最近「&emi=AN1VRQENFRJN5」のことを、「検索結果URLの末尾につけることで”悪徳業者”を検索から除外する便利アイテム」といった誤解まみれの表現とともに広がっているのをよく見かけます。Amazonで買い物をするのときの必須のライフハックだ、みたいな触れ込みで拡がっているし、有難がられているのが心苦しいです。
大抵、タイムセール祭りの時期になると示し合わせたように湧いてきます。
keepaの話とサクラチェッカーの話と「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話(マーケットプレイスからの出品者を対象から外す話)と、もう何十回こすれば気が済むんだよそれ、と呆れ顔で傍観してますがRTが稼げるんだからしょうがない。
紹介するのは構わないんですが、インプレッションを増やしてアフィリエイトに繋げたいからって、わかりやすく「見出し化」したツイートにして正確な情報を伝えないのはよくないと思いますよ。
Twitterで広がる情報を鵜呑みにしない、信用しすぎない
この文字列の実態は「Amazon.co.jpが販売している商品に限定する」です。
言い換えると「販売元がAmazon.co.jpではない、マーケットプレイス出品者を検索結果から除外する」コマンドです(※「コマンド」というか「パラメータ」と言ったほうが内容に適していますが)。助言ありがとうございます。
悪徳業者だけを弾くなんて芸当、全然出来てません。
もちろん、”悪徳業者”はAmazon.co.jp側ではなくてマーケットプレイス側にいます。ですが、マーケットプレイス出品者のなかには真面目に販売業務をしている方がたくさんいますし、中小企業応援キャンペーンの対象はまさにそういった方々です。
それを「大阪ではひったくりが多発しているから、大阪にいる人間は全員ジェノサイドしましょう」といったキテレツな論調で『独裁者スイッチ』を配っているのが、多くのフォロワーを抱えたインフルエンサとか呼ばれてる人です。無茶なことを言って注目を集めたのちにアフィリエイトのリンクを置いてお小遣いにしようとしているわけですね。どうだ、キレイになったろう、じゃないんだよ。
「&emi=AN1VRQENFRJN5」で弾かれるAmazonの中小企業たちの話
こういった風説の流布であおりを受けるのがマーケットプレイスで出品している中小企業です。
例を一つ挙げると、「株式会社シロ」という主に香水や化粧水を販売している企業があります。ルクアや阪急うめだにも店舗を構えている”ちゃんとした”会社です。
シロはAmazonに販売元として出店しています。マーケットプレイスとして参加しているということですね。もちろん、今回のキャンペーンの対象でもあります。
実験として、「魔法の便利コマンド()」とされている「&emi=AN1VRQENFRJN5」を、「SHIRO 香水」という検索結果のURL末尾に付け加えて再検索します。
すると、マーケットプレイス事業者である株式会社シロの取り扱う商品は検索結果から弾かれました。勘違いした情報発信者によって、真面目に商売をしている(※香水ギャグ)企業の販売機会が奪われましたとさ。
これ、めでたしめでたしですか?
SHIROの品質のことはユーザーじゃない私に語る資格はないですが、一定のリピーターの方は絶対にいるはずです。会社が傾くと困る方々がいるでしょう。
「anker」や「final」も悪徳業者だって言うんですか?
ほかにも、主にASMR向けのイヤホンを作っている「final」という企業があります。finalの製品を実際に購入して使っていますが、いいイヤホンです。【令和最新版】なんて言葉に頼らないちゃんとした運営をしています。
でも、「イヤホン」という検索結果に「&emi=AN1VRQENFRJN5」を付け加えられると、Amazonでは存在しないことにされます。理由はもうおわかりですね。
同様に、ワイヤレスイヤホンからスピーカー、モバイルバッテリーまで幅広い製品を取り扱っている「Anker」でさえも村八分です。HDDやルーターを扱う「バッファロー(ダイレクト)」もそうですね。キリがない。
「finalやankerやSHIROは”悪徳業者”なのだから問題なし」という主張であるなら、最初から相容れない人間だったということで腑に落ちます。でもそんなレイシズムからの発言とは思いたくないので、追っかけて訂正してほしい思いがあります。
真に受ける方もどうかと思いますが。
マーケットプレイスをあなどるなかれ
くら寿司ネット通販 AZが販売している「くら寿司全店で使える食事券」なんかもすごくいいと思いますよ。
食品・飲料がピックアップされて最大10%~のポイントアップになっているタイムセール祭りが一番の狙いどきなんですが、このときは10000円の購入で最大1100ポイントが還ってきます。食事券ですけど、クレジットカードだけじゃなくてAmazonギフトカードでも買えるのがありがたい。
また、食品・飲料 8,000円以上の購入で800ポイント (表示されている方限定)のキャンペーンとも組み合わせるとさらにお得になります。
10000円の購入で1900ポイントが返ってくる。すばらっ。
6月1日のみ、2つのキャンペーンが被ります。ここが狙い目。
ギフト券のカテゴリじゃなくて食品・飲料のカテゴリだからこういうことができるわけですが、いつまでもTwitterでライフハックライフハック言ってないでこういうのを教えてあげたら喜ばれると思うんですけどね。広まって争奪戦になっても困るけど。
おしまいに:Amazon.co.jpからしか商品を買いたくない方はどうぞご活用ください
まとめ。
「&emi=AN1VRQENFRJN5」を絶対に使うなとか使うべきではないとは思ってないですけど、耳触りの良いコマーシャルだけを鵜呑みにしないように、くらいは言ってもいいかな。なんて。一応ね、向こう側にも人間がいるんで。
正しく理解して使おう、って感じでしょうか。
どうしてもこだわりがあって、Amazon.cp.jpが販売している商品しか絶対に買いたくないという方には(マーケットプレイスの商品が対象外になるようなセールなど)、このパラメーターは重宝すると思います。そこは否定しません。
しかし、マーケットプレイスにもいい買い物ができる商品はたくさんあるんですよ、ということも知っておいてほしいものです。
そんな感じで〈ライトなAmazonユーザーにやたら重宝されてる「&emi=AN1VRQENFRJN5」の話〉でした。
おしまい。
関連リンク(Amazonのキャンペーンまとめ)
最大12%ポイント還元!タイムセール祭り開催[6/1~6/4]
↑くら寿司の食事券がおすすめです。
その他キャンペーンまとめ
コメント,ご意見など (中傷発言はNO)
「レイシズム」の使い方間違っていますよ。
すみません、不勉強でした。ご指摘ありがとうございます。