2017年秋アニメの第1話視聴中。ざっくりとした感想メモ

ネト充のススメ 第一話 シーズンまとめ記事
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時間がないので、ざっくりと。

2017年の秋アニメ、放送本数は50本を超えまして、相変わらず多いなーといった具合(そしていつも持ち出される、05~07年あたりはもっと多かったのだぞ、との古参様のご意見)

原作元をまとめた拙記はご覧になっていただけたでしょうか?
未見の方は暇つぶしにどうぞ。

2017年秋アニメの原作まとめと傾向
現在の「アニメ化」はどこから多く来ているのか

完走はせいぜい10本ぐらいが関の山で、実際には6本ぐらいに落ち着くんじゃないでしょうか。

で、記事にするのは まあ4本ほどできれば御の字かな、みたいな。3ヶ月で4本……えらい消極的なブロガー様だな。

いい機会なんで、リアルタイムの放送軸とブログの時間軸を再度フラットに調整を図りたい。これ宣言するの何度目なんだろうか(たぶん今回もうまくいかない

【いまのところ観れた作品】

  • アニメガタリズ
  • ネト充のススメこれは強くおすすめ
  • URAHARA(オススメできそう)
  • 少女終末旅行(好み分かれそうだがおすすめ
  • 十二大戦(好み分かれそうだがオヌヌメ
  • ブレンド・S
  • 魔法使いの嫁(おすすめ
  • お酒は夫婦になってから
  • 干物妹!うまるちゃんR

では、ゆるくやんわりと思い出しながらいきませう。

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トレーラーのまとめでは豊作に期待薄だった秋クール

youtubeで「今期のトレーラーまとめ」の動画を9月下旬くらいに観たときは、「あら、興味そそられるのがあんまりないな……」ってのが動画の前半の印象でした。動画後半には映像が完成してないアニメのパートに入ってだいぶ盛り返した感はありましたが……。

漫画もラノベも手を伸ばさなくなって久しいので、私にとってはほぼ全てが”新作”アニメみたいなもので、そこは新鮮な気持ちで視聴に臨めるのが救いではあるのです。

アニメガタリズ

前期の『ノラと皇女と野良猫ハート』が妙に面白くてですね、高森奈津美が好きとか関係なく、いいアニメーションだったなあ、と思っていたんです。やぎの回は全然好きじゃないの。

そんな『ノラとと』の監督:森井ケンシロウ氏が本作でも指揮を取っていて、初の30分枠を手がけるらしくお手並み拝見とでも言うような期待で観ました。

予告編からして「4話からが面白いよ」とキャラクターに言わせるメタい逃げ口上とハードル下げが鼻についていまして……。1話の次回予告でも「1話で切るなよ」ってまたあのマスコットに言わせたり。

ノラととに続いて、作品の(物語の-ではない)基盤がギャグならばメタが取り入れられるのは予想の範疇だったし、既存のアニメ作品群を匂わすパロディが数多く提示されていたり──というか、それらのアニメ群が彼女たちの”語り”の題材であり物語の主題である以上、「アニメを語る」という行為それ自体がそもそもひとつ俯瞰が入ったメタ構造に近いものではある。

…………。

私はいったい何を言っているのでしょうか? 読み直してもよくわからない。

「アニメを語る」という行為をアニメーションで表現することがメタの一種である、ということかな。

そして、作品内にメタの感触が漂っていることにより、『アニメガタリズ』のスタッフが放つ”本当のメタ”「4話まで観てね」「1話で切るなよ」といった発言)がわりと素直に受け入れられるような構造になっている。そんな気がする。

まあ実際は鼻についてる私みたいな人がいるんじゃ大して成功していないんだけど。
というかそんな狙いがあるかどうかも怪しいもんだけど。

親和性が高くても食傷気味になるよねって話。違うか。

とにかく、そんなメタがどうこうの話は誰もがよくやる過ちだから別にいいんですよ。
勝手にメタに手を出して、そして壮大にスベったらいいんですよ。

肝心なのは、

4話から面白くなるって言っといて本当に1話が面白くなかったことですよ!

第一話の役割

昔から何回も言ってますけど、

第一話の役割っていうのは、独特な世界観や設定の説明/提示でもなければ、最終話への伏線を仕込むことでもなくて、観客に第二話を観たくさせることなんですってば。それを外部から外部から視聴を後押しするようなことを……。Twitterでもそんなことしてからに。

作品内で完結させようよ。そんなことでは後世に語られる作品として残らないですよ。

「4話から面白くなる」って身内に言われた作品の第1話から第3話までの原画や背景や撮影を手掛けた人の心中お察しします。

物語のスタートが遅いのはいいとして、画面がさして面白くないのは嫌だな。話に乗れないぶん画面で引っ張って欲しいところなんだけど。

3話か4話でふたつの軸が交差して本筋ができあがるんだと勝手に予想していますが、それまでにぼろぼろと観客が離れていかなければいいけれど。

参照リンク>>アニメ『アニメガタリズ』公式サイト

ネト充のススメ

これは推していきたい。

第1話だけでもまずはまるっと観て欲しいですね。

OPとEDがいい。これ最後に言ったほうがよかったかな。

能登麻美子の「はあ……」が聴ける。これだけで視聴する価値があると思うぞ。能登のブレスはやっぱり段違いに良い。

MMOモノ……ではあるけれど、SAOやログ・ホライズンのようにゲーム内容やゲーム内物語には比重が寄っていなさそう。ネットゲームを介しての人間関係がこの作品のメインなんだと思う。アバターとリアルとの葛藤があるのかどうなのか。引きこもり脱出がゴールでもないし、ネットにどっぷり上等なタイトルだからこれからどうなるのかが楽しみ。

リリィさんが可愛い言動をとるたびに「だが男だ……」のフィルターが邪魔をするのがまた面白い。誰がネカマで誰がストレートなのか、謎が残されているのも上手い。

OPとEDまでを含めた第1話でメインの人間関係とリアルワールドでの関係者を匂わしてみせる構成は、非常にきれいにまとまっていて第2話が観たくなる。これがちゃんとした第1話の役割でしょう。

衣装デザインで めばちさん が参加してますのでそこもチェック。

U-NEXTで『ネト充のススメ』をチェック!

EDのクレジット芸

EDセンスあるなあ。楽曲もいいし映像もいいし、涙腺にくる。第1話にして最終回を迎えてしまったような悲しさはなんだ。100点。

マウスのスクロール演出がいい。フリックが基本のスマートフォンユーザーには馴染みも親しみもない動きかもしれないけど、あれはいい。全部一緒じゃなくて、彼女の動きと連動してクレジットがたまにスクロール移動する。これがいい。

ネト充のススメ1話-2
『ネト充のススメ』第1話EDより

リアル櫻井さんのカットで、画面左でUターンする女の子の動きがいい。今度、確認してください。

ディスプレイ越しのカメラで部屋の様子が左右逆なのは後ろのタンスの配置から察してるとは思うんですが、最後だけ正位置で終わるんですよ。あと明らかに最後のショットだけ部屋が明るいこの対比。

ネットとリアルの対比でもあるし、「裏返しの自分」ともとれる。

正位置のほうの覚悟決まったような凛々しい表情は、ネットとの決別を予感させたりしませんか? しませんね。 せいぜい自分に正直になれた、くらいにしておきましょう。

OP/EDともに

絵コンテ・演出・作画監督:山門郁夫

参照リンク>>アニメ『ネト充のススメ』公式サイト

URAHARA

好きなファッションはプレッピーだと!? 生意気だな。

原宿はじめファッションのことはてんで明るくないですが、ポップなデザインがかわいいのはポイント高い。とくに背景に湯浅政明監督の香りがほのかにしますね。歪んだ直線って言うんですか、ちょっと矛盾してますけど「直線なのに線がゆるい」んですよ。背景がね。

あとは画面分割なんかにもアニメ『ピンポン』で観たような湯浅政明フレーバーが少し。分割と言えば京極尚彦が『GATE  自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』でも何度か使用していたような。デ・パルマとか言い出すと話が逸れるので割愛します。

 

エイリアン侵略なんて荒唐無稽なお話、スロースターターな部分とポップなテイストの絵柄から甘く見ている人が多いような気がしますが、このアニメは侮れないし奥が深いですよ。私が何か見落としている気がする、と思えるほどには奥が深い。言い換えればそのくらいの浅さ……。

で、ぶっ飛んだのがこのカットね。

urahara1話-2
『URAHARA』第1話より

エグいわー。なんだあこれは。なんでこの画で脳が理解できるんだ?

URAHARA 第一話

絵コンテ/レイアウト監修:荒川 眞嗣

石見舞菜香の沼

あとは何といっても石見真菜香が出てるのが大きいですよ。ですです。
正直、春奈るなが声優として出演するって企画の主旨よりもこっちのが私には重要。

彼女は出世すると思うので、出世イヤーの今年の作品はチェックしておきたいところ。
ゲーマーズ!』、みなさんぜひ観てください。今年のトップ20に入る出来映えです。

脚本が高橋ナツコだからってゼロ話切りする人が続出しているとすると、ちょっともったいない。面白みはあります。

参照リンク>>アニメ『URAHARA』公式サイト

少女終末旅行

ポストアポカリプスものらしいが、まだ情報が少なくて(話が進んでもそこまで説明はされないと思うけど)展開の見通しとかに手が回らない感じ。つぶれ饅頭みたいな絵柄は好き。どっかでアビスましまろとか苺アビスとか見かけた(『メイドインアビス』と『苺ましまろ』からきてる)。ダウナーな ちいちゃんと美羽のやりとりってテイストはすごいわかる。

ゆる~くダベり続けて半装軌車のケッテンクラートで移動するだけの、ロードムービーみたいな心構えで観ることになるでしょうな。

銃口を人の顔に向けるのは良くない。しかも指がトリガーにかかってんじゃねえか。これはいくない。弾が入っていたのか不明だけど、撃つはずがないのは二人共わかっていてうんぬんの信頼関係の描写でもあれはよくない。銃の恐ろしさがわかっていないってキャラ付けもなんだかなあ……あんまり好きなやり方じゃないかな。おふざけでも銃口は人に向けたらダメ。

参照リンク>>アニメ『少女終末旅行』公式HP

十二大戦

物語シリーズ、刀語シリーズ、戯言シリーズについでのアニメ化としては第四弾になるもよう。すごいね。こんなに自作がアニメ化した作家もなかなかいないのでは? 漫画やドラマにもメディアミックス展開を果たしていて、ドル箱作家様さまさまだ。

西尾維新作品における「突然の死」──キャラクターの無駄遣いもとい「贅沢使い」には目をみはるものがあるというのは以前に『悲鳴伝』のお話で触れましたが、アニメ化になると役者も要素として付随してくるわけで。いつかの『それでも町は廻っている』で「犯人はギャラが一番高いやつ!」説なんてのもありましたが、いまや売れっ子も売れっ子の日笠陽子の担当するキャラクターが颯爽と登場したのち早速退場してしまいそうで、キャラの持ち上げから梯子外すまでの容赦の無さに毎度楽しませてもらってます。

だってあんなすぐにやられちゃうキャラクターの掘り下げのために、多くのテキスト量つぎ込む行為がそもそも面倒になりそうなもんですよ。(イノシシさんについては、ウサギさんが死者を操れる能力っぽいので、引き続き出演はあるかと)

あとはイノシシさんの回想での洲崎綾の演技がとても良かった。洲崎綾はいい役者だなあ。

段々狂っていって自害するシーンなんか、その……下品なんですが……ふふ、エレクチオンしそうになりましてね……。四回くらい聴き直しましたよ……ふふ。(詳しくは「エレクチオンしないのーッ」か「吉良吉影 モナリザ」で検索してください)

どうこう言っても私は西尾維新に半ば盲目的なところがあるので、あまり説得力もないですが、楽しいアニメになっていると思います。

参照リンク>>アニメ『十二大戦』公式HP

ブレンド・S

芳文社からの作品のカラーが合う合わない、個人的にけっこう波がありまして。アニメごとに制作会社が違うし、芳文社のなかでもレーベルがいくつか分かれてるので、味わいが変わってくるのは当然なんですが、確かめたいこともあってちょっとばかし勉強中です。

で、鼻血ぶー店長のキャラクターがあまり好きになれない。

でも毎クールあるわけじゃない「雑破業が関わってくる枠」なので、キラメキ回があると信じてしばらく観るつもりです。

参照リンク>>アニメ『ブレンド・S』公式サイト

魔法使いの嫁

色彩が綺麗。劇場版でやっていたのは知っていたんですが、なんとなく観に行くまで至らず。種崎敦美が主役なのでしばらくは観たい。妖精のなかに”斎藤千和に似てる人”がいると思ったら別の人だった。斎藤千和に似てる人って黒瀬ゆうこ(『ハイスクールフリート』のココちゃんの役)がまず思いつくんですけど、さらに別の人だった。内藤有海という方のよう。

OP最後のカットのピン送りがあんまり効果的じゃないような、後ろボカシた意味は何だ? みたいな。

EDの作曲が吉良知彦。ずっと前から知人に「ZABADAKは聴け」って言われてて、数ヶ月前の吉良知彦さんの訃報のときも結局聴いてなかったんですが、そろそろちゃんと聴こうと思います。

導入こそ暗い過去をほのめかしてシリアスっぽかったですが、デフォルメでのコミカルなカットがたまに入るのでそこまで重い話にもならないのかも。いい雰囲気アニメだったら良いな。

参照リンク>>アニメ『魔法使いの嫁』公式サイト

お酒は夫婦になってから

1話がまあ面白くなくて。ははは。

なんなんだろうこれは、と。同じ二面性でも『ネト充-』とはえらい違いだなーなんて。

昔、石田ゆり子がニッカのCMで「女房を酔わせてどうするつもり?」って言うかわいい台詞がありましたけど、これアニメ化してどうするつもり? ってそんなこと考えてるうちに第1話が終了。

まだ1話なので話が広がるのかもしれませんが、

家に帰る→亭主がお酒を出してくれる→しふくーーー。

これがずっと続くのなら3話くらいでサヨナラしそう。

参照リンク>>アニメ『お酒は夫婦になってから』公式サイト

干物妹!うまるちゃんR

前期の1話も視聴前の期待を越えなかったのは、よく覚えています。

動画工房のアニメだ! やったぜ! ってテンション高めで視聴したけど、あんまり没入できなくて、楽しくなってきたのは切絵ちゃんが出だしたころだったと思う。けっこう二分しがちな、うまる肯定派、うまる許容できない派ならまあ肯定派ではあるんですけど、絡みとしては切絵ちゃんが輪のなかには居て欲しい。そのときが一番おもしろい。ギャグとしても。

あとはやっぱり二期の1話観て思いましたが、シルフィンってなんか冴えないですよね。ポジションとして。だからか、1話もあまり乗ってこず……。サッカーの試合を引き伸ばしすぎたのが原因ですね。

私が期待しているのは、(参加されているのか不明ですが)鴻野貴光が脚本担当する話数で面白いと思えるかどうかです。氏が受け持った前期の第4話がシリーズ通して浮くぐらい面白くなかったのであまりいい印象が持てなくて……。シルフィン登場回なので難しい内容ではありましたが。

参照リンク>>アニメ『干物妹!うまるちゃんR』公式HP

第2話に進むか、第1話をさらうか……

気になってるの多数、まだ観れていないの多数。

面白いと思ったものは第2話に進んで、判断迷ってるモノは一旦保留で未視聴の1話を確認していきたいところ。どこに感動があるかわからないし。

とりあえず一話について書けること書いたので、十二大戦の第2話でも見ようと思います。

一押しは『ネト充のススメ』でございます。ドラマがあるアニメだ。

そんな感じで〈2017秋アニメの第1話、ざっくりとした感想とメモ〉でした。

おしまい。

U-NEXTで『ネト充のススメ』をチェック!

U-NEXTの無料トライアルは31日間。気合い入れていけば全話視聴できるはずです。

 

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