【アニメ】スズメで振り返る灼熱の卓球娘!!

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

灼熱の卓球娘11話

こんにちは。折田(兄).exeです。

今日もまた暑くなりそうです──、とは『H2』の結びである。

[挨拶]

早いもんで今期も最終回を迎えるアニメが続々と出てきてます。溜まっているアニメにかけては年末年始にゆっくり観たいのですが、年末も平常で新アニメが始まってしまうという目まぐるしさですから、前期の見逃した分なんて観られるのははてさていつになるのやら。『Rewrite』もカムバックするのでそれが一番の急務かなと。一周遅れの『ろんぐらいだぁす!』の枠調整は来年以降どうなるんでしょう。私、気になります。(『いまさら翼といわれても』買いに行かなきゃ)

【12/22 追記】

この記事をDropした翌日のことですが、アニメ『灼熱の卓球娘』の入江泰浩監督にRTしていただきまして……(アセアセ

(結びの部分で文脈の流れから敬称略としましたこと、ここに陳謝します)

このスズメを挿す演出はシリーズ構成・脚本である倉田英之氏のお仕事(アイデア、だろうか)であることも教えていただいた次第。私のなかの”倉田英之”といえば、『R.O.D』という紙アニメの原作ライトノベルの著者、あるいは『ガン×ソード』の脚本の人、である。そう紹介すれば同世代の人間は「ああ、はいはい」となる。
しかし、ほんとうにサムライフラメンコはどうしてあんなことになってしまったのか……。

ごほん。

この記事を描くにさしあたり、原作との差異をまず調べないといけないなあ、とは思っていました。順番としては

  1. これって原作にもあるのかな?
  2. (確認。)よし、原作にはない。じゃあ、アニメフタッフのアレンジだな。
  3. (スタッフを眺めつつ)ふむ、監督が絵コンテも数回かいているし、この方の発案なのだろう。
  4. 記事にする。

これが理想的かつ正しい流れだったはず。作業をはしょったせいでもったいない結果になった。こんな後出しジャンケンみたいな言い訳なんか書きたくなかった。

で、確認してきました漫画喫茶でしたが。
やはりスズメは出てませんでした。あと第六話の暖色寒色の話ですが、そもそもコミックなので色なんか付いてませんでしたよ。読んでて気づきました。ははは。

正直なところ、じっくりと画面を観てもこれが演出の仕事なのか脚本の仕事なのか、判断できない場合が多々ある。今回もそう。演出さんのお仕事とかは特に何に作用しているのかわからない。「仕事」とあらわした反面それは「責任」も一緒についてくるわけで、いわゆる”戦犯探し”の材料につながってくるんだと思います。でも、そこが私はいまいち見極めがきかない。

【追記終わり】

いいアニメだから、みんな、観れ!

スズメ+メタファー=スズメタファー!!

灼熱の卓球娘』では舞台が雀が原中学校ということにかけて、スズメを用いたメタファがシリーズ通して度々使われていました。今回はそんな話。スズメタファーはさっき適当に名付けました。ジョジョのツェペリ先生は関係ないよ。パパウ!

メタファーという隠喩表現があります。

対象物を擬似的なものに置き換えた表現のことを指し、最近では受け手の想像力が増すあまりに(ようは深読み)、作者の意図以上に創作や表現が歪曲されているような傾向が見受けられます。大きく話題になったところでは、『響け!ユーフォニアム』シリーズについてとある女性がツイッターで言及した、”男根の代わりにでっかい吹奏楽器と絡む”や”ギターは手で触れて終わりだけど、吹奏楽器だとお口で加えるでしょ。京アニ、露骨に狙ってます”といったもうどこから手を付ければいいのかわからないような拡大解釈には驚きとともに苦笑いでしたよ。もうほんと、京アニ出身小泉くんの台詞を借りるなら「困ったものです」とでも言いたいところ。

吹奏楽器は男根のメタファー、なんて言葉が独り歩きしていきました(本人がそういったわけではないのですが)。久美子のユーフォを指しての発言なのかチューバなのか怪しいところですが、そもそもユーフォニアムやチューバは”咥えて”ないんだよ。そのあたりもう少し勉強してから呟かれては? なんて思わなくもないですが、個人の受け方や楽しみ方にはとやかく外野が言うことじゃない。ファゴット先輩のことをそういう目で見ていたいんならもう何も言うまい。

観る人によっては「これは射精のメタファー」とか言うんだからもうほんと何も言えない。

苦い話題はこのあたりにして、メタファの説明については過去に一度書いたので飛ばしましょう。

参照リンク:メタファについて詳しく理解したい方はこちらへ↓。

【演出Pick up】アイドルマスター シンデレラガールズ(#8)で見る何気ない静止画メタファー
煩わしい太陽ね。 (おはようございます、 折田(兄)です(@orita_no_ani) 『アイド...(以下略

では予備知識もついたところで一緒にどきどきしましょう。(ちなみに物語を象徴するせりふ「どきどきする!」を一番最初に口にしたのはあがりです)

第一話

朝練のため早朝に学校についたあがりとこよりが出会うシーン。

まずは一人で通うあがり。

灼熱の卓球娘1話

そして門にまたがっているこよりと遭遇します。ここでスズメが一羽増えます。

このカット、おそらくこの時点でのランクも加味した配置ではないかなと思います。画面上があがりスズメなんですが、この時点ではまだ上に(あるいは前に)いる。なんとなく警戒しているような視線をこよりスズメに向けている。

灼熱の卓球娘1話

こよりスズメが前傾姿勢でほんとに若干ですが頭が低い。これはお辞儀をする こよりとのシンクロ。対して、身体をまっすぐに立ったままのあがりとあがりスズメ。

灼熱の卓球娘1話  

その後、部室へと移り二人は”軽く打つ”ことに。しかし白熱しはじめたこよりにあがりは若干のいらだちを持つ。対峙する二人、そして無意識ながら少し距離をとるあがりスズメ。いい!

このように部員の心情や状況をスズメを通してわかりやすく表現していたわけです。では2話以降もみていきましょう。

第二話

冒頭。ランキングをのぼりつめるこよりに焦りを感じつつも朝練に向かうあがり。

灼熱の卓球娘2話

これをがけっぷちと捉えるのはいささか深読みだろうか。トップだと思っていたら実は崖っぷちだった、なんてソビエトジョークみたいな話である。

2話はここだけだったと思います。

第三話

さて、実は2話が終わった時点でこんな記事を書いておりました。

参照リンク:卓球って楽しいよね!なアニメが始まったよ。

【感想】アニメ『灼熱の卓球娘』 1話と2話。やっぱり卓球面白いわ
アニメ『灼熱の卓球娘』がなかなか面白い。卓球って楽しいよね。

そこでこの作品の方向性や性質についてちょい語ったんですが、3話で気づいたのはこの物語は”上矢あがりのワンサゲン(once again)物語”でもあった、ということ。

もうひとつ3話で気になったのは、こういったスポーツものではよくある視聴者への解説ポジションの会話ターンと実際に進行している競技側のタイム感の差はどうにもならないのかなーという点。ドリームス投球問題とでもいいましょうか。これはアニメーションに表現が移ると顕著に浮き出る。はじめの一歩ラウンド問題でもいいんですが。

閑話休ー題。

ついに始まったランキング一位決定戦。こよりとあがりの間には(一方的に)大きな溝が出来上がっていた。

灼熱の卓球娘3話

しかし試合をはさみダークサイドから復帰したあがりは互いに下の名で呼び合うようになり二人の間の溝は氷解したのでした。よかったよかった。

灼熱の卓球娘3話

3話はエンディングが特別編成。あがりのワンサゲン物語がダイジェストで。もうね、ほろっと来ましたよ。ようこそ本気の世界。ようこそプロの世界へ。私ももう一度頑張るよ。

第一部、完。

第四話-第五話

体育館の板目、細かいなあ。めんどくさそうだなあ。

灼熱の卓球娘4話

実は4話はスズメが確認できませんでした。おおう……。

第五話、画はそのままにOPとEDの楽曲が入れ替わる。このアニメは挑戦が多い。共に89秒サイズだから入れ替え自体は不可能ではないんだけど、これの登場以降さらにアニメOP、ED映像に新たなハードルが持ち上がったようなきがする。話は逸れるが、ジョジョ(ダイヤモンドは砕けない)のOPもバイツァ・ダストとシンクした演出がなされていて大変よろしい。アニメーターの方々のとめどない進化と探究心にはただただ賛辞をおくるばかり。

第五話のCパートにて。ミーティングにて練習試合のお知らせ。

大勢の部員とスズメ達。左の縦並びの二羽が三年生コンビ、残りが一・二年生という配置。

このタッチがねえ。要所で効いててかっこいい。出崎 統的ハーモニーでしょうか。これは第五話。ハーモニーはたびたび出てきましたね。

卓球娘5話

これも。止め絵&ボイスオーバー。

でね、止め絵を入れるタイミング。こよりの歩くことによりひとつテンポができますね。たんたんたん、と。足が地面につくタイミングを表拍とすると、止め絵を挿すのはそこ(表拍)とはずらしたタイミングにする。そうすることによりスパっとした切れ味が得られるわけです。おそらく。しらんけど。

第六話

ちょい寄り道して暖色寒色による心情演出もひとつ。

ほくと&ハナビにフィーチャーした第六話。回想がセピアなのは省略。しかしこのありがちな”回想セピア”をただのセピアで終わらせないのが絵コンテかおりのテクニック。

なんだかんだ同い年の子とかいて学校は暖かいところなんですよ。だから暖色系。

灼熱の卓球娘6話

しかし家に帰ると……

灼熱の卓球娘6話

灼熱の卓球娘6話

一人。クラスメイトと遊びに行けず店番をする子供ほくと。寂しさMAXの寒色が世界のすべて。尾崎放哉ふうにいうと「お客が商品を倒しても一人」。ちょ、待てよ。片付け手伝ってよ。

そんな境遇ですが、ハナビと出会い少し変わる。ハナビは周りを暖かくする女の子なので。

帰り際にまた”一人”を感じて冷たくなるほくと。とおもいきやの「呼び捨て……!」

灼熱の卓球娘6話 灼熱の卓球娘6話

このことによってほくとの世界は明るいものに広がっていくのですよ。

灼熱の卓球娘6話

なんでしょうねえ、『ベルリン・天使の詩』を思い出しましたね。

by カエレバ

そしてそして、現在に戻りまたもやデジャブのようにお客さんが商品を落とすわけですが、もうそこに”一人”を抱えるほくとはいなくて友達がいっぱいのほくとになっている。やはりそのきっかけ(中心)はハナビなのである、という良いシーン。脚本:倉田英之。

灼熱の卓球娘6話

世界はこんなにも色鮮やかなのだ。
Bパートはじめの7拍子のBGMがいい。今作はBGMが素晴らしい仕事してました。

第七話-第八話-第九話-第十話

もず山中との練習試合編。ややテーブルテニヌと化してきた卓球娘ですが、スズメタファーが久しく出てきませんねえ。どうしてですかねえ。物語の舞台が雀が原中学からもず山中学に移動したからですねえ。

くるりの目にハイライトが入り、陽の当たる場所に。自分の足で前に出る、というのが気持ちのいいところですよね。

第十一話

さて、舞台は再び雀が原中学に。合宿所への出発を前にそわそわとはしゃいでおります。

灼熱の卓球娘11話 灼熱の卓球娘11話 

あの腹話術っ娘はなんだったのか?

最終回と結び

あっというまに最終回です。チャッチャラッチャ♪

未確認で進行形』真白を思い出しましたね。

ともあれ合宿中なので、法則通りスズメの登場機会がありません。

と思っていたら、EDにて再び雀が原中学に。

灼熱の卓球娘最終回 灼熱の卓球娘最終回

言わずもがなレギュラーの六人です。大空に飛び立つ六羽。太陽に向かって行くスズメはイカロスよろしく不吉な暗示でもある。二期はないのかもしれない。

しかし私はこうも思う。

太陽こそ灼熱の象徴ではなかろうか?

月とピンポン玉が似ているように、太陽もまたピンポン玉に似ているのだ。だからラストカットも太陽だったのだ。

そんなことを思いながら筆を置かせていただく。

ありがとうキネマシトラス。ありがとう入江泰浩。

ありがとう倉田英之。

by カエレバ

TVアニメ『灼熱の卓球娘』公式サイト
http://syakunetsu.com/

監督:入江泰浩twitterアカウント
https://twitter.com/iricomix