【映画】ハコモノ映画の佳作『[LIMIT]』を観る

映画の話

どうやら私はハコモノの映画が好きらしい。友人にそう言われた。

箱モノ(ハコモノ)っていうのはジャンル要素のひとつで、

  • 閉鎖的な状況下で
  • 舞台移動が限りなく少ない

みたいな条件付けができる映画です。私の主観的な物差しも多分に入ってくるので、外で使うと話が噛み合わなくなることもあるやもしれません。

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[LIMIT](原題:BURIED)

原題は「埋葬された、埋められた」という意味のBURIED.   より生々しいです。

監督:ロドリゴ・コルテス
脚本:クリス・スパーリング
主演(出演):ライアン・レイノルズ(のみ)

 

あらすじ:イラクのバクーバで働くアメリカ人派遣労働者(トラックでの物資運搬)のポールは、突如イラクのテロ組織の襲撃を受け、気がつけば土に埋めた棺桶のなかに閉じ込められていました……。さて、どうなる。

設定がいいですね。

「なにそれ怖い……で、どうなんの?」って思わせたらもう半分勝ちです。昨今バクテリア的に増え続けるワンシチュエーション・スリラーってやつですね。ワンシチュエーション・スリラーって、設定はいつもなんか良さそうに聞こえるんですよ。悔しいかな。ログラインだけは優秀なのが多い。

フローズン』とかあらすじを聞くと、観たい! ってなるんですが、いざ全部通して観ると「なるほど……」くらいの感想に落ち着いてしまったり。

Amazon.co.jp: フローズン(字幕版)を観る | Prime Video
日の暮れたスキー場で最後の滑りを楽しもうと、ダン、ジョー、パーカーの若者3人が乗り込んだリフトが、突然山上への途中で停止してしまう。いくら大声で救助を求めても、大自然の真っただ中では誰にも悲鳴は届かない。スキー場の営業が開始するのは1週間後。ゲレンデの照明が消え、猛烈な吹雪にさらされたとき、携帯電話も食料も持たない3人...

 

ハコモノを突き詰めた結果

閉鎖的であり舞台の移動が限られている、というのがハコモノのワタシ的定義でした。

それらの要素を突き詰めた結果、半径0.5mで物語が展開されていく異常さが際立った映画ができあがりました。それでいて、視聴者を飽きさせない巧みなお話の進行(つまらなさ過ぎて寝た、って意見も聞きました)。

監禁されたポールは動けないわけですから、内部では物語がどうしても行き詰まる。なので進行は外部に頼るしかなく、セルフォンが大活躍します。

そこでの会話はポールと同じ視点で相手を想像するしかなく緊張感溢れたものになっています。

本編のダイジェスト

最初のカット。暗闇でなにやら吐息がハァハァと。視聴者を焦らします。

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10:00~ごろ

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20:00~ごろ

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30:00~ごろ テロリストからの無茶な要求 まだ棺桶のなかです

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40:00~ごろ

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50:00~ごろ テロリストからの要求2 まだ棺桶のなかです

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60:00~ごろ 

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70:00~ごろ

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83:00~ごろ 全尺90:00の映画ですが、まだ棺桶のなk……

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というわけで、エンドクレジットまで全力疾走で映画は進んでいきます。

正統なハコモノでございました(大満足)。

これ以上のハコモノが観てみたい(たぶんすぐ観られる)

ネットで感想とか見ると、あんまり評価が高くない。私も大々大絶賛!ってテンションではもちろんないけど、まあ100円レンタルなら捨て銭にはなってないなくらいには面白かった。

あの蛇の下りとか、マークホワイトって結局「?」なの、みたいに表に出したはいいけど持て余しちゃってるシークエンスは多々あった。でも、「こいつ助からなくてもよくね?」 的に感情が離れることもなく、同じ場所にいる人物を映し続けても視聴者を飽きさせないようカメラが動いていて楽しい部分もありましたよ。このあたりは『127時間』でも感じた部分ですね。ずっと同じ場所だけど、飽きさせない、興味を失わせないってすごい大事。

スリープオーバー(LIMIT)

 

物悲しいスリープオーバー。

これ、『ノー・マンズ・ランド』でもありましたね。ぐぐーとカメラが上に引いていって、被写体は小さくなり周りは誰もいないっていうの。表現しているのは「世界から切り取られた孤独」です。

劇場で観たかたは災難でしたが、私は十分に楽しめました。一見の価値、あると思います。

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Amazon.co.jp: [リミット] (字幕版)を観る | Prime Video
イラクで働くアメリカ人労働者ポール・コンロイは襲撃を受け、目覚めたら棺に入れられ土の中にいた。手元にあるものは携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒。なぜここに入れられたのか?果たしてここから脱出できるのか?残された空気からタイムリミットは迫っている。(C)2009 Versus Entertainment S.L. A...

 

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