2016年放送アニメ、TVシリーズを選りすぐりで振り返る

甲鉄城のカバネリ 一話 シーズンまとめ記事
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振り返り記事です、この時期特有の。秋アニメも終わったことですし。

クールの始まりが冬なので年明けに始まるアニメは冬アニメという便宜上の呼称なわけですが、2016の冬アニメから秋アニメまでで、私が観たもので面白かった作品を振り返りつつ、そしておすすめしつつ、一年をトピックしていけたらな……なんてそんな見切り発車企画。

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2016冬アニメ(新番組は約40本)のおすすめ

ディメンションW OP
『DIMENSION W』OPより

石膏ボーイズの衝撃から始まった本年でしたが、梅津泰臣のOP・高橋しんやダンスが拝めただけで『Dimension W』は観る価値があったと思います。本編もアクションがかっこよく、作画力は安定のStudio 3Hz です。とりあえずアニメ制作が発表されてると「なにはともあれ観なくては!」と思わせるスタジオに(私のなかで)なってます。

EDの江畑諒真一人原画も良し。天体のメソッドEDも記憶に新しく、この人の画は印がすぐにわかる。体の重心表現のディテールがキマってる。

2016冬アニメは昭和元禄落語心中を観ました

【星3つ】アクティヴレイド、僕だけがいない街、昭和元禄落語心中、赤髪の白雪姫、この素晴らしい世界に祝福を!、大家さんは思春期!

【星2つ】Dimension W、だがしかし(サヤ師がかわいい)、シュヴァルツェスマーケン

OP賞は『この素晴らしい世界に祝福を!』と『Dimension.W』のふたつ。

『このすば!-』はもう二期が始まるそうで。よほどヒットしたんだなこれ。

アカメやアセイラム王女殿下のときはゴリ押しゴリオシ言われてた雨宮天も、霧嶋董香、アイラ、ミーアを経ていいキャラクター、看板キャラクターを持てたんじゃないでしょうか

『大家さんは思春期』も面白かった

大家さんは思春期!』では濱口 明と砂子原 巧を知る。

「あら、この動きデレマスのみりあと城ヶ崎妹のレッスンルームでの動きに似てるなー」と思うと、それが濱口明氏のカットでした。こうやってアニメーターの画の違いに気づいていけるのか。シュウちゃん、私成長してる。短い尺に注力して大家さんがかわいく動く。一人原画回の多いアニメでした。

うむ……。一本単位でいくと長くなるので、視聴おすすめ採点に絞っていこう。。

2016春アニメ(新番組50本超え)のおすすめ

迷家OP
『迷家』OPより

クラウドファンディングとアニメ制作の結びつきに可能性がみえたのかどうなのか。試金石となったアニメもありました。投資者目線でいえば払い損を被ったようなアニメもあり、さらには立ち消えた案件も……。とはいえディスク商法と給与問題に明らかに陰りも見え始めた昨今のアニメ業界に新しい視点として周知されたのは間違いないでしょう。

2016春アニメのおすすめ

【星3つ】ばくおん!!、クロムクロ、ふらいんぐうぃっち、ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない、あんハピ♪、ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

【星2つ】三者三葉、甲鉄城のカバネリ(本年度最優秀”第一話”、ハイスクール・フリート、迷家

【採点不可】RE:ゼロ、宇宙パトロールルル子は未視聴

迷家

迷家はですね。

ナナキ村の設定が活きてるのかいないのかよくわかりませんでした。

岡田麿里の脚本に登場するキャラクターは突然ヒステリックになったり突然弱気になったり頭悪くなったりして観てるこっちは「?」がよく浮かぶ。まるで、キャラがいてその背中には糸でも垂れてて”物語”という神が全部操ってる、みたいな。君たちはパペットなのか、と。

水島監督だから……なんて短絡的な推測ではあったけど、キャラクター同士の殺し合いにならなかったのは下馬評をしっかり覆した。しかし、第2展開(ナナキが可視化しだしたあたり)以降が面白くなったかっていうと「……」ですね。斜め上に着地したというか、斜め下というか。

座標は同じ、ただし平行世界、みたいなっ!

なつ「葵井巫女子ちゃん懐かしい」

そういう点で見ると『君の名は。』を先取りしてたんだなあ(してません

でも最後のちょっとした説教ね。説教したがるアニメやドラマ・映画はたくさんあるしたくさん観てきたんだけど、この作品(と作品を通した説教)そうそう嫌いじゃないですワタシ。むしろ好き。

岡田麿里案件だからってみんな視えてる地雷だ!避けろ!」になりがちだと思うんですが、『M3~ソノ黒キ鋼~』よりも断然面白いですよ。

何と言ってもノースリーブの良さを気づかせてくれた真咲と「処刑です」を生み出したらぶぽんの二人は、本年度のグッドキャラクターランキング作れば上位に来ます。第6・7話くらいで真咲の幼女時代の回想があって、レイジとおままごとするんですが、そこの相坂優歌の演技が最高。迷家に関してはここだけでも必聴です。

『テラフォーマーズ リベンジ』

前クールが「回想ばっかりでつまらん。話が進まん」と思いつつ流し見だったんですが、仕切り直したかのように見やすくなってました。見事リベンジ達成しました(これが言いたかっただけ)

『くまみこ』

日岡なつみを知る。まちも本年度上位にくい込むかわいいキャラクターだった。第3話がねー、よかったですね。

後半になるにつれ、もはや(性的)虐待と化していったよしおの行動を虐待と見せないように描いてほしかったけど、結果はピエール杉浦の逃亡、原作者の恨み節のような発言、見えない圧が見えたような気がした発言の撤回などなど遺恨の残る結果になったアニメでした。

これについても少し書いていたのでご紹介。

【参考】>>

アニメ『くまみこ』と暴力描写についての暴論
暴力描写に対する視聴抵抗は、向けられる対象を自分がどう認識しているのかで大きく様変わりするという話です

『田中くんはいつもけだるげ』

間がちと苦しい。自分せっかちなもんで。でもそれを乗り越えるとカット割りやらは綺麗でした。何と言っても高森奈津美ファナティックな私ですから。観ないわけにはいかないなあ。1.2倍再生くらいがちょうどいいのかも。

『ジョーカーゲーム』

前編後編なつくりだった第1・2話は面白い。

結局そこがピークで以降の回では予想を超えてこない。主に一話完結スタイルだから物語的盛り上がりを求めるのも違う。毎話24分かけてフッと終わらせる物語の余韻がウリだったと思うんですが、その余韻をぶち壊すEDの選曲(あるいは編集)は誠に残念。ああいうものは静かに始まる楽曲にするのが定石でしょう。いきなり歪んだギターとシンバルじゃんじゃん鳴らして何がしたいのか。

『あんハピ♪』

毎クールにひとつは欲しい女の子が学校でキャッキャウフフ嫉妬憎悪枠。まずキャラクターをかわいいと思えるか、「またド天然キャラかよ」「まーた寡黙なボーイッシュかよ」と思うかあたりが分水嶺ですが、四話あたりから”なんだかいい話”が展開されていきます。ちょっとしたマジックを観ているような気分。化かされたような。OPとEDともに秀逸。春の楽曲賞をお贈りします。

『三者三葉』

アニメ制作:動画工房で高まった期待が高すぎたのか、場外ホームランまではいきなかったなあという印象。完走はできたけど新記録は出なかったな的なしっくりこない気持ち、わかりませんか。

主題歌のCDの特典にOPEDの絵コンテが付くなんてなかなか気の利いた特典だったので、買いました。アニソンのCDを買ったのは『じょしらく』のOP以来かもしれない。

で、こちらも気が利いていて、YoutubeにOP映像が公式公開されているので、映像と絵コンテのコピーを見比べながら「はえーなるほどねぇ……ここがこう……」なんて、楽しかったです。

『ハイスクール・フリート』

高森奈津美が出るらしいのでこれは──(ry

というのは冗談で、ようやくTrysailの”イル”の声を認識しました。ネズミとか色々投げっぱなしで終わったのでおそらく二期が待っているんでしょう。赤道祭あたりのミーちゃん絡みの話が好きでした。

2016夏アニメ(新番組50本超えてたらしい)

new game! 1話
『NEW GAME!』第1話より

夏クールの時期は個人的にほとんどアニメを観られない状態でした。だから少なめで秋クールを迎えることになったんですが、いま眺めてみると復習するのもあまりないかもしません。

2016夏アニメのおすすめ

【星3つ】NEW GAME!、アンジュ・ヴィエルジュモブサイコ100

【星2つ】ねじまき精霊戦記 天鏡のアルデラミン、プリズマイリヤ ドライ!!、この美術部には問題がある!

【未視聴なので評価不可な枠】

RS計画、ラブライブ!サンシャイン!!、Rewrite、orange(高森奈津美ファナティックなんてもう二度と言いませんすみません)

2016秋アニメ(新番組70本……)のおすすめ

亜人
『亜人』より

脅威の本数の影響下なのか(絶対そうだろ)、夏のレガリアをはじめ、セキを切ったように放送を落としてしまう制作会社が続出した2016秋。アニメ史において類を見ない異常事態。噂によると2017冬──つまり次クールはさらに悲惨であるらしい。あくまでひとつのツイートがソースなので確証もなにもないけども、怖い。解決策はあるのか。

備忘録的なはからいとして一応リストアップします。

2016秋アニメのおすすめ

【星3つ】ハイキュー!!烏野高校VS白鳥沢学園高校、響け!ユーフォニアム2、灼熱の卓球娘、亜人、

【星2つ】VIVID STRIKE、ステラのまほう、装神少女まとい、フリップフリッパーズ、ガーリッシュナンバー、競女!!!!!!!!、バーナード嬢曰く。

【採点不可】魔法少女育成計画、鉄血のオルフェンズ2期、ユーリ!!! on ICE、3月のライオン、オカルティック・ナイン、うどんの国の金色毛鞠、舟を編むなどが未視聴です。

『終末のイゼッタ』

「魔女対魔女」っていうインフレとそのあたりの科学力描写はちょっと強引ではないかなあ?魔石がある以上、不可能は存在しないのとほぼ同義ではあるけど、縛りが物語の面白さを生み出すというのもまた真実だし。

軍事のことは明るくないんだけど、空飛んでるイゼッタにあの対空砲火の弾幕描写はふさわしいのか? なんか不自然だなーと思ってみてました。とりあえず、引き金に指をかけるのとかは軍人として品がないからやめようか。「この指がトリガーだ」ってか。

やっぱりガバい警備兵とか出てくるとしょんぼりするよね。ああ、こいつらも物語マリオネットだったのか、と。

『VIVID STRIKE』

なのはシリーズはひとつも観ていなくて、なのはとフェイトさんの顔と名前が一致する、CVが誰か知っている、「完売しました」くらいの知識しかないんですが、ほぼほぼ別物扱いでよさそう。スピンオフといってもそんなに外れてないような。純粋に楽しかったです。

ちょっと水瀬いのりをナメてました。ナメてたというか、チノちゃんとかヘスティアとかで評価する視聴者側の大きな声に首かしげ訝しげだったんですが、本作のフーカ・レヴェントン──いいキャラでした。能登強かわいいよ能登。

『バーナード嬢曰く』

枕じゃないよ」なんて番宣、もったいなかったなあ。
そんなこといわなきゃいいのに、二人ともセールスポイントあるんだから。

第1話が始まったとき、ショートアニメかつ早口な会話ってことで『てーきゅう』と比較されたりもしたようですが、『てーきゅう』の早口って面白い人間のギフトである”頭の回転速度”が生んだ高速ボケ&ツッコミとしての早口って表現になっているんですよ。

それに対し、バーナード嬢の早口っていうのは、オタク特有のきなものについてはやたらと饒舌になっちゃうの表れなんで、全くの別物なんです。そこを読み取れないから「やれ二番煎じだパクリだ」って外野がうるせえ。

『装神少女まとい』

ある一時期、主人公が「普通が一番」なんて口にしようものなら「はいはいやれやれ系主人公のお出ましね」なんてレッテルが飛び交いました。

こっちは退屈な”普通”まみれで日々苦しんでんのになんでそこのチャンスをお前は掴まないんだよ甘えんなよ的な鬱憤がそうバッシングさせたんでしょうな。で、まといは選ばれた女の子なんで戦線に出ていく運命なんですが、やたらと断る。とはいえ強制で参加しているんですが。最終話までは良かった。けど、最終話がかなりの駆け足でしたね。そこがさっぱりしててやや不満点。とはいえやはりハッピーエンドはいい。すっきりしました。

ゆまちんというなかなか優秀なメタいキャラがグッド。

『ステラのまほう』

創作もの、というジャンルも比較対象がたくさん出るほどに一つのジャンルを確立したわけですが、プログラムや音響について掘り下げるのはやはりまだ土壌が仕上がってない観はありますね。すごいのかどうかの表現が難しいんでしょう。『なれる!SE』のアニメ化が待ち望まれますねー。たまちゃんも良キャラランキング5位入りです。

総括:本数と打率が見合ってない

ふぃにっしゅーーー。今回はまじで疲れました……。

どんぶり計算で200本近くあるのに、おすすめできるのが一割程度なのはなんだかなあ。視聴してなかったのもあるし私の好みもたいへんに作用してますが、ややはじきすぎたのかもしれない。

そんな詮無しの話はこのへんで。またアニメっぽい話はそのうちに。

おしまい。

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