「AIによる概要」というのがGoogleの検索結果の上の方に表示されるようになりはや幾星霜。
たとえば偏差値と検索したら、こんなふうな検索結果ページが表示されます。
アレルギーが出てしまった方すみません、すぐ仕舞います。
こんな感じで、茶の間床の間ところ構わずに出現する「AIによる概要」を非表示にしたい。
「search labs」でオンオフにできるからオフにしろ、というのはまったくアテにならないアドバイスで、そんなものでは消えてくれません。
選択肢としては、
- フィルターを「ウェブ」に切り替える
- 「日本語のページを検索」に切り替える
- 「-Fzsovc」を一緒に検索する(「-ai」の派生)
- 検索エンジンを変える(DuckDuckGoなどに)
このあたりでしょうか。ちょっと新規性がありそうなのは3番目のみ。
では始めます。
フィルターを「ウェブ」に切り替えてAIによる概要を非表示にする
一番簡単なのは、ウェブフィルタを「すべて」から「ウェブ」に切り替えることです。
この方法だとWEBページのリンクだけが表示されるようになり、「AIによる概要」と、それと同じくらい調べ物に邪魔だった「関連する質問」も一緒に非表示になります。手間も少なく効果は抜群です。
あとはこの”モード”を維持したまま、別の単語を検索していけばいいです。
懐かしい無骨さがいいと言えばいいけれど
少しばかりの難点としては、動画やトップニュースも非表示にする仕様上、総合的に情報を取得したいときにダイレクトでyoutubeの動画を観に行くというようなアプローチは自然やりにくくなります。まあ、そういうときは動画検索に切り替えてから「大外刈り」とか検索すればいいでしょう。
また、ブラウザを閉じたりすると検索フィルタが「すべて」に戻ります。次に検索するときにもう一度ウェブに切り替えたりする必要があります。
ウェブに切り替えた状態をブックマークできたりすると楽ちんなんですけどね。
「すべての言語」から「日本語のページを検索」に切り替える
フィルターを切り替える他に、「ツール」から言語を選択して「日本語のページ」に変更することでもAIによる概要は出なくなると思います。
こっちの方法は検索対象を「すべて」に広げたままの検索ができて、画像とかニュースとかも表示されます。人によってはこっちのほうが使い勝手がいいかもしれません。
関連する質問は表示されます
マイナス検索の演算子で「AIによる概要」を非表示にする
あとはマイナス検索、除外検索の演算子を使う方法もあります。
マイナス検索と聞くと「キーワードの後ろに『-ai』をつけるってやつでしょ」とかなんとかもう知ってるよ的な顔をされるんですが、あれはあんまりいい結果を生まないんじゃないかと思っています。
というのも、「-ai」だと巻き添えを食らう範囲が広範囲に及ぶんじゃないかと。
「検索対象の範囲」の項目はデフォルトで検索対象が「ページ全体」になっていると思います。
つまり、「-ai」の本当の効果(影響)というのは、
- ページタイトル
- ページ本文
- ページURL
- そのページへのリンク内
……のいずれかに「ai」を含んでいる記事ページを非表示にしてしまう可能性があるわけです。
AIについて書かれた記事はもちろん、本文中やURLに「ai」が入っていると刈り取られるルールになっちゃうんじゃないかと。もはや「あーついでに」状態です。
「Aimerさんのライブの話」なんかも消えるかと思ったら、そっちは大丈夫っぽかった。takahashi AIとかだと駄目かもしれん
「-ai」メソッドが広がると、本記事はどんどん日の目を浴びなくなるのでは
というわけで、奇しくも別の単語に混ざりやすい「ai」という単語を除外するこの方法は、知らず知らずに情報量を狭めているわけでけっこう厄介だなと思うわけです。
わかって使うのはいいけど、一応そのことを把握しておいてほしいなくらいの。もうけっこう広がっちゃってるみたいだが。
信用できないと貶されているAIによる「AIによる概要を消す方法」の概要ははたして信用されるんだろうか。疑問は尽きない。
「-AIによる概要」では駄目なのか?
「-ai」による巻き添えが大きいなら、もっとストレートに「AIによる概要」にマイナスをつけた「-AIによる概要」にするのはどうか。
これでもちゃんと機能するのですが、「『AIによる概要』の消し方を発見した」という記事がヒットしなくなりますね、たぶん。残念。
この記事の情報はどんどん日の目を浴びなく(以下略
クラス名「Fzsovc」でマイナス検索をおこなう
「-ai」だと広範囲すぎて使いにくそうと思い、何かないかと考えていたときに思いついて現在試験中……というか、しっかり仕組みを理解しないまま「まあ使えてるからいっか(ヨシ!)」という感じです。興味があれば触ってみてください。
検索結果に出てくる「AIによる概要」の要素を調べてみると、classに「Fzsovc」というのが入っていました。
よく知らない人に向けて人力ハルシネーション(※知ったかぶり)をかますと、クラス名と言うのはプログラム用語のひとつです。例えるなら、幼稚園のお遊戯の時間に、班ごとに向けた指示が出せるように班分けをして名前を定義することです。ウサギさんチームは手を繋いでというイメージ。
よくわからない例え話はともかく、Googleが「AIによる概要」を検索結果に表示するためには、「Fzsovc」を含んだコードを動かさないといけないわけで、そこに「Fzsovc」なんて表示するなという指示(演算子)をGoogleに出してもらうわけですね。「出せ」「出すな」の相反攻撃です。
これで、細かい仕組みはよくわからないけど「AIによる概要」はいまのところ出てません。
「関連する質問」は以前湧いてきます
「-Fzsovc」で非表示に巻き込まれる記事はいまのところ少なそう
Googleが独自で定義したクラス名だと思うので、意味とかはなくただの羅列であると考えています。一応、完全一致検索をかけてみましたが、日本語のページはありませんでした。日本語のページはありませんでした。
この記事を公開したころには、非表示になる記事第一号になるんでしょうか。それもまた一興。
おしまいに:根本的な解決じゃないけどね
「AIによる概要」が現時点でかなりメイワクな存在なのは同意したうえで、ああいうのはフィードバックを送って「ここが駄目」と修正を加えて精度を上げていくものであって、それに参加しないで臭いものとして蓋をするのもどやねんフリーライダーという気持ちがなくはない。あるっちゃある。
でも、Googleの検索アルゴリズムに冷や飯を食わされている身としては、「ユーザーは無償で働くデバッガーじゃあない」という気持ちもある。忠義を尽くしたいインターネットはもうどこかへ去ってしまった。
そんな感じで〈Googleの検索結果の「AIによる概要」を非表示にする方法をいくつか試してみる〉というお話でした。
おしまい。
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