疑えシリーズ第二弾です。
ブログのPVが微増し始めてほくそ笑んでいると、真相はリファラスパム(リファラースパム)がアクセスしているだけだった、というのはよくある話。
ブログを始めたての時期は一日のPVが少ないぶん、いきなりPVが急増したように見えてあたふたする人がいますが、対策自体は簡単です。プラグインの追加も不要です。
具体的な対策は
- 怪しいPVの増加やアクセスを見つけたら増加の原因/要因を調べる
- リファラの流入が多ければリファラスパムの影響を疑う
- リファラスパムかどうかを判断する
- (必要であれば)Google Analytics側で除外フィルタの設定をおこなう
こんな感じのステップです。
スパムを放置していてもアクセス分析の邪魔になりますし、スパムで水増しされたPVで喜んでもしょうがない。しつこいリファラスパムには、Google Analytics内にフィルターを設定して、カウントしないよう対策しましょう。
では始めます。
そのPV増加はリファラスパムが原因かもしれない
[私の状況]
このところ一日のPVが平均的なPV数より80-100ほど多い日が続きました。
記事の更新もしていないし、ソーシャルで拡散されたのでもなく、別のサイトにリンクが貼られた様子もありません(グーグル検索で弊ブログのURLを検索して調べました)。
つまり単純にアクセスだけが増えている状態です。
それ自体は問題がないのですが、ここで疑うべきはリファラスパムの影響。
ひとまず、アクセス参照元を調べて、どのような流入が増加したのかをチェックしてみます。
Google Analyticsで流入元をチェックする
Google Analyticsを開き、数値の変化が見やすいようレポート期間を直近一週間の範囲に設定します。
メニューの「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」と進めば、下の画像のようなデータが出せます。このブログの訪問者が、どんな流入経路でアクセスしているのかがこのデータでわかります。
右下のパラメータに注目。
それぞれの簡単な概要は以下の通り。
- Organic Search グーグル検索,yahoo検索
- Direct お気に入り(ブックマーク)
- Referrer テキストリンクなど
- Social TwitterなどSNSでのシェア
チャネルの本来の活用法は、このデータを見て「ほとんどが検索からの流入だなあ、もっとソーシャルでシェアされるような対策や、ブックマークしてもらえるような記事を作る対策を取らないといけないなあ」みたいなことを考える材料探しです。
「Referrer」の詳細をチェックする
「Referrer」をクリックして詳細を出します。
「getbottraffic4free.xyz」というURLがリファラスパム候補
一番上にドメインが「.xyz」の怪しげなURLがありますね。アクセス数も異常に多い。これはリファラスパムっぽい。
増加がいかに急なレベルかわかりやすいように、アクセスをリファラだけに絞って表示したものがこちら。急ですね。
これは私のブログが普段からリファラでの経由がめちゃくちゃ少ないことを示しているので、「リファラは少ないのが普通」とは思わないでください。
さて、この「getbottraffic4free.xyz」がはたしてリファラスパムか判断するべく、もう少しチェックを入れていきましょう。
リファラスパムかどうかのチェックポイント
「getbottraffic4free.xyz」をクリックして詳細を出したら、セカンダリディメンションで「ユーザー」→「ISO 国コード」を追加設定します。
はい、パラメータが変わります。
リファラスパムは海外からアクセスしてきているパターンが高いです。
ひとつの国からかもしれないし、ある程度バラけているパターンもあります。今回は後者でした。
まだ不安な方は、「直帰率」「ページ/セッション」「平均セッション時間」などをチェックしましょう。全て同じ数値になっていたなら、それはもうリファラスパムと判断して問題ないです。
直帰率が0%、ページ/セッションは2.00、セッション時間は0.00.05。
これらのアクセスが全部同じ数値になっています。もう疑いの余地なし。容赦なし!
リファラスパムと判断したらフィルターで除外する
「getbottraffic4free.xyz」はリファラスパムだと判断しました。
リファラスパムだと判断したら、あとはフィルターで除外です。
Google Analyticsの「管理」へ移動しましょう。
「すべてのフィルタ」(もしくは「フィルタ」)から、「+フィルタを追加」でアクセスのフィルターを設定できます。
↓↓↓
↓↓↓
フィルタ名は、自分があとで見てわかりやすいものにしましょう。
私は「リファラスパム/○○○○(URL)」といった感じにしています。
カスタムを選択し、「除外」のボタンにチェックを入れます。
フィルタフィールドは「参照」にして、「フィルタパターン」にスパムと判断したURL(今回は「getbottraffic4free.xyz」)を入れてください。
こちらはノーチェックで問題ないと思います。
入力が終わると、保存ボタンをクリックして設定完了です。お疲れさまでした、私。
Google Analyticsのレポートでカウントが止まったか確認する
除外フィルターを設定したあとも、過去のレポートにはスパムによるアクセスデータは残り続けます。
設定したフィルタがきちんと機能しているかは、設定後からアクセスが減ったかどうかを確認すれば良いでしょう。
レポート期間をフィルタ設定日か翌日以降に範囲を設定して、Google Analyticsの「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」→「Referrer」で再確認すれば、除外した「getbottraffic4free.xyz」はもう記録(表示)されていないと思います。
うまく効果が出て、スパムによるアクセス数の増加が止まりました。やったね。
総括:PVを伸ばすために正しい分析をしましょう
スパムは直帰率や平均セッション時間などのデータを間違ったものに歪めてしまいます。正しく排除して、ブログのほんとの姿と向き合うことが肝要です。そこから本当のコンテンツ作りが始まります。……おそらく。
PV増加の近道、あるいは回り道
ほとんどのブログが検索流入をメインの武器として目指しがちですが、Google検索のアルゴリズムがいつどのように変化するかは誰にも読めません。
だから目指すべきは、ファンを獲得することです。一目置かれたり、あの人のところにいけば目的が果たせる、と思われること。
それには記事の作成を積み重ねるだけじゃなくて、自分から露出の機会をもっと増やしていくのが割と簡単な近道だと……わかってはいるんですけど、性格がそうすぐには納得してくれない。
みなさん、もっとソーシャルからの流入を獲得しましょう。もっとわかりやすく言えば、「もっとお客さんと距離感を縮めましょう」、です。
めちゃくちゃ楽になりますよ。
あまり関係のない話題で締めてしまったが、まあいいか。
以上、〈リファラスパムの判別と除外のフィルター設定方法〉でした。
おしまい。
アカウント運営方法に役立つ指針が書かれています。SNSマーケティングの勉強にどうぞ。
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