【アニメ】『亜人ちゃんは語りたい』のEDのクレヨンが鍵盤並びなワケ

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

こんにちは折田(兄).exeです。町さんかわいい。

[挨拶]

応援がてらヤングマガジンサードっていういままで名前すら聞いたことのなかった雑誌を買いに行きました。103円でした。レジに通すと102円でした。カードで支払いすると怪訝な顔をされました。時間がかかるのが嫌だったのか。カードの手数料が気に入らなかったんでしょうか。アルバイトがどうしてお店の経費のことを気にするのか。経費のことというか経営指針について、か。

謎です。小松未歩です。

とにかく。

603円が103円になっているという出版社の気合の入れようなので、ここはみんな缶コーヒー一本我慢して書店へGO!

※EDの話するつもりだったのに前置きが脱線しまくりです。ギャンギャン読み飛ばして!

『亜人』とは違うのだよ、『亜人』とは!

皆さん気になっているところではありましょうが、ちょうど前期に放送していた桜井画門の『亜人』とは全くの別もんです。アニメ化発表で作品名を知ったときはてっきりスピンオフや外伝のたぐいのものかと思っていました。『ぷちます』のような、『ぷれぷれぷれあです』のような、『進撃!巨人中学校』のような、ああいうものかと。佐藤さんがいるから困惑しちゃった。

そもそもが、亜人という言葉は固有名詞や造語の類ではないし前からある言葉なので。そこ、乗っかりとか言わないの。亜人はdemi-humansとも訳されますし、そこからのデミちゃんとくるわけですな。

ちなみに、掲載誌は『亜人』がgood!アフタヌーン、『亜人ちゃん-』がヤンマガサードとどちらも講談社。『亜人』は2012年コミック発表、『亜人ちゃん-』は2014年。(wiki調べ

別物なので比較してもしょうがないですが念のため。

あと、ランバ・ラルの言葉を引っ張ってきましたが、『亜人ちゃん-』のほうが優れているとかそういう方面で引用したんじゃないですよ、念のため。

by カエレバ

EDのクレヨンが鍵盤並びなワケ

デミちゃんED

鍵盤の配置を模したクレヨンの並び

画像を見れば一瞬で気づきますが、鍵盤の配置を模しています。白鍵と黒鍵でサイズの違いがあるのです。三月のパンタシア『フェアリーテイル』の前奏に合わせて動いているのでコピーが捗る。

余談その1。
最近のクレヨンや色鉛筆は肌色って言わずに薄橙色って言うそうです。スキンカラーとは何事だ!って話らしい。ない場合もあるとか。

余談その2。
上のクレヨンは虹の並びになっていますが、虹は可視化された範囲の光の屈折で生じています。虹の両サイドにも光は通っているのですが、人間の目では視えません。それが赤外線と紫外線です。赤の外側と紫の外側にあるからそう呼ばれています。まんまです。

色がそれぞれの個性や差別化を表すのはよくある手法でして、マスクを被っているゴレンジャーを識別するのもカラーリングですね。

デミちゃんED

おとぎ話のなかの登場人物だった亜人と現代人代表のテツオ。長い歴史のなか伝承されてきた「本」と近代文化の象徴である「PC」というふたつの媒体による対比。

ピアノの配置、そして作品のテーマのひとつ、異種間の交流──『調和と共生』とくれば思い当たるものがあるでしょう。

1982年に発表されたポール・マッカトニーとスティービー・ワンダーの共作『Ebony and Ivory(エボニー・アンド・アイボリー)』ですね。

「ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)が一つのハーモニーを奏でるように、白人と黒人、無色人種と有色人種、すなわち人類が調和する」というテーマのデュエットでした。

いいところからアイデアを引っ張ってくるなあ。

OP・EDともに絵コンテ・演出は本作監督の安藤 良です。一話のコンテも安藤氏が手がけていました。一話は監督が絵コンテも描くのがやはり主流なのか。

という小話でした。

OPとアバンでリヴィールフレームおさらい

この間のユーフォニアムの記事といい、なんだか最近リヴィールフレームの話ばっかりしてるな私。あとマッチカット。正直しつこいよね。それしかネタ無いのかよもうブログやめろごめんね。それくらい頻出する親しまれた表現方法ってことなんだ。

亜人ちゃん一話5

一話アバンの”桜の花びらリヴィール”gif(勝手に命名

これは場所移動と時間移動の両方の働きがある。

一方。

亜人ちゃん一話op

OPの”本棚リヴィール”gif(勝手にry

こちらはアングルが変わるだけで時間軸はそのままのパターン。遮蔽物を跨ぐとズームになったりカメラが移動したりのリヴィールフレームは多いけども、アングルが変わるのはわりと少なめな気がする。いわゆるトラックスルーソリッド(壁すり抜け)と混同しそうだけど、撮影時の技術としての演出か編集時の技術としての演出かという点で私は判断してます。

OPはカットの繋ぎがいろいろと手が込んでて……というか手広く手を出しすぎててというか……上手いのかよくわからない。開く絵本のところはすごくかわいいし、生徒三人の心のなかの寂しさを薄い色で描いてでも佐藤先生はその部分がなくて、これは人生経験の差みたいな、若さゆえの、みたいなところはわかる。

でもそのあとの「雨上がりのチャイム いっせーのーせで校舎飛び出す」あたりの歌詞と映像のマッチ具合に味わいがない。まんまではないか。ダメな方のまんま。水たまりとか出てくるし。叙景詩にしてもイマイチピンとこない。フジファブリックの『陽炎』のほうが何倍も叙景詩してた。

つまるところ歌詞に映像が引っ張られているせいかと。岡田麿里の歌詞は発注ミスじゃない? 

OPとEDがしっかり物語をパッケージしているのはグッジョブなのです。なのですが……。

PVの出来が良すぎたのか

一話というものは特に気合が多く入っているもので、流石のキャラ動かしだし、線崩れもないし。とはいえPV観たときの期待を越えてこなかった。PVでの「生徒の具合くらい顔を見たらわかるさ」からのいい流れが本編は数秒の空白が伸びてた。間延びである。

ひかりがいきなりタメ口なのが気になる……とか言い出したらもう老害認定受けそうだから流しますが、テツオが「ええと……」みたいなこと言って名前を聞こうとしているってなる回路に無理があると別アニメでも似たような展開をお目にかかる際に常々思う。そんな名乗りの持って行き方ってあるかよ。あそこは「で、そのこはどこにいるの?」とかに繋がる可能性もあるでしょうに。

ひかり「先生の担当って保険?」

これようわからんのだが、「保険じゃないの?」が正しいんじゃないのか。会話がつながってるようなギリギリつながっていないような。

とはいえ細かな所作は大好きです

シーンの本筋とは直接関係ないのにも関わらず、ごく自然に別の動きを入れる演技──ながら演技と勝手に称していますが、これが私は結構好きなんです。料理に一手間加えるようで愛がある。『ヤマノススメ』でここなのお母さんがここなの話聞きながら押し入れの襖を締めるやつ。ああいうのたまりませんよね。『Angel Beats!』でTKが動いていたのとかは好みじゃないですが。あれはオーバーアクション。

亜人ちゃん一話2

ながら演技gif

このずり落ちた鞄を何気なく肩にかけ直す、いいなあ。たまらんなあ。

ひかりは町さんと話すときによく屈んでますが、目線を合わすのが良心的、とかそういうのより、相手の顔が近いほうがより気持ちが伝わっていいじゃん、くらいの考えのほうが純なキャラクターっぽいかなとか思ってみたり。

物語性について

「亜人が現代において個性として認められていた」というのは、学校にも通えるし教員にもなれる、ということでもあるけれど完全なものでは”まだ”ない。亜人側の四人からもそういった実感がちらほら行動や表情に現れている。

偏見ではないにしろ拭えきれないニガテ意識を持っている人間はまだいる。そういった社会のなかで、おそらく一番それを被っている体質持ちの亜人が町さんなんですよね。見た目がどうしてもインパクトあるので。他の亜人も別の悩み(キュートな)を抱えてるわけではありますが。

その町さんの一件を一話でほぐす。これで物語の方向付けがしっかりできあがる構造なのだ。教室でひかりと町さんだけが仲良くなってはいけないんです。普通の人間も混ざってきて橋渡しとなる。これが大事なところ。

町さんいいキャラクターですね。眉毛の動きが印象的。芦奈野ひとしさんのキャラクターに通ずるものを感じる。

篠田みなみは『ふらいんぐうぃっち』の木幡真琴が私のなかの印象に残ってる。声の優しさと丸っこさが佐藤聡美を思わせる。でもヒヤッとした怖さも出せて、いい役者だなあ。

まだ1話なので雪女ちゃんに乗り換える可能性もあります。日笠陽子ももちろん好きなので佐藤さんにいくかもしれません。私の好みとかどーでもいいですね。

細部まで丁寧

神は細部に宿るなんていいますが、ガヤの生徒のちょっとしたそれっぽい会話とか、返事書くテツオの動きとか「デミって呼ぶの」の少し前のひかりの立ち上がり方とか、観ていて飽きない施しが細部までたくさんなのでおすすめですよ。

手紙受け取るところのマッチカットは背景の動きが少ないから印象が弱いのかも。

亜人ちゃん一話3

マッチカットgif

長ーい廊下なんかで正面のずっと先を見つめたまま歩くとすぐにわかりますが、人間が歩行する際に頭身は八の字を描いているんです。頭身が、よりは重心が、のほうが正しいのかな。自然、もしも視線が可視化できたとしたらそれも八の字に揺れるはずです。ぜひ廊下で試してみてください。

亜人ちゃん一話4

八の字運動を取り入れたPOVのgif

タメとツメがいい。

上昇するひかがみ供給

冒頭のワンショットから一枚。

デミちゃん1話

こういうふうな、下からナメる撮り方や脚だけのショットのときって太ももまでしっかりフレームに収めてたと思うんですよ。少なくとも二年前以前(以降?)なら。しかしこの絵は膝上まで。太ももを排除してひかがみを強調している。文化的フェテッシュは太ももからひかがみに明らかにシフトしている。と私は思う。

冒頭で校舎の前に突っ立っていたひかりは、ヴァンパイアの性質のひとつである招かれないと建物のなかには入れない”というアレを踏襲していたんだろう。だから門の前でもじもじしていた。登校時は先生方が声掛け運動をやっているから入っていける。なるほろ。さっき気付いたんだけど。

あと生物準備室での「十字架は? にんにくは? 心臓の杭は?」なんかのやりとりは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でのクリスチャン・スレーターとブラッド・ピットのやりとりからのオマージュ的なやつです。といっても定番の会話でもあるか……。

余談というか今回のおすすめ

ヴァンパイアが出て来る映画ってあんまり観てなくてオススメが一個しか無い。『ヴァン・ヘルシング』もそこまでだし、『リーグ・オブ・レジェンド』にそれっぽいのが出てたような覚えがうっすらあるけどこれも60点ぐらいの映画。ハムナプトラ3ぐらいの点数。

クリスチャン・スレーターとトム・クルーズに萌える映画を紹介してさようなら。

by カエレバ

インタビュー、つまりヴァンパイアと語る。あーなるほど。

【1/15追記】

そういえばスウェーデン発の『ぼくのエリ 200歳の彼女』の存在を忘れていました。そのリメイク作『モールス』も。なんでこんなネタバレタイトルになったのか……。

ヴァンパイア映画なら『ぼくのエリ-』がすこぶるオススメです。


アニメ『亜人ちゃんは語りたい』公式サイト
http://demichan.com/

『亜人ちゃんは語りたい』公式twitter
https://twitter.com/demichan_anime