結局、マンガはDMMブックスがメイン、それ以外は特に決め打ちはせず「そのとき還元率のいいほうで」という、当たり障りない運用体制になっています(管理がめんどう)。
私の観測では、キャンペーン時期になるとポイント還元率はkindleのほうが良くなるケースが多く、完結した作品の買い切りに限ってkindleで買っちゃったりしてます。小学館の還元キャンペーンで大人買いした『ARMS』とか、集英社還元キャンペーンのときに『世紀末リーダー伝たけし!』揃えたりとか。
で、どちらのプラットフォームもキャンペーンがあると還元率が変化するので、今後の整理のため、両者の還元率とポイント付与のルールをそれっぽくまとめておきます。
では、はじめます。
DMMブックスの還元ポイントの計算方法は、kindleと異なる
はじめに、基本のキとも言うべき大前提のルールから。
- kindleは「購入金額(税込)」に還元率をかけて付与ポイントが決まる
- DMMブックスは「本体価格(税抜)」に還元率をかけて付与ポイントが決まる
これ知ってましたか?
kindleでは購入金額に対して還元率○%がストレートに反映するので、1000円の書籍が50%還元なら500ptの還元です。わかりやすいですね。
一方、DMMブックスのポイント計算式は本体価格をもとにするため、購入金額の50%ではなく、本体価格の50%となります(購入金額÷1.1で本体価格が求められます)。
購入金額からみた”実質還元率”は、以下のように少し下がってしまいます。
DMMブックス表記還元率 | DMMブックス実質還元率(購入金額ベース) |
---|---|
1% | 約1% |
25% | 約22.73% |
30% | 約27.27% |
40% | 約36.36% |
50% | 約45.45% |
60% | 約54.55% |
70% | 約63.64% |
だいたいこういう数値になります。
1000円の書籍が50%還元となっていても、500ポイントじゃなく454ポイントくらいになる理由がここにあります(税抜の本体価格が909円→税込1000円)。

DMMブックスは平常的にコミックや写真集が「25%ポイント還元(以上)」ですが、実質的には23%弱であり、kindleの23%とあんまり変わりないのだ
DMMブックスとkindleの還元率を比較した表
DMMブックスが基本25%還元で統一の方針をやってくれているのに対し、kindleでは「1%」「3%」「10%」「21%」「23%」「31%」「45%」「50%」とかなり細かく還元率が設定されているのが目につきます。正直もう少しコンパクトにまとめてほしいです。
このへんも全部足して対照表を作ると、こんな感じになります。
【例:1000円の作品を購入する】
Kindle還元率 | Kindle付与ポイント | DMM表記還元率 | DMM付与ポイント |
---|---|---|---|
1% | 10pt | 1% | 9pt |
3% | 30pt | ||
10% | 100pt | ||
21% | 210pt | ||
23% | 230pt | 25% | 227pt |
31% | 310pt | 30% | 272pt |
40% | 363pt | ||
45% | 450pt | 50% | 454pt |
60% | 545pt | ||
70% | 700pt | 70% | 636pt |
これを見てわかるのは、23%と25%がほぼ相当すること。そして、45%と50%もほぼ相当すること。キャンペーン時に振り分けられそうな頻出度の高い還元率ですね。
DMMブックスが25%、kindleが23%というのが”通常の状態”になって久しい
「通常」というのはあんまりふさわしい表現ではないですが、珍しくなくなったみたいなニュアンスで使ってます。最近は”普通”に(※これもまた)新刊も20%以上のポイント還元になってますね。予約すると却って損になったり……。HISASHI……。
それはさておき、いくつか検証してみましょう。
『ワールドトリガー』第1巻での比較。
DMMブックスでは25%、kindleでは23%のポイント還元となっていました。
- DMMブックス 25%還元 → (459÷1.1)×0.25=104ポイント
- kindle 23%還元 → 460×0.23=105ポイント
DMMブックスのほうが1円安く買えることを加味すると、両者のお得度はもはや同じと言っても誰にも怒られないでしょう。
出版社発信のキャンペーンだとプラットフォーム間で調整が入るとかありそう
では、もうちょっと価格帯を上げて。
DMMブックスとkindle、同じ価格(4070円)で販売されている『前田佳織里2nd写真集【スピンオフデジタル版】 恋のかおり and more… baby’s breath』があります。
本記事執筆中の現時点では秋田書店のフェアが展開中なので、DMMブックスでは50%表記、kindleでは45%と高めの還元率になっています(なんでこれを選んだ、言え!)。
付与ポイントを計算してみます。
- DMMブックス → (4070÷1.1)×0.5=1850ポイント
- kindle → 4070×0.45=1831ポイント……のはずだけどなぜか1850ポイントになってる
他のプラットフォームとの兼ね合いで調整か何かが入ってるのかと憶測。全然わからないけど、少しだけ見た目の還元率よりいいポイントが付いてます。
こんな感じで、最近は付与されるポイントが横並びになるケースが意外にあります。
おしまいに:
まとめに入るなり。
DMMブックスとkindleどっちがおすすめか、という話は特にしていませんが、両方にアクセスできる環境(デバイス)があるのなら、とにかく安くお得に買えるときに垣根なく買ってあとで悔やむという方針を提案します。そうです、道連れです。
最後に。読者諸氏がどういう理由でDMMブックスで買ったりkindleで買ったりしているのかはよく知りませんけど(どうせ還元率とか99%オフのセールとかに釣られたんだろう)、ちょっとした判断基準を提案しよう。
- DMMブックスの”25%還元”は25%じゃない……
- kindleの23%はDMMブックスの25%とほぼ同じだ
- kindleの45%はDMMブックスの50%とほぼ同じだ
- どちらも「50%ポイント還元」と謳っている場合、価格が同じならkindleのほうがお得だ
- 最近のDMMブックスは、ビジネス・実用書にポイントが付くのはスーパーセールの時期くらいだ
- UIはDMMブックスのほうが断然いい(だからマンガはDMMブックスで買っている)
以上の情報で、どっちで買うか特にこだわりがないケースの選択肢ができあがると思います。ほんとに?
年に数回50%還元で購入できる機会がある集英社コミック・少学館なんかはkindleに腰を落ち着けてもいい気がします。
kindleの50%はDMMブックスのおよそ45%なので、10000円くらい買った場合は500ptの差が出てきます。生涯10万くらい買うことになったら5000ptですからね。いまと変わらない計算式ならどんどん差が開いていく。ぜひDMMブックスには計算方式を改めてもらいたいところ。コインによる不良債権の補填が先か。ははは。
そんな感じで〈kindle・DMMブックスの還元率と付与されるポイントを比較してみる〉というお話でした。
おしまい。
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