原作の傾向については以前から調べてみたい気持ちはあったものの、どうにも腰が重くて手を付けずじまいでした。
「またラノベか」「腐女子向けアニメ増えすぎ」「オリジナルは売れないのによくやるわ」「こんなのまでアニメ化するって、よほど原作が枯渇してんだな」
特に調べもせずに印象論でだけでマウントでも取ったようなコメントを見るたびに、否定したい気持ちが湧くが、こちらも具体的な数字がない。じゃあ調べないと。
2つや3つちょっと尖った要素があれば○○のパクリだの、「○○するのが流行ってんの?」なんて短絡的な発言してるようなものを真に受けてもしょうがないんだけど、局地と全体はけっこう違うこともあるんだぞと、言いたい。
ではまっすぐGO!
分類のルール
大カテゴリとして、まずは以下の8つに分けます。
- 漫画(紙媒体)
- webコミック
- 小説
- ライトノベル(紙媒体)
- ネット小説
- ゲーム
- オリジナル
- その他(CD、イラスト、楽曲、etc.)
メディアミックスの変遷があるものは、放送時クレジットや公式HPのスタッフ・キャスト欄を参考にしています。
ブラウザゲーム、ハードありのソフト、PCゲームなど細分化が起きている「ゲーム」は中カテゴリとしていくつかに分類。
作品は主に”深夜アニメ”と称されるもの、とそれら関連のアニメから更に抜粋。コナンやONE PIECEやプリキュアなどは除外しちゃいました。
集計総数は48作です。あやふやな部分もありますが、よろしくどうぞ。
漫画:16本
紙媒体に掲載された原作作品はこちらに。webコミックで初発表→紙コミック化したものはwebコミックのほうに記載。
- 別冊少年マガジン……『UQ HOLDER!~魔法先生ネギま!2~』
- モーニング……『鬼灯の冷徹 第弐期』
- イブニング……『いぬやしき』
- アフタヌーン……『宝石の国』 (講談社 計4作)
- 週刊少年ジャンプ……『銀魂 ポロリ篇』『ブラッククローバー』『食戟のソーマ 餐の皿』
- 週刊ヤングジャンプ……『干物妹!うまるちゃんR』
- ジャンプコミックス……『血界戦線&BEYOND』 (集英社 計5作)
- 月刊バース……『このはな綺譚』(幻冬舎)
- ヤングアニマル……『3月のライオン 第2シリーズ』(白泉社)
- まんがタイムきららキャラット……『ブレンド・S』(芳文社)
- ミステリーボニータ……『クジラの子らは砂上に歌う』(秋田書店)
- 月刊コミックガーデン……『魔法使いの嫁』(コミックガーデン〈IG〉)
補足:『おそ松さん』は紙上をいろいろ移転しているので漫画あつかいのその他にしました。
webコミック:6本
このwebコミックって媒体がいまだによくわかっていない。聞き慣れない固有名詞が頻出するけれど、それがレーベル名なのか掲載サイトなのか、よくわからす母体までは調べきれませんでした。なので、連載している(-た)ところ、なニュアンスです。すみません不勉強で。
- コミックNewtype……『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』(KADOKAWA)
- やわらかスピリッツ……『お酒は夫婦になってから』(小学館)
- くらげバンチ……『少女終末旅行』(新潮社)
- コミックフェスタ……『お見合い相手は教え子、強気な、問題児。』(株式会社ウェイブ)
- comico……『ネト充のススメ』(NHN comico)
- IAM電子出版……『あめこん!』 (IAM)
ライトノベル:3本
「小説」は今期ないようです。ここで活字媒体の分類のマイルールを。
アニメ市場では、活字からのアニメ化で一番多いのが、ライトノベル。次いで、ネット小説、小説(紙媒体)、となっている……はずである。
ラノベを基準として、「ラノベ以外の紙媒体(≒小説)」と「ラノベ以外かつ紙媒体以外(≒ネット小説)」の分類でいちおうの補完はできたと思う。
「ライトノベル」の判断基準はレーベル制に準拠しました。作家うんぬんは無関係。
- JUMP J-BOOKS……『十二大戦』(集英社)
- 電撃文庫……『キノの旅-the Beautiful World- the Animation Series』(KADOKAWA)
- ガガガ文庫……『妹さえいればいい。』(小学館)
ネット小説:2本
ここもニガテな分野。なろうやArcadiaなどの住み分けがよくわからない。烏合の衆なのか玉石混交なのかすら。でも関係者やファンはそのあたりナメた態度とると割りと厳しい。すぐにマウント取ろうとする。ツインテールとおさげの違いを大事にしたい、そんな気持ちは私も分かるので、ちょっとずつ勉強だな。
- ケータイ小説→エブリスタ……『王様ゲーム』(双葉社)
- クランチロール内イラストノベル……『URAHARA』(パトリック・マシアスさん)
ゲーム:8本
PS vitaやX BOXなどのハードありきのソフト、PCでプレイするソフト、などのパッケージ化/ソフト化したものと、完全デジタルコンテンツとでも言うようなものとを分類した。分ける意味があるのか私自身ピンとこない。ソシャゲのアニメ化が多いような気がするので、そこを強調できるよう線引したい狙いがあったのです。PCのみでプレイできるブラウザゲームとスマートフォン向けのゲームも、ゲーム化の流れをみるためには分けておきたかった。
- PCゲーム……『Dies irae』(light)
- PS vita……『てれびあにめ大正メビウスラインちっちゃいさん』(ヒューネックス)、『DYNAMIC CHORD』(アスガルド)
スマートフォン向けゲーム
……『ディアホライゾン(被)』(スクウェア・エニックス)
……『戦刻ナイトブラッド』『Code:Realize~創世の姫君~』(オトメイト 計2作)
……『デレマス劇場 第2期、アイマス サイドM』(バンダイナムコ 計2作)
オリジナルアニメ作品:13本
オリジナル作品における原作(者)の名義を、製作会社でいくか脚本家でいくか、ちょっと迷ってます。後日統一するつもりではありますが……。
『アニメガタリズ』『いつだって僕らの恋は10センチ』『TSUKIPRO THE ANIMATION』『Just Because!』『ROBO MASTERS THE ANIMATION SERIES』『結城友奈は勇者である 第2期』『タイムボカン24 逆襲の三悪人』『ファイアボールユーモラス』『ラブライブ!サンシャイン!! 第2期』『ドリフェス!R』『つうかあ』『クラシカロイド 第2シリーズ』『Wake Up, Girls! 新章』『Infini-T Force』──以上。
分類しにくいのを詰め込んだ印象がありますね。『ラブライブ!サンシャイン!!』とかはオリジナルの認識でいいのか? とか、『タイムボカン24-』なんかはおそらくリメイク作品ですし、『おそ松さん』はなんで? みたいな。疲れてきたので判断があやふやに。
『TSUKIPRO THE ANIMATION』の原作の媒体は、調べると「CDシリーズ」になってるんですが、これがドラマCDなのかなんなのか判然としない。本来「その他」あつかいなのですが、オリジナルアニメ枠にねじ込みました。
まとめたけれども……
特に満足できるような結果は出ませんでした。講談社頑張ってるなあ、IGポートはほんとに大きいなあ……それぐらいです。ああ、タノシカッタ……。
ラノベが極端に少ないんじゃないかと。前クール、前前クール、前前々クールも照らし合わせないと分かりませんが、変な話、ラノベから原作引っ張るブームは終わったのかな、と思います。が、『とある』がアニメ化したりまだ潤いが残っている感じもする。正直わからん、変な話。
秋クールは声優アワードの審査期間としても重要なクール。そろそろ予想の候補を固めていかねばなと思っています。富田美憂と石見舞菜香が本年度の喜ばしい収穫です。あとは大和田と和多田と……それはまあ、おいおい記事にでもなればいいなと。
そんな感じで〈2017年秋アニメの原作元の媒体まとめ〉でした。
おしまい。
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