カラスは真っ白の解散発表を目にして

楽曲に関するメモ
本ブログは独自に商品やサービスを紹介しております。また記事内には広告が含まれます

先日、twitterのタイムラインに『カラスは真っ白からの大切お知らせ』という文言とリンクが流れてきた。フォローしていた、カラスは真っ白公式アカウントのツイートである。

目にした瞬間、自然と頭によぎったのは、ヨシヤマグルービージュンの脱退が発表されたあの日のこと。そしてフーバーオーバーが解散して随分時間が経ってしまったこと。

嫌な気がしたんだけど、予想は外れませんでしたよ。

カラスは真っ白、解散。

急いで心斎橋DROPのチケットを買いました。

ふぁんきどりごっこ

ヨシヤマジュンの脱退後、そして『ヒアリズム』を買って聴いて以降、なんとなく距離が離れていたんですが、こうして報せが届くとやはり物悲しい気持ちが湧いてきたりして。急いでチケットぴあで2/17日のチケットを買いました。残りのチケットもどこまであるかわかりません。

あと四本のライブで彼らは解散してしまうらしい。

●2017/2/12(日)名古屋 APOLLO BASE
●2017/2/17(金)大阪 DROP
●2017/2/24(金)東京 渋谷WWW X
●2017/3/2 (木)札幌Sound Lab mole

となれば大阪くらいしか足を運べそうにない。行きたい人はお早めに。

さて。

冬将軍様のブログで紹介されていた『すぺくたくるごっこ』のトレーラーがかっこよくて、『スーパーウルトラミラクルファイヤーサンダーエキセントリックダイナマイトスパークセンチメンタルハレーションミラーひみつきち』のイントロが衝撃的すぎて、すぐにCDを買った。

最初にライブを観たのは2012年だった。見放題でちょこっと観て、その後は惑星アブノーマルとの対バンとかSANDAYSとの対バンとか。ドラムのタイヘイが出番前にフロアに降りてきて私の隣でお客さんのノリか入りを確認してたのにはびっくりした。キーボードでサポートしてた工藤さんは坊主頭だった記憶がうっすらある。こう振り返るとDROP率多いな。
この頃のヤギヌマのギターはfenderかどっかの三本ラインギターだった気がする。

福島2nd Lineは、床が見えるところのほうが多いくらいガラガラで、音もあんまりで、voxのギターがバカにうるさくて……。とかいいつつ楽しかったんだけど。梅田Zeelaではqaijffとふぇのたすと──

なつ「そのへんでもういいです」

そうね。

カラスは真っ白 おんそくメリーゴーランド シャツ

懐かしいものを引っ張り出した。『おんそくメリーゴーランド』のときか『かいじゅうばくはつごっこ』のライブで買ったバンドTシャツですよ

ともかくいま私がベースを弾くことになった動機というか、「ベース練習してみっか!」と思わせたのはヨシヤマジュンの存在が大きい。あんなふうに弾けたら、と憧れたのは久しぶりだった。後ろに後ろに跳ねながらベースを弾く動きを自分もステージングとして取り入れようと頑張ったりもした。(そんなことよりチョッパーの練習をしなさい

そんな彼が『HIMITSU』をリリースしたあとのツアーを最後にカラスは真っ白を抜けることになり、ヤギヌマは”ひらがなキャラ”を卒業し、アルバムのタイトルからも幼さと自由が奪い去られていた。ツイッターにご飯の写真が上がるのも減った。ポップは変容した。

とてつもなく誰かのプロデュースの匂いがした。(勘違い

大人の意見が鳴り響いたような。(勘違い

同時にいろんなことが起こったから拒否反応が出てしまっただけなのかもしれないけれど、そこから一回もカラスは真っ白のライブには行ってない。そろそろ大丈夫かな、と思って2015年のミナホでサンホールに行ったんだけど、入場規制で長蛇の列をなし、いつまでたっても入れそうにないから泣く泣く三木楽器に行った。

ひさびささいかいミュージック

そうこうしているうちに2016年になり、その年の秋頃、グリコLIVE NEXT企画でLILI LIMITとShiggy Jr.を観に行ったら、フロアでイイ感じのBGMが流れていた。

「これ、ちょっと良さげ」

と思うと私はよくShazamを使う。その検索結果に驚いた。

ー『魔法陣より愛をこめて』/カラスは真っ白 ー

「これ、カラスは真っ白なの!? いまこんなんなっちゃったの?」

おんそくメリーゴーランド』から『ヒアリズム』までの変化に、戸惑いもあったけどカラスは真っ白のエッセンスは感じ取れていた気でいた。聴けばすぐわかるのがカラスは真っ白だと思っていた。

ほんとに誰だかわからなかった。

当日、LIVE NEXTのMCを務めたFM802のDJ飯室大吾 氏とアシスタントの女の子のMC中のやりとりをよく覚えている。

(フロアで掛かっている『魔法陣より愛をこめて』のことを指して)

飯室「これ、フレンズ?」

アシ子「カラスは真っ白です」

飯室「ああ」

会場のお客さんもさらっと流していたけど、この会話が全てを物語っているような気がする。あとからこんなこと言っても何にもならないとしても。

ほかのポップバンドと聴き分けがつかない、こんな悲しい話はない。
アルバム『バックトゥザフューチャー』はまだ聴いていないので一曲で判断するのもやや横暴で早計だとも思う。

だから、というわけではない。見定めるなんて偉そうな姿勢でライブには行きたくはない。

好きになったバンドが最後に目の前で演奏してくれるのなら、ポップバンドらしく思い切り楽しんで次に向かって欲しい。そしてそれを床なんか一回も見えないくらいたくさんの人と一緒に見送りたい。

いまはそんな気持ちです。

ライブ、めちゃ良かったぜ

大阪での最後のライブ。楽しかったです。アンコールの作法について考えました。

【音楽は素晴らしい】カラスは真っ白の最後の大阪ライブ しっかり観てきました
ありがとうカラスは真っ白

 

これを聴くと当時の空気を思い出せる、私にとってのタイムマシンみたいな、デロリアンみたいな、そんな大切にしたい作品。

※音が出ます。

LOVE

参照リンク

※カラスは真っ白公式サイトは無くなってしまいました。

やっぱりLOVE

コメント,ご意見など (中傷発言はNO)

タイトルとURLをコピーしました