【疑問】ライブの当て振り演奏で満足できるか? 私は出来ない

【この記事のこと あなたの周りにも拡めてくれたら それはとってもうれしいなって】

当て振り

コンニチワ!  空元気で挨拶してみたよ!

当て振りってご存知ですか。

いえね、アニメの話ばっかりしててこのサイトの比重が傾きっぱなしなのでね、他ジャンルもなんか問題提議とかオススメとかしないといけないかなー、なんて思ってたところに本日の案件が飛び込んできたわけですよ。全然望んでなかったけど。

「いいブログの材料(ネタ)が手に入ったな」という感覚はなく、ただただ悔しさと切なさとセンチメンタルで2日間家にこもっていました。

持ち時間40分のライブで当て振りで”アーティスト”

今の私には笑えない。

そんな私の愚痴を聞いてください。(いいともー

当て振りとは?

まずは意味から。当て振りのwiki

テレビでもよく見かけますね。

Mステなんかは視聴者数も多いですし、当て振り採用も多いので一度は見かけたことがあるでしょう。日和見ともとれる音楽番組のスタンスに一石を投じるかのように、皮肉るようにいろいろなアーティストが、マイクを逆さに持ったり、ギターじゃなくてほうきを持ったり、ドラムスティックを指揮棒代わりに振りまわしたり。ほんといろいろありました。

もちろん、ちゃんと演奏して歌って帰ったスピッツやミッシェルやMy Chemical Romanceがいることも忘れてはいけませんが。

ドラゴンアッシュ マイク 逆

山Pのマイクスタンドが倒れたのも懐かしいです。あれももう10年くらい前ですか。

ともあれ。

音楽番組側への私なりの擁護というか、音楽番組での当て振りについてはしょうがないかなと思う部分はあるんです。各アーティストが使う楽器やアンプ等は全部違うもので、それをトークの間にまるっとチェンジしろと言われても、なかなかにむずかしい。トラブルだっていつ起こるかわからない。

転換に多少ならぬ時間が必要なのは、私自身ライブハウスなどで演奏する機会もあるので事情はわかります。正しくは、一理ある、くらいのもんで全肯定はしたくないのですが。

当て振りは裏切りじゃないのかよ

ここまで多少なりとも首を頷かせてついてきてくれた読者様を呆れさせることを言う。

当て振り全部が蛮行とは思わない自分もいる。〈何カッコつけてんだ?

Mステに並ぶその他の音楽番組。
さきほどの”セッティングの時間や機材トラブルを警戒”する場合。そもそも番組の尺に問題の根源があるだろ、というのももっともな話ではある。

アイドル勢は踊りながらなのでゼイゼイ息切れしながらのキツイ歌唱をラインで聴かされるのはこちらとしても辛い。しかし現場ではちゃんとやってるのにどうしてテレビではそれを演らないのか。あくまでも宣伝としての出演と捉えているのか。

「こんな人たちがこんな曲を歌っています」を視聴者に伝えられたらオーケーなのであればそのクオリティを無為に下げる要素は排除するに越したことはない。”頑張っている”の主張よりも”歌が壊滅的”の露呈を防ぐ選択。アイドルは生命力が売りなのに。

そもそも目的が違うんだと思う。テレビもMVも。目的が違うから優先するものも違う。
「歌うこと演奏すること」は優先されていない。

そういう観点から眺めると理解できる。

私の主張の根底にある「俺はお金払ってないからどうでもいいけどね」の思想から、このあたりはゆるくなっているんだと思う。

だからこそ、お金を出して観に行ったライブハウスで当て振りかまされて頭にきてる。

現場の価値ってやつを味わいたいのだ

だから現場だよ。現場。

現場でこそ本領を発揮してくれればもう細かいことは言わない。いい評価は一切しないけど、わたし何も言わない。「まあ、そういうもんなんでしょうなあ」「それぞれ事情がね」の一言で思い留まる。

で、ですよ。

この間、私は初めて当て振りを観た。

入場で4000円かかるイベント。ミナホ一日券より高いのな。そんなイベントでのできごと。

断っておくけど、ゴールデンボンバーみたいな「エア演奏でっせー」なスタンスで出てきたんじゃないですよ。

「オレらの歌を聴いてくれ。届け」ってMCで言って出てきた奴らですよ。

ボーカルとギターの二人組が、後ろで同期流して演奏する形態だったんだけど、このギターが当て振りだった。レスポールゴールドトップが泣いてるように見えたよ、私には。
銃弾打ち込んでやろうかと思(ry

”同期”っていうのは、演奏者が出す音以外で必要な音を外部から流すこと。演奏と同じタイミングで流すから「同期」と呼ばれてるんだと思うけど、詳細は知らない。バックで流れるオケと考えてもらえばここでは問題ないです。

シンセやベース、ストリングスが鳴っているのはまだいいのよ。その奏者がいないんだから。

例えば、ギターを二本使う曲の構成だったとして、アルペジオとバッキングの絡みなんだけど一人しかギタリストがいない、なんて場合にどっちかを同期で代用するならわかる。

でもギタリストがいて、そのパートを当て振りっておかしいでしょ? 詐欺でしょ?

なつ「興奮しなさんな」

めっちゃジャンプしながら弾いてるけど、セーハ抜群に上手いですねー。1弦から6弦まですげーキレイになってますね。流石ですわ。

なつ「こらこら」

お客さんもね、歌が好きなのかバンドマンが好きなのかよくわからないような層っていうか……、これはすごく見た目と所作だけで一方的に判断してるんだけど……。

物販でチェキとかでお金がぶわーって動くような、そういう趣きのイベントでした。
アイドル界隈では”楽曲派”なんて言葉がありますが、それの対ともいうべき”接触派”みたいな人たちでした。支えに来てるの、の意識が高い人たち。

だから──というのは全然理論的じゃないけど、楽器にさほど詳しくないようであんまり気付いてないふうだったの。ギターソロでライトタッピング入れてきたとき(これももちろん当て振り)の横のお姉さんが放った「すごい上手いねー」っていう感想にくらっときた。最前列で手を上げたり頭振ったりしてるギャバンふうお姉さんの盛り上がりが続いてるのを見て思ったこと。

ギャバンお姉さんはむしろ音楽詳しすぎの厳しすぎる質だと思ってたのに。

 良かったですね。しっかり騙せてますよ?

あなたの歌うピースフル、みんなに伝わるといいですね。

あのギタリストに後ろ手に手錠かけてルドヴィコ療法でsyrup16gの『ローラーメット』を聴かせてあげたいよ。

もうね、すごい悔しかった。バカにされてるみたいで。ホールの後方で「私は何してるんだろう……」と。なんで音楽やってんだろうと。なんで楽器なんて始めちゃったかなーなんて。
そんな問答の帰り道と物悲しい布団のなかだった。

ただの私怨だと笑ってくださいな

ずっと昔、兄貴にスタジオに誘われて「アジカンとくるりとリバティーンズとストロークス演るぞ」なんて言い出されて初めてのスタジオへ。

「喜多さんになれるかな」と返すと「お前はもっくんかキヨシだ」なんて言われて。

ギター弾いてたのにドラムで呼ばれたの。

フラッシュバック』はドラムがムズすぎるから電波塔にして、と頼んで電波塔とリボルバーと東京を延々練習してた。左手と右手の意思疎通が全然でね。お前らもっと仲良くしろなんて言いながらのドラムの個人練、すごい孤独だったなーそういえば。

そういう私の大切にしてた半生が全部否定されたような気がして、すごい辛かった。

当て振りするミュージシャンと、それで盛り上がってしまえて称賛していたお客さんに。
NTR心も限度を超えると狂ってしまうものです。

もっというとタッピングのソロのときに、バレにくいように照明をストロボにしたスタッフさんにさえ「お前らも共犯かよ」って思ってしまった。こちらはホストなのでしょうがないといまは反省してる。「いいものをつくるため」に頑張るのが仕事なのだから。

(音楽をする上で支えになった)私が好きだったASIAN KUNG-FU GENERATIONやandymoriやsyrup16gがライブハウスで当て振りの演奏をしたことがあっただろうか?

ない、と私は信じている。

確証はないけど、盲信しなきゃやっていけないところまで私はもう”キテる”。
ここが揺らぐようななら、そのときはまた音楽について考えなきゃなと、思う。

以上、”大好きなCDをかけてあの頃に帰りたい”男の愚痴でした。