『プリンセス・プリンシパル』ワンクールなのが惜しい傑作。ちょっと振り返り

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

プリンセス・プリンシパル 第一話

江畑氏の作画

江畑氏の身体の重心のありかを突き詰めるリアル志向かつダイナミクスのある作画を改めていくつか観ていると、

ダイナミックな原画とともにある背景は、一色または二色塗り(『Dimension.W』のED)であったり、お花畑のように360°が似た景色になるような(『アブソリュート・デュオ』のOPや『天体のメソッド』EDの銀河背景)、言ってみればディレクションの強制力が薄い状態であることが多いように思える。

(こう言うと平面のスパルタンXみたいなアクションしか描けない人と勘違いされてはいけないので、『キャラクターとアングルだけでグルングルンとカメラを移動させられる画を描く人』である、ということは忘れず付け加えておきたい)

そうすると「『まほいい』は背景があったぞ」なんて意見が出そうですが、背景の有無じゃなくて、テーブル移動するタイプの背景と舞台が今回のキモなんです。

列車は常に前方に、ロンドンに向かって走ってるわけですから、そこは右でも左でも(左のほうがいいな)統一したほうが画面は飛躍的に見やすくなる。

そんな五話の感想でした。

バックボーンの重さのチューニング

ベアトの喉の話って、けっこうえげつないと思うんですよ。その後、いろいろな場面で活躍するので肯定的に捉えられるようにはなっているんですが、仮面ライダーほどスッと受け入れられやすくもなく。

そこでスゲー上手い、「丁寧な仕事してるなー」と太ももを叩いたのが、

逃亡中にピーピー喚くベアトの喉のマシンをアンジェがオフにしたらしばらくベアトが喋れなくなるってあそこ。

あのイジりはけっこうドイヒーな部類のやり方で、(思わず笑っちゃいましたけど)ともすればアンジェにヘイトが生まれそうなところではあるんですが、それまでピーピーだったベアトが煩かったのは確かなので「よくぞやってくれた」感が相まってさらっと観客に受け入れられた部分。

あれで「ここまではいじってもOK」のラインが打ち出されるわけです。それも外部ではなく身内から提示されたことで信頼感/正当性も担保されている。実に上手い。あれひとつでベアトのなかでは喉の改造はすでに大部分が片付いた問題なんだなと理解できる。

雑記の雑記の

あとは第二話の、ベアトを双眼鏡で覗いているアンジェの口がパクパク動いていたのはなんだったのか、とか、L7はひっくり返し文字の関係だけどそのへんどうなの?」とか、気になる部分はまだまだありました。謎のままの部分。

プリンセス・プリンシパル L
『プリンセス・プリンシパル』第12話より

最終回で思ったんですが、Lってピアーズ・ブロスナンの面影ありますよね。五代目ボンドの役者のお方。

スパイの武器はロマン

そんなこんなでまとまらない、まさに雑記でした。

スパイもので最近面白かった『キングスマン』を唐突におすすめする。

全然隠密じゃないけど、スパイ養成/訓練時代の描写とかドラマがあってなかなかに楽しい。教会ハチャメチャファイトとか見どころも多い傑作。続編も準備中らしいので、未視聴の人はこの機会に観るべし。

おしまい。

by カエレバ

【参照リンク】

アニメ『プリンセス・プリンシパル』公式サイト
http://www.pripri-anime.jp/>

「監督:橘正紀に質問しよう」のページ
https://t.co/WLb7zLxvMw