【アニメ】『けものフレンズ』を人類史にこじつける考察、その中編【6~7話】

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

けものですもの 聖地

アニメ『けものフレンズ』の挿入歌──『大空ドリーマー』の歌詞が沁みる……。作詞メソッドとしてぜひとも取り入れたい”一番と二番(あるいは、それ以降)の関連性と上げ下げ表現”がお見事。こんなものぶつけられたらそりゃあ、元気になりますよ。

こんにちは。随分とサボっていた、けものフレンズの裏テーマを探ろう・人類史にこじつけようのコーナーの続きです。かばんちゃんの生態系がハカセによって明かされたので、あと残る疑問は「ヒトは一体どうなったのか」「どこにいるのかどこに行ったのか」「ジャパリパークとはなんなのか」「サンドスターとは」「セルリアンの正体はなんなのか」「外の世界は存在するのか」

まだまだわからないことはいっぱいある。

#けものフレンズ考察班 なんて興味深いタグがあるのを知りました。

参照リンク:かばんとサーバルは人類史に導かれている!? という観点で五話までを振り返っていますよ。頑張っていきますよ~。

では続きを見ていきましょう。

第六話「へいげん」

けものフレンズ 六話

お城。どう見ても日本のお城である。名古屋城っぽい天守閣。ジャパリパークだから日本風なのか? というところを差し引けば”複雑な構造で大きな建築物”といえる。

けものフレンズ 六話

そしてお城の裏側に取り付けられた滑り台。画面右端に緑色の柵が写ってます。ヘラジカ陣営側のハコ型の土俵のようなもの。あとは半分埋め込まれたタイヤのオブジェなど、公園を想起させるアイテムがたくさん出てきました。いましたねぇ、たこさんみたいな複合遊具を占領するガキンチョ。

人類史との比較の観点

前回「こはん」にて、現在のユーフラテス川の近くまで移動してきました。

もしかしたらあの離れの陸地はキプロスのことだったのかな。

けものフレンズ六話 けものフレンズ五話

紅海を川サイズまで縮小したとしたら、なくはない話ですが。五話はテル・アブ・フレイラを参照している説のほうが濃厚。自分のなかではそっちのほうがすんなりくるというか。

そうそう、六話でした。

移動中オーロックスとアラビアオリックスに捕まったかばんたちは、ライオンのもとへ連れて行かれます。南北に分断されているフレンズたちとサーバルが「へんなところ」と感想を漏らすほど発展している文明(居住)がありました。

世界最古の文明 メソポタミア文明

メソポタミア文明があったとされる現在のイラク共和国あたりまで来ていることになります。アフリカを出て西アジアまで来ました。メソポタミア文明の発生は時代でいうと紀元前4000-3000年くらいですね、都市国家の成立まで含めると。

チグリス・ユーフラテス川がそばにあり多くの洪水・氾濫でできた沖積平野のうえに形成されていたのでこの地域はメソポタミア平原とも呼ばれます。

メソポタミア文明を地域的に大きく分類すると、北部がアッシリア、南部がバビロニアに分かれ、さらにバビロニア内の北部をアッカド、南部をシュメールと呼びます。

けものフレンズメソポタミア文明

メソポタミア文明の発展の中心はシュメール人のいた下流域から。そこから上部へと発展していきました。シュメール人が都市国家をつくり、階級社会もできあがりました。
百獣の王ライオンと森の王ヘラジカがそれぞれ上階級(リーダー)にあたるかと。

けものフレンズ 六話

バビロニア(メソポタミア)は戦いの歴史でもありました。

バビロニア神話に登場するバビロニアの国家神マルドゥクは「太陽の若き雄牛」という名前の由来が残されていたり、バビロンにあるイシュタル門にはライオンのレリーフがあったり、なにかと史実と結び付けられそうなものがあったりします。ライオンの「来週が合戦でねー」という発言で時間の感覚にも一つ踏み込みましたが、一週七日制の制定もバビロニア発祥である。これは諸説あるらしいですが。

「目には目を、歯には歯を(正確には、目には目で歯には歯で らしい)で有名なハンムラビ法典も古バビロニア王国で誕生しました。かばんちゃんが提言した”新しいルール”はこれになぞっているのかもしれない。ちなみに世界最古の法典はハンムラビ法典ではなく、ウル・ナンム法典である。これは紀元前2100-2000年ごろシュメール人により発展したウル第三王朝の時代にできあがったもの。ウル、というのはバビロニアの南部に位置する地域名。

その時代の遺物として「ウルの軍旗」というものがあります。

ウルの軍旗

ウルの軍旗↑

ここに描かれているのは、ウルの兵士たちの戦いの場面と平和の場面です。
まんま六話とリンクしていますね。

けものフレンズ六話

アラビアオリックスが投げた旗はそういう意味も……?

ウルのジッグラト

ウルのジッグラト

あとはなんでしょうね。映画『300(スリーハンドレッド)』などでも出てきましたが、ファランクスって戦法がありますよね。盾を持って一面ゴリ押しするみたいなやつ。シュメール人もこの戦法を使っていたらしいのです。あの一点突破感ってヘラジカ陣営の戦い方に似てるかな、なんて。

by カエレバ

チグリス・ユーフラテス川の下流域だったシュメールでは良質な機材は得られにくく粘土から生成する煉瓦が主な建築材でした。それがメソポタミア全域に広がったのです。

シュメール人は建築物に控え壁を用いていました。控え壁というのは駐車場はマンションの周りなどで見かけるでっぱった「あれ」です。

けものフレンズ六話 控え壁

これは極めてこじつけに近いので無視してください。

平和的にたたかいも終わり、へいげんを南下していったかばんたちは、いよいよ次の回で”としょかん”へ。期待のハカセの正体がついに明らかに。みかしーかわいいよ。

といった六話でした。

第七話「じゃぱりとしょかん」


けものフレンズ七話
みかしーかわ(ry

ハカセの正体はAIでも神様的存在でもありませんでした。前回の私の予想はなんだったのか。恥ずかしい。でも恥ずかしいって感情は人間特有のものですから、誇っていいんですよ。オグロプレーリードッグにチューされたときも、恥ずかしがっていたのはかばんちゃんだけだったし。羞恥心があるから成り立つものがこの世にはいっぱいある。

フクロウといえばギリシャ神話ではアテナの象徴だったり、ミネルヴァとともに描かれていたりと知恵の象徴として扱われることが多い。

職業なるものが初登場。ハカセというのはニックネームのようなものなのか? 頭がよくってメガネをかけていたりすると「ハカセ」なんて呼ばれたりするけども。『ズッコケ三人組』とか。

あるいは、フレンズ化した元素材のヒトのほうにも個別の人間像や人格があったりして、その人間が実は科学者やジャパリパークの研究員だったりしてね。記憶の残滓が残っていて自分をハカセと名乗ってるみたいな展開もダークでいい。人間に戻る方法を調べている、とか。捗る捗る。

「先生、自分のことをルイ12世だと言っている患者がだいぶ良くなりました」

「ほう、それはよかった」

「昨日から、ルイ13世だと言いはじめました」

──まあそんな立川談志が言ってた小話は関係ないんだけど。

けものフレンズ七話

七話の冒頭。崩れた煉瓦壁はメソポタミア文明の崩壊を意味しているのでは?

エデンの園 知恵の樹 楽園追放

けものフレンズ七話

旧約聖書『創世記』に登場する楽園、エデンの園。エデンの園の中心には「知恵の樹と生命の樹」の二本の大きな木がありました。

悪い蛇にそそのかされたアダムとイヴ(エヴァ)は、”知恵の樹になっている実だけは食べてはいけない”という主との約束ごとを破り、善悪と知識の実を口にします。無垢を失ったアダムとエヴァは裸である自分の姿を恥ずかしいと思い、イチジクの派で陰部を隠しました。

主はこのことを知り、二人が生命の樹の実も食べてしまうまえに二人に衣だけを与え、エデンの園から追放します。これがいわゆる「失楽園」であることは、みなさんのよく知るところだと思います。

知恵の樹になっていた実がリンゴである、という正確な記述はなく、バナナやイチジクであったなど諸説ありますが、としょかんの外観はリンゴのように見えますし、館内には大きな木がありました。”生命の樹”にあたるような気がなかったのは何か意図があるのかしら。

けものフレンズ七話

「先生、好意を寄せている女の子に先月 梅の木の下で告白したらフラレたのですが、今月になって桜の木の下でもう一度告白したら、なんとOKがもらえたんです」

「へえ、この一ヶ月でなにがあったんだろうね」

「彼女いわく、気が変わったんですって」

──いやあ、ほんと関係ない話ばっかりですいませんね。

人類と言語の発展

メソポタミア文明の時代に文字というものはすでにかたちとして生まれていました。楔形(くさびがた)文字です。やっぱり一話や二話でサーバル(その他のフレンズ)は文字を文字として認識していなかったんですな。看板地図のことも「平たいのが目印」っていってましたし。

そんなこんなでかばんは料理をつくることになりました。

火を怖がるのは動物の習性。火の恐怖を少し克服したのがヒト。

けものフレンズ七話 けものフレンズ七話

人類史での大きな発展はハカセが話したように道具を使えたことともうひとつ、火を扱えるようになったこと。料理が可能になり、暖を取るようになり獣からの防御策にもなった。

プロメテウスがゼウスの意に反し人間に火を与えた神話に関しても、知恵がついたことや人間が死ぬよう(寿命を持つように)なったという内容が含まれていたり帰結したりする。といっても……

プロメテウスのお話はギリシャ神話、エデンの園は旧約聖書、と内容がごっちゃに行ったり来たりしてる。。無理にこじつけるとこうなる、っていい例ですわな。

もうこうなったらアンチキリストアプローチとして『獣の数字666』なんかをぶっこんでやろうかなんて気がしてきますが、そこまで私は賢くないのでちゃんと理解して関係性を感じたらこじつけてやろうかと思ってます。

けものフレンズ七話

動物解説のおねえさんの声がとびっきりかわいかったりして、うはうは。

エデンの園はどこにあったのか?

これも諸説あるんですよ。まあ聖書なんでね、口伝のフィクションかもしれないですし。

エデンという広い土地のなかに「園」があるんです。だからエデンの園。

一番支持されているのは、エデンがあったのはアルメニア付近、ザグロス山脈あたり(どこだ?

けものフレンズ カフカス山脈

アルメニアとザグロス山脈、遠いなあ(困った

エデンの場所、よくわかりません。こんなに広かったのかな。

画像の上のカフカス山脈(コーカサス山脈)というのは、前述のプロメテウスがゼウスからの罰として鎖につながれ毎日肝臓を鷲についばまれる責め苦を強いられたとされる場所です。進行経路をぺぱぷらいぶ・ゆきやまちほーに合わせやすいようにアルメニア付近説で進めましょうか。(なんだか投げやり

(八話までの経路の予想図をtwitterに流したけど、ミスったなあ。誤情報発信しちゃったかな。また地図を書き換えんといかんなあ。ははは)

副賞とマッチと締め

けものフレンズ七話

マッチ箱、ですよね。カシャシャ……って落としましたし。

九話でギンギツネにもらったカイロ、ハカセからのマッチ、ビーバーが木で作った椅子。
このあたりのアイテムが後半でごっそり意味を持ってくるのを密かに楽しみにしていたり。

そんな感じでセルリアンとヒトの話が少しだけ出てきましたが、何も思いつかない。

「おいしいものを食べてこその人生なのです」

ええ台詞もろたな、みかしー。

道程のおさらい

実はもう八話まで観ていて、次にゆきやまちほーなのも知っているのでそれを踏まえて経路をおさらいしましょう。こんな感じで進んでいるのではないだろうか。

けものですもの 聖地

エチオピアでのアフリカ単一起源説からスタートして、どうにかこうにか日本に向かっているのかどうか……。気になるところです。

九話を見終わったらまたプレイバックで記事を更新する予定です。

by カエレバ

OPもEDもたいへんヒットしているようで。「食」ってやっぱり心にくるセンテンス。