分けられます。

そして、マーケットプレイスの商品の発送に関しては、Amazonの倉庫から送られてくる場合もあれば、出品者が自ら発送作業をおこなう商品もあります。

項目 Amazon販売(Amazon発送) マーケットプレイス販売(Amazon発送) マーケットプレイス販売(出品者発送)
販売元 Amazon.co.jp 外部の出品者 外部の出品者
発送元 Amazon倉庫から Amazon倉庫から 出品者が直接発送
配送スピード プライム特典(当日配送や翌日配送)あり プライム特典(当日配送や翌日配送)あり 出品者の発送スピードによる
梱包 Amazon標準の梱包 Amazon標準の梱包 出品者による梱包
信頼性 高い 出品者の評価次第 出品者の評価次第
Amazon,ほしい物リスト,作り方,注意点,マーケットプレイス,出荷,
(◎とか△は無視してください。別の記事用の書き込みです)

商品詳細ページを見ると、出荷元や販売元の情報はカートのボタン下に表示されています。

Amazon.co.jpの出品者IDが「AN1VRQENFRJN5」

そして、合同会社Amazon.co.jpを含むすべての出品者には管理用のIDが定められていて、Amazon.co.jpに振られている出品者IDは「AN1VRQENFRJN5」というわけです。セラーIDとも言いますが、正確な名前は知りません。

要するに、この「&emi=AN1VRQENFRJN5」という文字列(パラメータと言う)をURLに加える行為の実態は「販売元を(合同会社)Amazon.co.jpのみに絞り込む」というものです。

そうすると、自然とAmazonが販売する商品だけが表示されることになります。さきほどの表で言えば、左端のステータスです。

Amazon.co.jpが販売する商品だけが表示される、の解釈違いですか

販売者をAmazon.co.jpのみに絞っているから「Amazon.co.jpが販売している商品だけが表示される」という、知ってしまえば単純な仕組み。

あえて言い換えると「販売元がAmazon.co.jpではない、マーケットプレイス出品者(が出品している商品)を検索結果から除外する」パラメータと言えますが、あくまで結果としてという話で。

悪徳業者だけ除外するとか怪しい中華系を弾くなんて芸当、全然出来てません。

もちろん、商品を送ってこなかったりギフトカードで釣って好意的なレビューを書かせようとするような”悪徳業者”はマーケットプレイス側にいます。ですが、マーケットプレイス出品者のなかには真面目に販売業務をしている方がたくさんいますし、中小企業応援キャンペーンの対象はまさにそういった方々です。

それを「大阪ではひったくりが多発しているから、大阪にいる人間は全員ジェノサイドしましょう」といったキテレツな論調で『独裁者スイッチ』を配っているのが、多くのフォロワーを抱えたインフルエンサとか呼ばれてる人です。なんかホワイトカラーぶってますが、Twitterで見えてるのは無茶なことを言って注目を集めたのちにアフィリエイトのリンクを置いてお小遣いしようとしているガリガリの亡者です。どうだ、キレイになったろう、じゃないんだよ。

検索から弾かれるマーケットプレイスの中小企業たち

こういった風説の流布であおりを受けるのがマーケットプレイスで出品している中小企業です。

例を一つ挙げると、「株式会社シロ」という主に香水や化粧水を販売している企業があります。ルクアや阪急うめだにも店舗を構えている”ちゃんとした”会社です。

株式会社シロ,SHIRO,ルクア
株式会社シロ公式サイトより

この株式会社シロは販売元としてAmazonに出店しています。マーケットプレイス出品者として参加していてストアも構えているということですね。もちろん、中小企業応援キャンペーンの対象でもあります。

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ここで実験として、「魔法の便利コマンド()」とされている「&emi=AN1VRQENFRJN5」を、「SHIRO 香水」という検索結果のURL末尾に付け加えて再検索します。

「SHIRO」と検索したページのURLに「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け足して再検索した結果のページ。SHIROの商品は表示されなくなりました

すると、株式会社シロの取り扱う商品は検索結果から弾かれました。

勘違いした情報発信者によって、真面目に商売をしている(※香水ギャグ)企業の販売機会が奪われましたとさ。

これ、めでたしめでたしですか?

SHIROの品質のことはユーザーじゃない私に語る資格はないですが、最近のデータだとボディコロンは1ヶ月で5000本以上売れています。リピーターの方が一定数確実にいます。会社が傾くと困る方々がたくさんいるでしょう。

「Anker」や「final」も”悪徳業者”だって言うんですか?

ほかにも、主にASMR向けのイヤホンを作っている「final」という企業があります。

finalの製品については監修したイヤホンも含め2つほど所持しており実際に使用していますが、良いイヤホンです。画像でスパークさせたり【令和最新版】なんて言葉に頼らないちゃんとした運営をしています。ASMRのエントリーモデルとしても度々おすすめしているくらい。いまは関係なし。

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しかしこのfinalも、「イヤホン」という検索結果に「最強技の呪文()」であるところの「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け加えられると、Amazonでは存在しないことにされます。理由はもうおわかりですね。

finalはベンダーとしてAmazonに卸しもおこなっているため、finalの製品がいくつか検索結果には残ります。でもそれらはAmazon.co.jpが販売しているものです

同様に、ワイヤレスイヤホンからモバイルバッテリーまで幅広い製品を取り扱っている「Anker」でさえも村八分です。HDDやルーターを扱うバッファロー、モニターが有名なBenQなんかもそうですね。ファッション・コスメ系で言ったらBEAMS、SHISEIDO公式店などもマーケットプレイス出品者です。キリがない。

「finalやAnkerやSHIROは”悪徳業者”なのだから検索から排除されても問題なし」という主張であるなら、最初から相容れない人間だったということで腑に落ちます。でもそんなレイシズムからの発言とは思いたくないので、追っかけて訂正してほしい思いがあります。

真に受ける方もどうかと思いますが。

レイシズムの用法に訂正が入りました。失礼しました

「&emi=AN1VRQENFRJN5」の使い方

せっかく検索で来た方がお怒り謎テキストを読まされている状況はさすがに申し訳ないので、一応スタンダードな使い方と簡単ツールを紹介しておきます。

  1. 検索したいキーワード(例:香水)をAmazonで検索にかける
  2. 検索結果のURLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」をつけ加える
  3. URL全体を選択してエンターを押す(再検索の実行)
  4. 販売元がAmazonだけに絞り込まれた、新しい検索結果のページが表示される

こんな感じです。

「香水」とAmazonで検索したあとの検索結果ページ。商品が並んでいる
「香水」に関する商品がたくさん表示されます。その数50000以上

PCだとタブバーの上部にURLが表示されているので、当該のURLに「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け足します。

「香水」とAmazonで検索したあとの検索結果ページのURLに「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け加える
URLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け足す

https://www.amazon.co.jp/s?k=ref=nb_sb_noss_1

↓↓

https://www.amazon.co.jp/s?k=ref=nb_sb_noss_1&emi=AN1VRQENFRJN5

こんな感じですね。

AmazonのURL末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け加えて再検索した検索結果ページ
「&emi=AN1VRQENFRJN5」を末尾につけたURLで再検索すると絞り込んだ結果が表示される

これで販売元がAmazon.co.jpの商品に限定した検索結果が出るようになります。

再検索とか面倒なので、簡単な検索ツールを作りました

正直、単語登録とかコピーペーストとか再検索とか毎回するのは面倒なので(そしてTwitterで毎度同じことしか言わないお金稼ぎに熱心な方にうんざりしたので)「&emi=AN1VRQENFRJN5」の入力を短縮して一回で商品検索ができるやつを作りました。

これです。「&emi=AN1VRQENFRJN5付け足す君」とでも呼びましょう。




ジェネレーターの検索窓に「液晶テレビ」と入力されている。その下に「Generate URL」と書かれたボタンがある。さらにその下に自動で「&emi=AN1VRQENFRJN5」が追加されたURLが表示されている

使い方は簡単。

調べたいキーワードを入れて「Generate URL」を押すだけ。ささっとURLが出来上がります。

このツール(?)は、たとえば「液晶テレビ」と検索ボックスに入力すると、マーケットプレイスの出品商品を除いた、Amazon.co.jpが販売・発送している「液晶テレビ」だけを表示する検索結果ページのURLを作成します。

「&emi=AN1VRQENFRJN5」を追記したAmazonの検索結果、Amazon.co.jpが出品している液晶テレビのみが表示されている

表示されるページの仕上がりはこんな感じになります。

これならURLをいじくる手間が省略できて便利。一度お試しあれ。

繰り返しますが、この方法はSHIROとかSHISEIDO公式とか@コスメストアの商品も非表示にしてしまう面もあります。いい商品が見つからなくなる可能性も考慮してご利用ください。

この謎ツールの詳しい使い方やKindle系の検索については別記事を参照してください。読みたい方向け。

メニューから絞り込むか、パラメータを打ち込むかの違い

同様の絞り込みを手作業でおこなう方法もあります。

トップページの「すべて」からカテゴリ選択後、左のメニューを下がっていったところにある出品者の項目「Amazon.co.jp」にチェックを入れるだけです。

出品者の絞り込みメニューからAmazon.co.jpにチェックを入れると、URLに「&emi=AN1VRQENFRJN5,」を入力したのと同じ検索結果が表示されます
Amazon.co.jpより

スマートフォンだと、何かキーワードで検索したあとに、すぐ下の「絞り込み」メニューをタップ。

開いたタブを下っていくと、prime対象をONにするボタンの下に出品者の指定絞り込みができるようになってます。ここにAmazon.co.jpがあるのでONにして、

出品者の絞り込みメニューからAmazon.co.jpにチェックを入れると、URLに「&emi=AN1VRQENFRJN5,」を入力したのと同じ検索結果が表示されます

「○○の結果を表示する」ボタンをタップする。

これで「出品者:Amazon.co.jpのみ」に絞り込んだ結果が表示されます。

なんてことはない絞り込み操作

この一連の操作をおこなうと、URLに「&emi=AN1VRQENFRJN5」のパラメータが(自動的に)追記されるんですが、これをわかりやすく簡略化して説明すると「『&emi=AN1VRQENFRJN5』を末尾につけろ」という表現になるんですねー。

で、業者を一掃する呪文とか魔法とか言って誇張するんですよね。そのほうがウケるから。

全然裏技でもなんでもないです。

備考:Amazonショッピングのアプリでは[&rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5]が使えるそうな

購入時しか触らないAmazonアプリのことはよく知らないんですが、アプリだと検索窓にURLを打ち込むとかがないらしい。やったことがない。

また、ネットで見聞きした話だと「&emi=AN1VRQENFRJN5」が使えないらしい。

パラメータがアプリで機能しないということらしく、そういうときに提案できそうな方法は以下の通り。

  1. 「 &emi=AN1VRQENFRJN5 」をコピーする(単語登録もおすすめ)
  2. ブラウザを開いてAmazon.co.jpにアクセスする
  3. メニューから「PC版サイト」モードに切り替える
  4. Xワードで検索したURLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」をコピペして再検索をかける

これでいけるでしょうか。

コピー用:「 &emi=AN1VRQENFRJN5 」もしくは「 &rh=p_6%3AAN1VRQENFRJN5 」

必要性を感じたら、ご自由にお使いください。

半角スペースごとURLに混ぜたら機能しないので注意。

おしまいに:Twitterで広がる情報を鵜呑みにしない、信用しすぎない

まとまらないけど、まとめに入ります。

どうしてもこだわりがあって、Amazon.co.jpが販売している商品しか絶対に買いたくないという方には、このパラメーターは重宝すると思います。そこは否定しません。

正規の価格で買いたい、個人管理の商品は信用できない、というのはけっこう優先したい理由です。液晶テレビとかだったら、送料も気にかけるところですからAmazonの販売だけに絞り込んで探したいのはわかります。

「&emi=AN1VRQENFRJN5」を絶対に使うなとか使うべきではないとは思ってないですけど、耳触りの良いコマーシャルだけを鵜呑みにしないように、くらいは言ってもいいかな。なんて。一応ね、向こう側にも人間がいるんで。

「中華系を排除できる方法でSHIROが消えたってことは、SHIROは中華系企業だった……ってこと!?」みたいな誤解や認識もされかねないわけですよ。それもどうなんだって話で。

要は正しく理解して使おう、って感じでしょうか。

最後の最後に、マーケットプレイスにもいい買い物ができる商品はたくさんあるんですよということも知っておいてほしい例として”宣伝”を。

くら寿司ネット通販AZが販売している「くら寿司全店で使える食事券」なんかもすごくいいと思いますよ。ポイントアップキャンペーンのピックアップ(+5.5%みたいなアレ)に食品・飲料カテゴリが入っていたら儲けもの。

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食事券なんですけど、クレジットカードだけじゃなくてAmazonギフトカードでも買えるのがありがたい。

ギフトカードのカテゴリじゃなくて食品・飲料のカテゴリだからこういうことができるわけですが、いつまでもTwitterで呪文だライフハックだなんて言ってリンク踏ませようとするだけじゃなくて、こういうのを教えてあげたら喜ばれると思うんですけどね。広まって争奪戦になっても困るけど。

そんな感じで〈ライトなAmazonユーザーにやたら重宝されてる「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話〉でした。

おしまい。

本製品も”魔法の呪文”で消えますね(購入するならコスメポイントプログラムにエントリーしてから)

関連リンク(Amazonスケジュールまとめ)

その他キャンペーンまとめ

コメント,ご意見など (中傷発言はNO)

  1. 「レイシズム」の使い方間違っていますよ。

    • すみません、不勉強でした。ご指摘ありがとうございます。

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